ラジカセ”恐竜時代”の郷愁にトドメ? SANYO ICR-RS110M / ASX-SP500
リニアPCM
レコーダーとしてはどうか、という方には肩すかしなレビューで申し訳ない。いいソースが無いので他を当たって頂きたい(個人的には『悪くはない』。ただ、
48KHzや96KHzモード、デジタル入出力が無い時点で、あくまで内蔵マイクでの自己録用。なお 音楽プレイヤーとしては『不
向き』と言っ
ておく)。 ※なお「スヌーズ」と「フェードイン」とを勘違いしていたので訂正しました。
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本体とクレードル ASX-SP500 は
バラ売りもされる模様。この不況による財布のヒモの固さを物語っている。「コンポに最期までウッド使ってた(合板だろうけど)メーカーなんだから、いっそウッドのクレードルも用意すればいい
のにな」なんて私の考えは、音楽にかける比重がまだ一般からズレているらしい。ときに、
2008年末時点で、某量販店では2,9800円だったが、店舗を持たないネット通販では送料込みで2,3000円だった。それにしても、商品価値に対す
る値段が不当に安くないか?
と思ったら、中国製だった。こうして日本国内ではモノ造りの仕事がどんどんどんどん無くなって、サンヨーの社員もパナの社員もどんどんどんどんリストラさ
れてもいるのだが。果たしてこういう状況を、単純に「安くなった」と喜んで、いいものなのだろーか・・・。中国語のサイトで「小日本(シャオリーベン)の
カネと職を奪ってやったぜ!」なんてカキコを見るたびに、私はイラッとするのです。
DIPLY
とは、メモリーオーディオ黎明期に出ていた音楽プレイヤーの名称。山岳リュックにでも付ければサマになりそうなデザインが物欲をそそった。
その語源や意味は、ウェアラブルオーディオのウォッ
チャーだった私もわからない(コッパーカラーが欲しかったのだが売り切れで、シルバーし
かなく諦めた)。その後、いったんデジカメの愛称が付いたり戻ったりと迷走していた。そのためかこの名称、定着の気配なく、巷では専ら型番で呼ばれてい
る。
本
機ICR-RS110Mは、オリンパスから出ていたツーピース構成のICレコーダーを彷彿とさせる。またウェアラブルでありながら外付けスピーカーをドッ
キングさせるのは、かつてはパナソニ電器のMDプレイヤーや、最近ではソニーのウォークマンSシリーズというのがある。
写真はメーカーサイトから。オリンパスのICレコーダー
ボイストレックV-40型は当時、やっぱりシャンパンゴールド(期間限定特価)が欲しかったのだが売り切れで、ブラックしかなく諦めた。
こ
のときサンヨーのICレコーダーに流れたのだった。
写真は外付けスピーカーとドッキングさせて使うMDプレ
イヤー。こちらは2002年末頃の製品だが、結構最近までマイナーチェンジしつつカタログに残っていた。普段はポータブルだが、帰っても続きを屋内でフランクに
聴けるドッキングスタイルの潜在需要はあったのだ。
といっても本
機の色違いの部分は外れない。普段はクレードルのAC電源で動作し、切り離して外に持ち出す際は、予備燃タンクっぽいデザインの
電池駆動に
切り替わる。合体モノやパワーバルジ、非対称メカの好きな人には受けそうだ。ただし
ひっくり返せばわかるがガワだけだ。このツーピースデザインは、恐らく横幅を実際より感じさせない工夫だろう(上下の傾斜は、IBMのフルサイズノートが
ドデ
ンと見えない手法と同じ)。操作しやすく見やすければ、別にスティック型にこだわる必要ないわけで。
○
AC電源に対応。電池切れの心配なし。
◎
ラジオ番組予約が曜日指定可能になった。これで土日は起こされ
ずに済む。
○
さらに番組予約は、開始終了時刻を一分刻みで指定可能になった。例えば7分程度のコラム番組なども
スポット的に録れる。
※
終了時間と開始時刻が同じ番組の予約はできない(同じ局であっても)。1分以上空けなければならない。
◎
ラジオから時報
を検知し時刻を補正。
誤差修正のたびに時計と睨めっこする煩わしさがなくなった。
○
(本機で録ったファイルは)今、何分中の何分を再生しているのかが表示されるので、聴くスケジュールを
立てやすい。
○
対談番組など ムードの要らない内容は、録りためて一気
に早聴きモードで聴けば時間節約。
声のピッチがテレコみたく極端に変わってしまうこともない。最高の二倍速でも、日本語で元がゆっくりなら
結構追えるものだ。
◎
電源ONは長押し不要。ホールドキーがあるんだから、これでいい。
※
電源OFFは、ユーザーの意思確認のつもりか、長押ししないと切れないようになっている。
据え置き型と まったく同じにするわけにはいかないということか。
◎
兼用だったメニューキーが独立。長押しでなくとも素早く表示でき、操作性が向上した。
◎
ラジオ録音にもインデックス(頭出し)が付けられるようになった。
録音中だけでなく、再生中にも記録
できるので(停止位置には記録できないが)、PC接続で消失
する
レジュームの保険や栞(しおり)代わりにも使える。1ファイルに36ヵ所マークできれば普通は困らない。
◎
ボタン一つで時間を飛ばせるタイムスキップ。
もし指定スキップ時間の内側にインデックスがある場合、
そのインデックスに飛ぶクレバーな仕様だ。
※
タイムスキップの設定は、30秒・1分、10分、30分の中から予め選択する。ただしスキップ幅の変更は
毎回メニューに入らないとできない(再生中、メニューに入ることはできる)。
◎
聞き逃した箇所を、少し巻き戻って聴き直せるセンテンス再生。内容を事前に知ってでもない限り、本当
に聴き直したい箇所は、えてして録音時に振ったイン
デックスより、少し前にあるものだ。インデックスと
センテンス再生を併用すれば、聴きたい箇所に素早く行ける。
※
巻き戻る秒数は、5秒・10秒・15秒の中から予め選択する。ただしこの変更は、その都度メニューに
入らないとできない。
◎
ラジオ録音ファイルも分割できるようになった。
※
ただしMDみたく指定位置から厳密には切れない(重複箇所ができる)。本体でザックリは切れるから、
微調整は各自でフリーソフトでも使って遣って下さいということか。アバウトな人は困らない
が、几帳面な
人やMDライクに使いたい人には二度手間か。
※ ファイルを分割する
と、インデックスはすべて消失するので注意。
※
分割してできた後半部分のタイムスタンプは、分割箇所のそれではない。
○
AMラジオは、クレードルのループアンテナでそこそこ聴ける。本体のみでも地元局ならなんとか。
鉄筋建物内で内蔵アンテナ録音したサンプル(音量注意)。クレードルでの録音。
○
取説の、コロッとしたデフォルメがカワイイ。
○
メニューの並びに準じたカーソル方向。たとえば、上下に並んだメニュー内での移動を左右カーソル
で行なわすような場面はない、ということ。
△
そ
の一方で、厳格すぎて融通の利かないところがあったり、一貫性に欠けていたりもする。たとえば
・タイマー予約の曜日指定画面で、字数制限から金・土曜だけ改行されているところを、日~木曜の
延長線で持ってきてはくれない(遣ってみればわかる)
・二択しかない切り替えであっても上下以外受け付けない
・フォルダ選択画面では、「AM」から「ゴミ箱」へワープできる
・オートパワーオフ設定画面では、「15分」から「0分(無効)」へのワープができない
△
時刻補正は、時報前に似た音が入ると誤作動する感じ?(いつのまにか早く始まり途中で切れることが
一回あった気が)。でも確立されれば便利なので懲りずに改良を続けて欲しい
ところ。
△
本機のせいじゃないがmicroSDカードは、小型化を追求するあまり、逆にヒューマンスケールを逸脱した
扱いづらさがあると思う。かといってMiniSDカードは、急速に淘汰されつつあるから仕
方ない。
※
本機が出た頃のメモリーカード実売価格を備忘録までに記す。2008年末で2GBが980円。4GBが1280円。
8GBが1500円、16GBが2400円、早くもSDHC規格上限の32GBが1,0000~1,3000円程度。
2003年頃に128MBでやりくりしてたのを考えると隔絶の感あるが、それでもまだカセットのような手軽さで
カードの交換は出来ない。価格だけでなく物理的に
も。
もっと大容量メモリーカードがリーズナブルになれば、交換頻度も減って”解決”するだろうか。
△
これは見た目の問題。クレードルの佇まいに比べ、アンテナフル装着時の配線の引き回し感はヒドい。
AMジャイロアンテナは・・・パナソニッ
クに抑えられてる? FMロッドアンテナは・・・伸ばしきったら
クレードルが倒れそう? この辺は、オールインワンなラジカセの方がすっきりして見える。
特に和室に設置する場合の見栄えの良し悪しは、このアンテナや配線をいかに隠せるかだろう。
△
あまりウリとして押し出してはいないが、本機のマイク端子は、ライン入力(AUX)兼用でもある。抵抗入り
ケーブル不要で接続可。WAV録音も許可される。デジタル入力非対応なの
で私はこれでも不満だが、
それでもできないよりかなら、はるかにマシだということで。ときに、マイク⇔ライン入力の切替えメニュー
はどこへ行ったのだろう・・・? (マイク感度「低」、入力機器側音量「大」を推奨)
この
DATデッキで96KHz録音したソースをデジタルコピーしたいのだが・・・
×
ホールド状態で電源を入れたら、なんちゃって起動なんてせず「hold on」表示だけでいい。時間の無駄。
×
経験から、タッチ頻度の多い十字キーの塗装や表面凸部のフィーチャー表示は速攻で
掠(かす)れそう。
同RB78M型のような凹凸で表記した方が絶対に良いと言い切れるゆえんである。
→
これがその心配の根拠。同社の別機種だが、購入時のキー
表示が綺麗に掠れ、消失してしまった。
×
コレ
は深刻。「決定」キーと、「+」
「-」キーとの間隔が窮屈だ。
よく「ペコペコッ」と同時押しになってしまう。この狭さ、ケータイ常用者の方なら特に問題
ないのだろうか?
×
タイ
マーは、いきなり始まるので びっくりする。目覚ましには使いたくない。
× スリープも、いきなり切
れるので びっくりする(周囲が急に静かになっても不穏な兆しと感知される)。
※
音量を徐々に上げるタイマーと、音量を徐々に下げるスリープ機能を復活させてほしい。
同社最盛期のラジカセにはフェーダー機能があり、目覚めが良かった。
×
これは本当に人によるが、タイマー予約件数が5件までというのは(私は)足りない。単発録音のために
毎日
使ってる予約枠まで変更せねばならぬほど。
×
音楽聴くのにボリューム20段階はちょっと大雑把。2と3の中間が欲しい。倍の40段階あればなんとか。
×
同社の別モデル(ICR-PS1000型)から受け取った48KHzWAVファイルをMUSICフォルダに入れ
ても
再生できなかった。上限が44.1KHzらしい。話はそれるがICR-PS1000M、マ
イク部のメッキの腐食
早くないですか?
参考までに これは別機種(ICR-PS1000M型)
× MUSICフォルダ内の、ルートに置いた曲しか認識しない(フォ
ルダに入っている曲には手を付けないと
いうこと)。いちいちプレイリストに記述する必要有り。このため音楽をフランクに聴く用途
には不向き。
メモリーカードが最大64MBだった時代はフォルダ作る意味もなく、コレでも良かったかも知れないが・・・。
それとも、「聴かない曲でもアルバムとしては残しておきたい」人にとってはプレイリストの方がいいのか?
iPodとか持ってないからよくわからないが、コレが今の主流なのか? だとしたら不便なこと極まりない。
私なら テキトーに放り込んでも、ルートの演奏終了後は、フォルダ内の演奏を始めるモードが欲しい。
現に今までのmp3プレイヤーはそうだった。
×
ラジオを聴きながら、タイマー録音にさしかかると、音量が変わる。
×
ラジオを聴きながら、タイマー録音にさしかかると、終了時SDモードで止まる。
※
購入初期に深夜録音を試して一度は通る道だが、予約時の音量がクレードル上では増幅する
ので注意。
望
フォルダ一覧表示時、わざわざ決定を押さずとも、「再生」ボタンを押した時にカーソルの合っている
フォルダの再生を始めて欲しい。ICR-PS1000Mはそうだったじゃないか。
望
再生中もフォルダ一覧選択画面を表示できるようにして欲しい。
×
音楽再生中、「SDリスト」ボタンでファイル一覧を表示させようとすると、演奏が止まってしまう。
※
上記に限らず、他社製品に比べ「これっていちいち停止にしなけりゃできない操作か?」という場面が
本機は多すぎる。
※
表示モード切替えを、「停止」ボタンに割り振っているのがそもそも失敗だと思う。
もっと流れるように、エレガントな操作をしたい。
×
FMラジオは、付属の簡易アンテナでは受信感度が低く、録音品質は散々だった。
※
幸いにもクレードルに外付けアンテナを引っ張っては来られる。接点が露出してないので遣りにくいけど。
※
(前フリとして) 停止時に、「停止」ボタンを押すごとに、表示が次のように切り替わる。
・カレントファイルと録音可能時間
・現在時刻
・カレントファイルの再生総時間
・ファイル名(例:090122A0594.MP3)
・カレントファイルの記録日時
望
ラジオ録音で録りためたファイルを探す時、ファイルの素性を判断するのに一番手っ取り早いのは、
それが記録された日時だと思う。記録日時のプライオリティをもっと上に上げて欲しい。
望
事前調整の要らないAGCモードに限り、「録音」ボタンを押せば、最後に使った設定のまま電源も入り
そのまま録音が始まるようにしてほしい。もし心配な
ら、長押しでもいい(同社の旧モデル、ICR-S170
型ではできたはず。一体 何の不都合があるというのだ)。
望
普通の音楽プレイヤーみたく「再生」ボタンで電源が入り、再生が始まるようにしてほしい。もし心配なら、
MUSICフォルダがカレントの状態で電源切った
時の再開時に限定するか、設定メニューで自動再生か
待機かを切り替えられるようでもいい(①電源ON後、直ちに再生を始める:②電源ON後、
ユーザーの
指
示を待つ)。他社レコーダー兼プレイヤーは、このワンタッチ再生で、何の問題もない。
※
本機はUSB電源供給モードが、『「再生」を押しながらUSB接続』なので、そのままでは被るが・・・。
望
「AM FM」ボタンを押した場合も電源が入り、最後に聴いた局を受信するようにしてほしい。
据え置き型と同じにするわけにはいかない、というのなら、上記三点は、メニューで電源連動か否かを
切り替えられるようにすれば良い。
写真は特ア製のメモリオーディオ(COWON
iAUDIO5型)だが、昔のウォークマンやMDプレイヤーのノリで、再生押せば即再生。
こういうところは見習って欲しい。
※
クレードルの音質は八千円相当。これは、実売価格を3万円に抑えるための予算配分の落としどころか。
そこいくと、B○SEのあのちっちゃいスピーカーのみ5万円也が速攻
完売である。世の中 間違っとるわー。
※
本体裏面のスピーカーは、あくまで確認用。こっちはメーカー問わず期待してない。
※
ファイル消去について。今まで使ってきたモデルは、
個別ファイル消去→消去ボタンを単押し後、長押しで決定
フォルダ一括消去→消去ボタンを長押し後、長押しで決定、だった。
単押しのつもりが長押しと認識され、意図せず一括消去してしまうような事故が、最初頻発した。
本機では、まず消去ボタンを押し、ファイル・フォルダ・インデックス・ごみ箱を空に、などの選択項目を
選んだ後、デフォルトだと取り消しになってるカーソルを実行に変え決定することによって初めて消す。
・・・両極端である。中間はないのだろうか?
望
ファイルを試聴しながら(確認しつつ)消せるようにして欲しい。いちいち停止させなければって無いわ。
それが無理なら、せめて付加情報として、ファイルの分数や録音日時を併記するべきかと。また
は、
RB78Mみたく、カレントに対してのみ 削除可にする。
×
1234・・・とファイルがあって、1から順に聴いていき、3を消すと、4へ行かずに2に戻る。
2はすでに聴いたって。これって何か意味があってこうしているのだろうか? (4へ移動し
てほしい)。
望
ごみ箱機能をONにしている場合は、最後の確認のところは「実行」がデフォルトカーソルでもいいかと。
安全策を通り越してクド過ぎる。通常、消そうと思ってこのメニューに入るのだし。
望
「ゴミ箱に移しました OK」の表示が出ている状態で、決定を押さなくても(例えば再生ボタンで)直ちに
次の操作(この場合は再生)へ移行できればいいと思う。
(ファイル分割時に、「ファイル分割完了 OK」の表示で止まったりしないのと同じ)。
※
ラジオの記録品質は128Kbps固定。自分はニュース録りが主なので不満はないが・・・FM録りたい人は
「もう一声」と思うかも?
※
録音中に「録音」ボタンを押すと、録音一時停止。チャ
タリングに注意(特にVAS併用時、録ってるつもりで
ポーズになっちゃってても判りづらい)
望
ALCオンで録音していても、参考までにレベルメーターは表示しておいてくれないだろうか?
ヘッドホンや、LEDの点灯を見る以外にも、ちゃんと音を拾っていることをグラフィカルに見られれば
安心なので。
望
予約曜日の選択一覧は、月曜をトップに持ってきた方が・・・。「グレゴリオ暦の週初めは日曜から」
というのは決して間違いではないのだが、一般人の感覚としては月曜の方が週初めなので。
⇒
望
メモリ容量を気にせず録りっぱなしにできるようなエンドレス録音(フライトレコーダ)モードも欲しい。
時間的に、旧い部分を順次上書きし、何かあったところを保存できるようにする。
望
タイマー録音中でもインデックス入力は受け付けて欲しい。
望 録音中でもスリープタイマーセットを受け付けて欲しい。
望
スクロールスピードの調整
現行は遅い上にぎこちない。残像出ない程度のスピードでスムースなスクロールに。
望
クレードルにAUXを装備しUSBスピーカーや録音機として使えるようにする。
望
それより欲しいのはクレードルのデジタル入出力。ミニプラグ兼用の光アウトはアイリバーや東芝のPCで
いい思い出がないので専用角形でひとつ。
望
AMステレオに :ICがない? 三洋ってデコーダICは、作ってなかったっけ?
望
暗くてもいいから基本操作部がライトアップされるイルミネーションキー
望
ラジオ聴いてる最中、急な電話番号やURLに対応する遡り録音機能。
望
電源OFF状態でも、時計表示と電池残量表示は欲しい。その状態からさらに節電したいのなら、それも
消せるハイパースリープモードへ。
※
参考までに、本機の再生ボタンの挙動は次の通り。
再生中、再生ボタンを単押しするごとに、70%スロー再生→150%クイック再生→通常再
生に切り替わる。
再生中、再生ボタンの長押しで「クリアボイス再生」のON/OFF切り替え。
望
私はまだ難聴にはなってないので、クイック再生が先に来るよう変更可能にして欲しかった気も・・・。
望
センテンス再生、採譜だと5秒では戻り過ぎなので、極端な話、1秒戻しも欲しい。
望
シングルCDからの寄せ集めでも、バラバラな音量をある程度調整してくれる「ゲイン平滑化機能」
望
ライブコンサートCDなど、流し録りしたCDをリッピングしても正味部分が綺麗に繋がるギャップレス再生。
望
USBポートをクレードルに(も)。
PCアクセス時、クレードルに乗っかっている時の見栄えがよろしくないので。
ただし
これも良し悪しで、たとえばクレードルにUSB端子が付いているからって本体にUSB端子のない
デバイスは、外出先でSDカードドックがないと
データを取り出せず、お手上げだったりする。
望
バックライト色を選べる
モデルが欲しい
部屋の雰囲気や時間帯、モード、気分に合わせて飾っておけるワビ・サビが欲しいところ。
七色と言わず、1024色くらいカスタマイズできるとい
うのはどうだろう? オレンジ色も作れます、みたいな。
(写真はCOWONのiAUDIO5型)。ICレコー
ダーで、表示部の色を変えて操作を補助するアイデアは、2001年に東芝のIC-SD1で実用化されている。
ここまでは、最小限考慮されたい使い勝手についてのレ
ビュー。以下、恐らく私情も入った重箱の隅になる。
戻る
次項の「○」は、かつて改善がなさ
れ、現在も特に問題ないが、いつのまにか退歩しちゃったことがあったので
各メーカーが歯止めとしてご留意いただければ幸い。
○
「戻し」が左、「送り」が右の業界標準だ。
○
表示部が 奥まっておらず、表示枠下部を傾斜させており影にならないこともあって見やすい。
○
表示部に、何らかのコーティングが施された模様。スクラッチガード? テカりは抑えられており見やすい。
追記:キズはあっさり入る。単なる艶消し処理のようだ。
○
AM録音時のノイズ対策、ディスプレイ表示OFF機能
○
バックライト。エントリーモデルでもない限り今でこそ普通になったが暗がりで操作できるのは大きい。
リモコンが追加された代わりにバックライトが省かれる、なんてのは、不良在庫を抱えないた
めの(?)
サンヨーの得意ワザだった。そして他社に抜かれる・・・
○
使っていない時限定ではあるが、現在時刻を表示したままにしておけるのはありがたい
(同社ラジカセでは、表示切り替えで時刻を表示させても、しばらく経てば元に戻ってしまっ
た)。
○
録音日時表示時、この状態で戻り送りを押しても表示モードは保持されるので、日付を頼りにファイルを
探すのに便利。
○
メモリが外付けということは、いつかフラッシュメモリの寿命が来ても交換可。気にせず使い倒せる。
(その時SD規格が廃れてなければの話だが)。
※
一方、microSDカードの品質は未だ不安定で、メーカーやロットによってはフリーズ等の問題が発生する
ようだ。動作保証のあるカードが付属しているので、困った時の原因の切り分けは各自で行う
こと。
○
ファイル名は基本的に「年/月/日/時間_周波数」に準じるが、PCからタグをいじってタイトルなどを入力
すれば、ファイル名より優先して表示される。
○
使用電池は単3型。かなりもつ。専用充電池の憂鬱はイヤと言うほど味わってきたのでこれは嬉しい。
○
電源ON状態でも、タイマー予約時間が来れば録音を開始する。
○
次曲への切り替わりは、旧機種に比べるとスマート(前機種は、ハッキリ判る形でプツッと・・・)
○
停止位置から正確に再開する(RB78M比)
○
ファイル分割時、カレントファイルが分割後の方に移動する。
○
早送り/巻き戻し中は内容がダイジェストで聴けるので(テレコのキューと同じ)現在位置を把握しやすい。
○
直前に録ったファイルが再生される。
○
曲の再生が終わると、ちゃんと一曲目に戻った状態で停止する(以前なら、最後の曲で止まってた)。
○
操作系が、スティックやジョグでなくて良かった(あれは不確実なうえ指が痛くなる)。かつて各社こぞって
採用してた、あのフニャフニャとクリック感のないスティックやジョグダイヤルは、一体何
だったのか。
○
クレードルのダミー穴は-実は殆どダミーだが-昔のスピーカーほどは目立たないので、特に問題ない。
×
しかし本体スピーカーのダミー穴は、ダミー穴だらけなのがモロ判りで目立ちすぎ。これは格好悪い。
案
いっそダミー穴を全部なくすか、そんなに四角く見せたければ(いやその気持ちよく解るんです私も
丸いの嫌いなんで)有効部分カドのダミー穴も貫通させるほうが
まだ潔い。
→
こんな感じ。現行品本体のダミー穴は、控えめに見ても度
を超えている。
※
AC電源に繋ぎっぱなしでも、「充電中」LEDが頻繁に点灯するのだが、過充電にはならないのだろうか?
※
予約録音件数に応じてフォルダ数が増えた。この対処法として、従来はフォルダ切り替えキーだけで
まかなっていた切り替え操作が、「決定」キーを押すことで一覧表示もできるよう変更されて
いる。
望
バックライトが常時点灯するモードを選べても良かったのでは。
望
メモリーカードの、表裏どちらでもセットできる。
望
電池ブタの脱落防止
コレ
は別機種のテレコ。電池ブタが脱落しないので紛失もしない。
望
音声ガイダンスのノリで、時刻読み上げ(それはCDラジオの役目か・・・?)
望
後付けインデックスのリハーサル機能(同ICR-PS1000M型のフェードイン・アウトの予行みたく)
脱線:あと、PS1000Mのフェーダー機能は、既存のファイルに対して後から行なう、というのが、
思い描いていた仕様とちょっと違っていたが、それでも悲願だった有用機能の実装に変わりない。
望
将来的には インデックスの部分消去(例:インデックスの1、2は消すが、3は残す、など)
案
ワールドモデル(英語表記というだけでなく、海外の周波数帯もカバーしていること)。
外国人や、日本人でもデジモノに日本語表記はヤ、という非国民ユーザー(これも気持ちは理解できる)
が飛びつくかも。
望
音声ガイドを、ナレーターとタイアップして入れ替えられればいい。目覚ましや時刻読み上げなど、
家電に展開したら商売になる、かもしれない。
望
セラミックスピーカー:理由は磁気カードの消去事故防止
望
トーク部分か曲かを解析し自動でインデックスを振る機能(お遊び機能なので、外れても誰も怒らない)。
望
昔あった「イントロ再生機能」の強化版。「サビ」の部分をテキトーなアルゴリズムで解析し、次々数秒間
流す。なお解析中は「思考中・・・」などと表記される(これもお遊び機能なので、外れても誰も怒らない)。
望
経過時間表示を、リメイン表示にも切り替えられればなお良い(あと何分でファイルが終わるかわかる)。
△
「充電中」の遠景が「録音中」のそれと同じ。
△
Macでの動作保証なし。少数派のために動作検証する余裕はないのだろう(自分もMacとは縁ないが)。
×
送り(>>|)は普通に送れるが、戻し(|<<)で前トラックに戻しにくい
(カレントの先頭に戻るだけ。意識し素早く二度押す必要あり)。
×
消去時に、「消したいファイルを選択してください」と出るが、ファイル番号だけではわからず危険。
×
MUSICフォルダ内のフォルダ(ごと)の消去ができない。消してもフォルダだけ残っているのはマヌケ。
×
音声起動(VAS)を使うと発言の冒頭が途切れる。
マイク感度を「高」、VAS値を「5」(最も敏感)にすれば 少しマシになるが、そうすると今度は無音部分で
止まってくれないジレンマが。私はラジオレコーダーとして使っているからいいようなもの
の、本機でVASを
使っての録音はしたくない。バッファリングすることで頭欠けしないようには出来ないものだ
ろうか?
×
三脚穴がない。
×
タッチノ
イズ対策は、マイク直下にインデックスキーを配置せざるを得ないなど、匙を投げた模様。
×
カレントのVASレベルが把握しづらい(表示がないのだから当たり前)。
案
使いたくないと言いながら書くが、VAS値の表記が1~5の数字では、 どっちが何だか判らない。
国内仕様は 「鈍(感)⇔ 敏(感)」と表示が出るくらいの配慮欲しい。
×
レベル調整の、様子見の最中なのに、バックライトが消える。
※
昔のソニーなどはこの辺よく解ってて、バックライトON/OFFボタンというのが本体にあった。
×
マイク感度切り替え、ALC⇔マニュアル切り替えが、物理スイッチでなく、メニュー内に引っ込んだ。
望
このように、頻繁に切り替えるのだが、いちいちメニューを掘り起こさなければ出てこない設定は 人に
よって違うので、ユーザープリセットキー(未割り当てボタン)に割り当てられるようにして
欲
しい。
個人的には、上記のバックライトON/OFFや、タイムスキップの時間切り替えを、すぐ手
が届く外の
ボタンに引っ張り出したい。
※
知ってる限りでは、ビクターのalneo(XA-C210/C110/C51型)が「ファンクションキー」として実現している。
※
これは、本機の不備ではないが気を付けるべきコト。
録音中、うっかりPCに差してしまうと中断され、録音内容は保持されない。
望 YAMAHAとコラボでMIDI対応
望
タイマー予約操作時、開始時刻を入力→決定したら、その下に、終了予定時刻を開始時刻の時間で
持ってきてくれないだろうか? これは、サンヨーラジカセ時代に標準装備されていたエス
コート機能の
ひとつなのだが、こ
ういう小さな使い勝手を左右するフィーチャーが今、蓄積・継承されていない。
前フリなしで目覚めの悪い点といい、VASの頭欠けがいちどは解決し
てまた退化している点といい、
これでは老舗を選ぶ意義が、ちょっと危うい。
以上、細かい点を挙げればキリがないが、予算の範囲で出来ることはほぼすべて盛り込んだ感があり、ラジオをメモリで録る人は間違いなく検討対象候補にな
る。単純に
ラジオを録る・聴く・一杯なったらフォーマット、といった使い方が、本機ではわりと簡単・便利に使え、タイムシフト、時間節約など、メリットも多い。
一方、+αの機能を備えていることこそが本機のオンリーワンな部分なのだが、そこは前述の通り触れられずじまいで申し訳ない。というのも、せっかくイイ音
で残せる機械がやっと
民生に降りてきたというのに、その頃には肝心の録りたいソースがことごとく失われてしまったのだ。この不景気で、音楽どころ
じゃなくなってしまい、楽器や機材を手放した人、エ
レクトーンが故障して高額の修理費を捻出できない人、本当は人員削減が目的の無意味な勤務地変更に応じざるを得ず、遠隔地に行ってしまった人、リストラで
将
来を悲観して自殺してしまった人たちが私の周囲で続出し、さしもの私もヘコんでる。いや、自分の周囲だけじゃない。かつては駅前に居たパフォーマーやギタ
リストたち
も一体どこへ行ってしまったのか。このままじゃ、日本の音楽文化は滅びるぞ。
そしてこの状況が続く限り、あの頃のゼネラルオーディオの復権は今後もうないとも覚悟している。本機は非常に良いプロダクトだが、同時に
「これからはメカ搭載しない方向で行きたいので、コレで勘弁して下さいよ・・・」というメーカーからのメッセージでもあるような気がしてならないのだ。
しかしそんな後ろ髪を引かれる要因があっても、時代は
立ち止まるのを許さない。とりあえずは、アナログテレビ停波後の、2011年以降を迎え撃つ準備はできた。普及はラジオのコンテンツ次第か。会社の寮出てテレビ見なくなってからというもの、チャンネル選
べず朝
からイヤーな気持ちにさせてくれる民放コメンテーターの顔を見なくて済むようになった私は、とても爽やかな朝を迎えている。今後ラジオは私のようなテレビ
離反組には重要な情報
源であり、単なるラジオレコーダーにとどまらなかったこの種の今後の発展を、大いに期待する者の一人である(ので色々書かせてもらった)。
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