貨物列車復権! リモーダルシフト



何やら扇情的なタイトルですが、ここでは一般貨物列車のそれらしい編成の作成方法について述べます。
現在では貨物列車は拠点間直行型、繋げる車両も単一の専用列車方式ばかりで、使用している貨車も細かい差異はあれ、大体は同じ物が繋がっているものです。



以前は雑多な貨車を繋げて駅ごとに解結を繰り返す「停車貨物(停貨)」が主でした。駅ごとに貨車が入れ替わるので、その編成はデタラメであり一期一会でもあります。だから模型で再現したりイラストに描きたいような場合、勝手に繋げば良さそうなものです。しかし、法則性は無いにしても実際にこう繋がっていると言うような資料でもあればそれに準じたいのは人情。しかし資料なんてない。僅かに昔の写真や動画を元に類推するか、或いは実見した編成を再現するしかありません。




この短い編成は1980年、相模線社家近くで実見したもので、こんな可愛らしい編成が終点の厚木駅で組成されて上り貨物になって戻る時は、動画のように長々した編成になっています。


相模線貨物列車1980




このように一般貨物の編成序列は曰くデタラメなのであります。



このデタラメを再現させるガイドラインは何か無いものか。
先だって人の運転する車で東名高速を横浜青葉から厚木まで行く機会があり、そこでふと気付いた事。それは、東名高速道路とは詰まり東海道本線の増設路線ではないか、だから走っているトラックを一々貨車に置き換えれば、デタラメを発生させる@rdmとなりはしないか?
早速記録を取り始める、ボックスのトレーラーはワキ、中型はワム8、小型はワラ1か黒ワムに置き換える。勿論無蓋の場合はそれがトキになりトラになり、冷凍ボックスは当然レかレム。コンテナトレーラーは言わずもがなコキ。配合飼料や砂利のダンプは一律ホキに見立てる。引っ越し業者や宅配業者のトラックはワキ1000か黄帯付ワム23000。重機などを載せたトレーラーは特例でシキ。さあどうだ。

約5分程観察して得たデータを持ち帰り、絵にしてみました。するとこうなります。




天下の東海道本線。先頭には重厚なデッキ付電機が頑張り、編成の前後には緩急車が付きます。かつて平塚の東海道の線路近くにあった親戚の物干しから飽かず眺めたあの一般貨物の姿です。


参考・寂景院暗黒文学・通り過ぎるものたち



同じく貨物列車でも、前後を蒸気機関車で挟むとまた趣が変わります。季節の便り、編成の途中に一両だけ屋根に雪を載せた貨車が混ざって冬の到来を告げる、そんな姿。