肝臓病について
下記診察日にご相談ください。
午前は月〜木、土曜
午後は 月、火曜
肝機能障害で重要なことは原因と定期的な経過観察(検査)です。
当院では専門医による超音波検査なども行っています。
超音波検査について
1)肝臓とは
肝臓は内蔵でも重要な臓器で色々な代謝機能を営んでいます。肝臓に障害が起こると様々な異常が生じます。
しかし,予備能力の大きな内臓のため、障害があっても症状がまったくあらわれないことが多く沈黙の臓器とも呼ばれています。
(肝硬変や肝癌でも症状でないことほとんどです。)
肝機能障害には急性と慢性肝機能肝障害がありますが。
一時的ではない慢性肝機能肝障害にそって話を進めます。
肝機能障害の原因によって経過、治療方針がかなり異なります。原因を調べることは
重要です。
2)肝臓の病気の原因
(1)肝炎ウイルス(2)アルコ−ル(3)薬剤性 (4)自己免疫性
(5)代謝性 (6)その他
などがあります。この中ではウイルスによるものが多く慢性肝疾患の大部分を占めます。
慢性肝炎は肝硬変と進展することも多く。特にウイルスによる慢性肝炎は肝細胞癌を発生することが非常に多いです。
それから、非ウイルス肝炎では自己免疫性肝炎や原発性胆汁性肝硬変などがあり、
これらも肝硬変に移行すること多く適切な治療必要です。
また、最近、従来脂肪肝とされていたものの中にNASH(ナッシュ)(非アルコール性脂肪肝炎)という肝硬変に進むものがあることが指摘され脂肪肝の方も注意が必要です。
3)治療について
原因、病気の進行度、患者さんの状態、患者さんの希望などによって様々です。
患者さんの希望や生活環境にあわせて対応します。
その他、検診での異常から肝硬変まで病態にあわせて対応しますご相談ください。
4)日常生活において
1)ウイルスの感染について
B型肝炎ウイルスは、ウイルス量が多いときは少量の血液でも感染がありえます(同じカ
ミソリ、歯ブラシの使用、セックス等)。ウイルスの状態を確認やパートナーのワクチン摂取が必要です。
C型肝炎ウイルスは感染性が非常に弱く日常生活では感染しないと言われてます(性生活,唾液などでも)。
2)食事について
昔から肝臓病は高タンパク質の摂取が必要といわれてきましたが、これは低タン
パク質血症を伴う進行した肝硬変の一部の患者に対するものであって、それ以外の患
者には必要ありません。またアンモニアの高い肝硬変の患者にとっては逆効果であり、
偏った高タンパク食は脂肪肝になりやすいです。
最後に、死因順位の第一位である悪性新生物のなかで肝癌による死亡は肺癌、胃癌に
ついで多く、しかも増加傾向を示しています。
肝機能障害で重要なことは原因と定期的な経過観察です。
特にB型やC型ウイルス性肝疾患の方は仮に内服や注射の治療をやらなくても
採血や超音波などの検査は定期的に受けるべきであり、
逆に強力ミノファーゲンC注射の治療など行っていても超音波などの画像の検査を行わないと肝癌の出現を見逃すことになります。
ウイルスによる慢性肝炎は肝癌を発生することが非常に多く、肝癌も早期であれば手術でない良い治療もあります。
ぜひ定期的な検査をおすすめします。