The superiority of chickens raised with a high-quality feed is readily apparent in the eggs themselves.

　そのため、養鶏場はどこもこの「ねずみ」の侵入を防ぎ、鶏や卵と接触することの無いように日々駆除に努めています。（当農場も例外ではありません）

　ここで一口に「ねずみ」といっても農場で問題になるのは、おおまかに「くまねずみ」「野ネズミ」「ドブネズミ」と３種類があり、それぞれの特性に応じて対応が必要です。

　ちなみに、当農場内や当農場周辺には「くまねずみ」がいる形跡は見つからないと駆除業者さんが教えてくれましたので、残り二つの「野ネズミ」「ドブネズミ」を想定して対応しております。

ちなみに「野ネズミ」と「ドブネズミ」は非常に小型のものが多く、飛び移ったり天井まで駆け上がるといったことはほとんど考えられません。
そこで、ねずみの活動を弱めるため鶏の住む環境を日光が入るよう明るくして、鶏の住む場所は地面よりも１メートルくらい高い位置に設置すればほとんど接点を無くすことができます。

　そして、駆除用の餌を建物の地面に近い隅っこに置いておくとそれを食べた「野ネズミ」や「ドブネズミ」は餌に成分の影響で建物の外に出る習性があり、外に出たところをカラスやトンビといった鳥達の餌になるという仕組みです。

　カラス達も餌が手に入るので人間に悪さをすることがなくなります。そして、当農場の立地を見るとわかるように周囲は畑だらけ、逃げこむ山も近くにはない、見通しもよく、カラス達が建物の外に逃げ出したネズミを捕食するには絶好のロケーションを兼ねそなえております。
 
こうした色々な諸条件が重なり、自然の力を利用して駆除を行うのが当農場のネズミ駆除の基本になっています。
 
　一方、当農場では問題にならない「くまねずみ」のことも参考までに説明しておきます。、「くまねずみ」はもともと大型で馬力があるため、飛び移ったり、天井まで駆け上がることも可能だそうです。

　駆除業者さんの体験談では、作業中に自分の頭の上を飛び台にして他のところに飛び移っていったそうです。ねずみの駆除で一番大変なのがこの「くまねずみ」で毎週駆除処理を行っても減らすのは難しいと言っていました。
「くまねずみ」のとても厄介なのは持ち前の馬力で天井裏や屋根の隅っこに巣を作りどんどん繁殖していく一方、駆除用の餌を置いてもなかなか食べない！

　もともと鶏達の餌箱に侵入するのも可能なので、あえて駆除用の餌を口にしなくてもよいとのこと。寒い時には餌箱の中の餌に潜り込んだりもする大変やっかいな存在でして、万が一、どこかでサルモネラを拾ってきてしまうと媒介する可能性があり非常に怖い。

　駆除が難しい以上、安全性を確保するためワクチンを使用してリスクを下げる方法を取るのが一般的だそうです。

　そうなると、さらにコストも手間もかかるし、ワクチン接種は鶏にとってストレスになるといった問題があらたに発生します。
幸い、当農場はそういったリスクが今のところ存在しないので大変恵まれています。
 
　環境の良さ、業者さんの専門的な知恵、全てのものに感謝します。
 
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石川養鶏場　石川 尚基