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おんなのしんぶんかながわ | 女のしんぶん

 HP版 おんなのしんぶんかながわ 2006年6月

 

第8回介護保険民間テレフォン相談を実施しました。
  
(06年5月27日・5月28日)


 恒例となった「介護保険民間テレフォン相談」(主催:介護保険民間テレフォン相談実行委員会)も8回目を数え、今年は5月27日(土)28日(日)に行いました。昨年の10月には、施設利用者の自己負担増が実施され、この4月からは介護保険法全体が大幅に見直しをされて、軽度利用者の切捨てともいえる「新・予防給付」が創設されました。この影響を受けた相談や意見も寄せられ、みなさまからのこの貴重な意見をこれからも国、県、市に対し伝えていきたいと思います。

相談・意見のおもな内容について
 
介護者である家族からの相談・意見
1.脳梗塞で入退院をくり返している男性(80歳)。3ヶ月を過ぎ転院か退院をすすめられたが、在宅で看病することに決めた。胃に管を通しているので心配だったが、介護保険のおかげで、家で看病ができ助かっている。ショートステイ4日は介護者にとってぐっすり眠れる時間とストレス解消の時間となり、介護を続ける気力が出てくる。本人の表情が明るくなっていくのでやりがいもある。

2.認知症の中程度の男性83歳(介護度2)を介護していたが、体調をくずし、特養ホーム入所を待つがとても間に合わず、有料介護老人ホームに入所。特養に入れるまでの間と思っているが1ヶ月の料金が年金では無理の25万円もかかり、経済的負担が深刻。施設入所の決断に時間がかかってしまったのは、入所させることがとてもしのびなかったから。

3.介護度5の母親を介護している。度々ショートステイを利用しているが、のどをつまらせたり危険な状態になる可能性が高いので、特養ホームがもっと医療的な態勢や器具(医療)を揃えてくれると安心できる。吸引器、エアマットなど家から持ってくるように言われたこともあり、施設に充分備えがないように思えた。

4.夫93歳介護度3。軽い認知症と足、腰が弱くなり杖を使っている。老々介護のため週5日の夕食づくりと買い物をヘルパーさんにお願いしている。今まで2時間使えたものが4月の「改定」で1時間30分に減らされヘルパーさんは「きつい」と言っている。

5.4月の改正より、現在借ベッドの返却と地区センターでデイサービスを受けるようにとケアネージャーから話があった。今まで通りベッドでの生活はできないのか。デイに行かないで自宅(在宅)でケアを希望したいが、どうなるか?自己負担が1割から2割の方向も出ているようで、年金生活者には厳しく重い。

6.認知症グループホームの設置の認可をする時の条件はどうなっているのか。年金だけでは入れない。横浜市内のグループホームをインターネットで調べ、半年で10ヶ所位見てまわった。新しいグループホームは空室がたくさんあった。建物は立派、パンフレットも美しく案内者も親切だった。しかし入居者が少ない。それは個室で18万円位かかり、年金相応のグループホームにすべきではないか。私の場合は知人のホーム長の紹介で古いが良いホームに入居できた。母の年金で支払うことができる。

介護従事者(ケアマネジャー・ヘルパー)からの意見として
4月の「改定」で事前にケアマネジャーが対応して大きなトラブルはなかったようだが、まだ内容が理解されず、実際には半年くらい経たないとないと問題は声にならない。しかしヘルパーの利用制限の方は問題がある。介護予防訪問介護は制限も3段階に分かれて、どの程度の援助をイメージしているのかはっきりしない。週1回の介護だと拭き掃除や布団干し、週2回だと重い物の買い物などで、内容が広がる。1ヶ月でぎりぎりの設定のため、追加などは自費になってしまう。通所も月額で定額制なので細かいプランは組めない。ヘルパーのこま切れの労力が更に加速する。

 

 

 
 
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