附属病院で働く皆さんへ

弘前大学医学部附属病院で働く皆様へ

写真:宮永崇史委員長

 日頃より、過酷な医療業務に従事され、また、ここ数年のコロナ禍の中においては私たちの想像を絶するご苦労があるもとの察し、心より敬意を表します。

 さて、医療現場は人の命と健康を守る誇り高き職場であると同時に、緊張の連続であり、そのためのストレスも多いことと思います。そのような、職場で皆さんは気持ちよく働けていますでしょうか。法律通り休暇(特に年休)は取れていますか? サービス早出・サービス残業はありませんか? 職場の中で不合理なルールに悩んでいませんか? 上司から理不尽に叱咤されることはありませんか? 弘前大学職員組合では、昨年度附属病院で働く人を対象に職場改善アンケートを行ったところ、さまざまなご意見が寄せられました。その中から、国立大学医学部附属病院に古くから残る封建的なしきたりを垣間見ることにもなりました。そこで、私たちは労働組合の全国組織の支援も受けながら、弘前大学医学部附属病院が働きやすい職場になるためのプロジェクトを立ち上げました。皆さん、ぜひ職員組合にご意見をお寄せください。そして、我々の仲間になって一緒に附属病院を働きやすい職場に変えていきましょう。

「あなたの力で、きっと職場は変わります」

宮永 崇史 組織拡大特別委員会委員長 



取り組み紹介①
駐車場が足りない問題をなんとかしましょう

 附属病院と医学部、保健学科のある本町キャンパスの駐車場は、駐車場利用登録者数よりスペースが少なく、特に冬期間は駐車場利用料を支払っているのに停められないというケースが多く発生しています。車を停めるためだけに1時間以上早く来ている人も少なくありません。附属病院側も駐車場が足りないことはわかっていて、付近の空き地を借り上げたりしてはいますが、それでも不足だし遠いので大変です。

 職員組合は、2021年度駐車場についてアンケート調査を行い、病院に要望書を提出しました。病院は組合の要望に応え、南塘町グランドを除雪して鉄板を入れてくれました。

登録台数やスペース、史跡指定範囲について照会


取り組み紹介②
年休が取得しづらい問題をなんとかしましょう

「3日間年休を申請したのに2日しかあげられないと言われた」
「年休を申し出た日を夜勤の次の日の休みにあてられた」
「毎年10日も余している」
「続けての休みはとりづらい」

等々、思うように年休がとれないという声が多数寄せられています。年休は、基本的に好きなときに、理由を問われることなく取得できることになっています。しかし、医療スタッフの人数がギリギリなので、みんなが休みたい夏休み中などは、年休を言い出すこともできにくい、というのが現実です。

 職員組合では、「がんばって休みましょう」キャンペーンを呼びかけています。お互いが気持ちよく休める職場環境をつくりましょう。


取り組み紹介③
サービス早出・残業をなくしましょう

 白衣への着替えや診療前の準備時間は「労働時間」です。着替えの時間を就業時間内に設定するか、設定できなければ超勤手当を支払わなければなりません。自由利用できない休憩時間は休憩時間に該当しないので、使用者は別途休憩時間を付与しなければなりません。職員組合は、着替えの時間や診療準備や後片づけの時間に正当な手当を要求します。

リハビリテーション部超勤遡及について


取り組み紹介④
コロナ対応に応分の手当を

 職員組合が看護師を対象に行ったアンケート調査で、日常的にコロナ対応している人たちの多くが心身に不調がでていると訴えています。また、明らかに仕事が増えたと回答した人も多くいます。医療関係者に大きな負担がかかっていることは誰の目にも明らかです。

 職員組合は、附属病院に看護師の労働環境改善を求めて活動しています。


取り組み紹介⑤
ハラスメントのない職場をつくりましょう

 ハラスメントは当事者が苦しむばかりでなく、職場の雰囲気をとても悪くしてしまいます。集中できない、眠れない、涙が止まらない等、深刻な状態になることも少なくありません。何かあった時、SOSを出せるということはとても重要です。相談先はいくつもあります。職員組合もその中のひとつです。ひとりで悩まず、相談しましょう。 職員組合は、附属病院にハラスメント対応を強化するよう要望書を提出しました。