北海道の山岳ガイド&ポーター「ハローポーター」山行記録

日高山脈 幌尻岳(日高山脈最高峰・日本百名山)

幌尻岳記録 
1、新冠コース
2、額平川コース
3、幌尻岳-戸鳶別岳
4、額平川コース
5、伏見岳−幌尻岳
6、冬期
額平川コース
(ぬかびらがわ)

9月31〜10月2日
毎年7回〜10回登頂成功しています
登山ガイドのお申し込みは
こちらから



林道を車で50分程走ると、登山口である駐車場に着きます。
さらに林道を約2時間歩くと入渓ポイントである取水ダムです。
ここで沢靴に履き替え、沢登りの開始となります。


渡渉回数は何回?」とよく聞かれますが、その年によって大きく異なります。雪解けの後、沢の形は大きく変わります。台風や大雨の後にも様相が変わります。
さらにその日の水量でも変わります
今回は17回でした。心洗の滝でひと休み。

皆さん沢歩きに慣れてきて表情が明るいです。
水は澄んでいて、とてもきれいです。ただし本流の水は飲んではいけません。上流に小屋があるからです。
最後の渡渉を終わると、幌尻山荘です。
今年から水力発電により電力をまかなうようになりました。バイオトイレは立派で、臭くありません。ですが、1基しかないので、朝はとても混みます。
 
翌朝登山靴で歩き始め、命の水まで約2時間ほど。休憩適地です。ここから急登が始まり、ハイマツ帯、岩稜帯。昨日の渡渉が終わり、ホッとしていてはいけません。ここの登りもなかなか辛いのです。


岩稜、ハイマツ帯を登り、ぐんぐん高度を稼ぎます。
なだらかになると突然目の前に
大らかな山が広がります。
幌尻岳北カールです。
右からぐるーっと回り込んで、左に
見えている一番高いところが頂上です。
高山植物に思わず口元が緩みます。



お疲れ様でした、幌尻岳山頂です!
晴天ですので、周りの山が一望できます。

この山も、昼ごろからガスが出てくる確率が上がります。
朝早く登った方が良いです。



!!!注意!!!

この記録は額平川コース(沢コース)です。

新冠コース(林道コース)は、別のコースです。)


※新冠コースは沢の渡渉が無いと思われていますが、
実際には雨天時には、渡渉が必要となることがあります。
また林道が不通となることもあります。
新冠コースは、林道を車で40km走り登山口へ。
そしてゲートから、18kmもの林道歩きがあります。
一番の核心は、ポロシリ山荘から山頂間。
急登が稜線まで続くため、滑落事故が発生しています。

コースの比較
山荘までの
距離・時間
北カール花畑を歩ける時間
 額平川コース  林道7.5km
 沢2.5km
 ・4時間半
 1時間半
 新冠コース
 (陽希コース)
 林道18km
 ・6時間
  6分

額平川コースは沢歩きから尾根歩き、そして眼下に広がる北カールを堪能して、
日高らしい稜線を眺めながら幌尻岳山頂へ、という、
大変魅力ある変化に富んだコースです。
花畑が広がる北カールを、山頂まで歩くことができます。

新冠コースは、長い林道歩きと、山頂まで直登の単調コースです。
北カールは端を6分歩くのみとなるのが、とても勿体なく感じます。



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