民主主義を逆手に金権選挙

(1)今回の参議院議員選挙の裏話
  先の参議院議員選挙に、栃木県では知事が後援会長を引き受け 
 た、自民党の高橋前高根沢町長が当選。
  しかし、何か変だと気がつきませんか? 公職に就いている者
(しかも県の首長たるものが)が 一政党の候補者の後援会長を引き
 受けるとは、公正・公平を謳った公職者のすることかと言うことで
 ある。
  この構図は、裏方なしでは出来得ない形態である。それは、先の
 真岡市議会銀選挙で、堂々と特定候補の庁舎内引き回し事件で味を
 占めた結果であろう。 公職選挙法も、絵に描いた餅のようになっ
 てしまい、権力者の前では司法も動けないようである。
  さてその裏方とは、巷に流れている風評では、真岡出身の県議と
 真岡在住の政治ブローカーとのことである。
  勝てば官軍というのは一世紀も前のは話であるが、今でも続いて
 いるとは、少しも進歩していないと言うことである。
  誠に恥ずかしい限りである!
  特に、選挙民が声を上げないということは、その事実を知らなか
 ったか、もしくは公職選挙法を知らなかったかである。 事実を知
 らないと言うことは多分にあると思われる。しかし、事実を知って
 いて声を上げないとするならば、それは民主主義の崩壊の前兆であ
 ろう。
  また、選挙には金が付きものであると言う低次元の考えから抜け
 出せない市民国民であってはならないのである。 特に自分の住ん
 でいる地域での選挙で、堂々と行われていると言うことは、市民国
 民の民度の低さであると思われても仕方がない。 次に疑われるの
 は、公安であろう。行政と司法の公安が癒着したら何をしても怖く
 はないと言うことになる。
  三権分立の崩壊は民主主義の崩壊へ続く!
  近代国家誕生に向かっていた明治時代には、間違えてもこのよう
 なことはなかった。 鬼怒川に橋もなく、孤立していた芳賀地域の
 発展を夢見て、私財をなげうって政治を行ってきた政治家がいたこ
 とを忘れてしまったようだネ。 

(2)先の真岡市議会選挙事件は消えてしまったのか
  現市長の、特定候補者を市庁舎内引き回しという事実は、隠すこ
 とも出来ず、言い逃れすることも出来ないはずである。
  新聞によると、市長は「頼んで歩いたわけではない」と弁明した
 となっているが、候補者名のタスキを掛けた者を連れて歩いて、口
 では頼まなかったで済む問題ではない。
  狡いやり方をしても良いという、市民へのメッセージになってお
 り、全国で初めての事件である。
  これを見逃してきている、選挙管理委員会・警察、そして目をつ
 ぶっている市民、地域社会の崩壊であろう。
  特に、井田市長の厚顔無恥さは、計り知れないところである。こ
 のぐらい図々しく生きるにはどのようにすれば出来るのか? それ
 を何とも言わない市民の無知さは、普通の人間からは考えられない
 だろう。
  市民は、子どもに恥じないような生き方を!

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福田・井田市長の12年間
福田・井田市長の12年間