解説
kikulog
[http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/]
での議論が、(一応?)終了しました。
エントリーは、 血液型性格判断問題についての確認
[http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1256972977]
です。
意外(?)なことに、disraffさんは「統計的に差がある」(=きくちさんは間違っている)とあっさり認めています。
素直に議論すれば、わかってもらえるものなのでしょうか?
ちょっとうれしいです。
disraffさん、ありがとうございました。
そして、この論理的帰結として、
・1980年代以降に「統計的に差がない」と結論づけた心理学論文はすべて間違っている
→サンプルが少ない、質問が有名な特性でなかった etc.
・心理学の性格検査で「神経質」「マイペース」といった選択肢があれば[あるはずです]、それは必ず「血液型ステレオタイプの影響が現れる」ことになる
→性格検査は、必ず血液型による差が現れるので信用できない(補正が必要?)
ということになります。
disraffさんも私も、心理学者だったら絶対に言えないことですね。
そこで、思い出したのが、
小塩真司さん『性格を科学する心理学のはなし』―血液型性格判断に別れを告げよう
[http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2011-10-20]
と
村上宣寛さん『性格のパワー』
[http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2011-08-14]
です。
小塩さんは、性格心理学を教えています。
村上さんは、性格心理学を教えているだけではなく、実際に性格検査を作成して販売しています。
ですので、2人とも性格検査に「血液型ステレオタイプの影響が現れる」なんて、口が裂けても言えるはずがありません。
“商売”にさわるでしょうから…。
特に、村上さんは、もう少しすると定年なので、大げさに言うと、自分の人生を否定することになってしまいます。
しょうがないとは思いますが、「統計的に差がある」ことは事実ですので…。
と思って、もう一度『性格のパワー』を読み返したのですが、「血液型と性格の関連性を実証するデータは1つもない。」(p47)とあるのは、ひょっとして、悲痛な叫びなのか、あるいは自分に言い聞かせるために書いているのかなぁ?(単に私の考えすぎ?)
ちなみに、きくちさんは、議論の間は全く発言がありませんでした。残念!
※ブログのkjkulogでの議論が終了しました…[H24.3.11]からの抜粋
私の主張(=統計的に差がある)が認められたやりとり その1…disraffさん
953. ABO FAN — March 5, 2012 @06:35:40
disraffさん、おはようございます。
> #947. disraff — March 4, 2012 @19:32:53
> ただ単に「統計的に差がある」と言われても、何が言いたいのかわからないでしょう。当然です。
実際の心理学の論文でデータをご覧になるとわかると思いますが、(細かいことは別として)本当にザックリとした話をすれば、基本的に「能見(正比古)説」と(差の大きさも含めて)一致するということです。
つまり、
「能見説」=「心理学の論文」
となります。
さて(私の理解では)、kikulogでの定義では「血液型性格判断」=「能見説」のはずです。
ということは、「血液型性格判断」=「能見説」=「心理学の論文」となるはずです。
ところで、「能見説」自体は、血液型によって性格を判断できる、いわゆる「血液型性格判断」を否定しています。
となると、結局、血液型で性格を判断できる「血液型性格判断」なんてものは、初めから存在しなかった、(「血液型性格判断」≠「能見説」=「心理学の論文」)ということになります。
つまり、
「血液型性格判断」≠「能見説」
だった(「能見説」の定義が間違っていた)。
という理解でいいでしょうか?
955. disraff — March 5, 2012 @22:32:56
あいかわらず意味不明なのですが、「能見説」=「心理学の論文」って、いったいぜんたいどうしてそこに等号が出てきちゃうんでしょうね…。
『「能見説」の検証を目的とした研究を行って、「能見説」の通りの結果を得た』という論文であればまぁ等号で結ぶ事も許されるかもしれませんが(それにしても乱暴かつ粗雑な表現ですが)。一般の論文についてそんな無茶な等号は成立しません。
956. ABO FAN — March 5, 2012 @23:31:24
> #955. disraff — March 5, 2012 @22:32:56
> 『「能見説」の検証を目的とした研究を行って、「能見説」の通りの結果を得た』という論文
これは、(少なくとも統計に限ればここ数年の)最近の論文ではそちらの方が主流です。
昔から有名なのは、
・山岡重行さんの一連の論文
・坂元章さんの一連の論文
ですが、最近では代表的なもの(以前にも紹介)として、
1. 自分の性格の評価に血液型ステレオタイプが与える影響 工藤 恵理子(東京女子大学) 日本心理学会第73回大会発表論文集 2008年
全体として、血液型ステレオタイプに合致するような自己評価が認められた
2. 血液型性格項目の自己認知に及ぼすTV番組視聴の影響 山岡 重行(聖徳大学) 日本社会心理学会大会第47回大会発表論文集 2006年
高受容群では11項目で血液型の主効果が認められ、低受容群でも2項目で血液型の主効果が認められた。
3. 潜在的な血液型ステレオタイプ信念と自己情報処理 久保田健市(名古屋市立大学) 日本社会心理学会大会第48回発表論文集 2007年
特性語の種類の主効果(F(1,32)=9.80, p<.01)と特性語の種類×参加者の血液型の交互作用(F(3,32)=3.22,
p<.05)が有意だった…定義づけ課題の結果についても,同様の2要因分散分析を行ったところ,特性語×参加者の血液型の交互作用が有意だった.
4. Blood-type distribution; Beom Jun Kim, Dong Myeong Lee, Sung Hun
Lee and Wan-Suk Gim; Physica A: Statistical and Theoretical Physics
Volume 373, 1, January 2007, Pages 533-540
A psychological implication for the case of B-type males is also
suggested as an effect of a distorted implicit personality theory
affected by recent popularity of characterizing a human personality
by blood types.
[大意] MBTI検査では、ただ1つB型男性を除いては血液型による差がなかった。これは、血液型ブームによる歪みが現れたものと考えられる。
です。まだまだあります。
ご希望であれば、いくらでも紹介することは可能です。
私を疑うのであれば、ぜひご自分でお調べになってください。
つまり、少なくとも統計に限れば、仮に私が沈黙したり論破されたにしても、「統計的に差がある」という事実が変わることはありません。
957. ABO FAN — March 6, 2012 @00:28:15
補足です。
心理学者の著書でも、血液型により「統計的に差がない」という記述は、(同じ著者・同じシリーズでは)徐々に消滅しつつあります。
例えば、
小塩真司さん
1. 性格を科学する心理学のはなし―血液型性格判断に別れを告げよう 2011年
2. はじめて学ぶパーソナリティ心理学―個性をめぐる冒険 2010年
2.では明確に「統計的に差がない」と言っていたのですが、1.では、統計データには(なぜか?)触れられていません。
大坊郁夫さん編著
1. わたし そして われわれ ミレニアムバージョン 2004年
2. わたし そして われわれ Ver.2 1993年
これまた、2.では明確に「統計的に(ほとんど)差がない」と言っていたのですが、1.では、統計データに差があることを示唆しています(明記はしていません)。
といった調子です。
逆のケースは、私が知る限りありません。
もっとも、すべての心理学者が「統計的に差がある」と言っているわけではありません。
昔から一貫して「統計的に差がない」と言っている人もいます。
ただ、上に示した2人のように、「統計的に差がない」という記述が新しい著書で(見事に?)消滅したということは、非常に象徴的な出来事だと思います。
958. disraff — March 6, 2012 @17:00:42
ふむ。これらが
『「能見説」の検証を目的とした研究を行って、「能見説」の通りの結果を得た』という論文である
ということは、すなわち
「能見説」=「性格の自己評価には血液型ステレオタイプの影響が現れる」
という定義なのですね。
であるならば、昨今の世相に鑑みて、さして不思議な事でもありませんね。決して好ましい風潮ではありませんが…。
960. ABO FAN — March 7, 2012 @06:26:29
disraffさん、おはようございます。
> ふむ。これらが
> 『「能見説」の検証を目的とした研究を行って、「能見説」の通りの結果を得た』という論文である
> ということは、すなわち
> 「能見説」=「性格の自己評価には血液型ステレオタイプの影響が現れる」
> という定義なのですね。
> であるならば、昨今の世相に鑑みて、さして不思議な事でもありませんね。
一部の(多くの?)心理学者はそう言っているということになります。
ですので、統計データだけに着目すると、「能見説」=「心理学の論文」となります。
ところで、「能見説」自体は、血液型によって性格を判断できる、いわゆる「血液型性格判断」を否定しています。というのは、質問紙の回答の差は、数パーセントからせいぜい10パーセント余り(20パーセント以下)ですから。
結局、血液型で性格を判断できる「血液型性格判断」なんてものは、初めから存在しなかった、(「血液型性格判断」≠「能見説」=「心理学の論文」)ということになります。
ところで、ここで問題があります。
仮に、心理学者が言うように、統計データの差はすべて「血液型ステレオタイプの影響」だとします。
(ちなみに、本当にそうだと検証した論文[推測ならあります]は存在しません)
能見さんの処女作『血液型でわかる相性』が1971年、『血液型人間学』は1973年発行です。
となると、遅くとも1980年代には「血液型ステレオタイプの影響」はあったはずです。
実際に、NHKのデータを見ても、1980年代には「関係がある」という人が、現在と同じ割合(全体の7割程度)です。
これはどういうことかというと、具体的には、A型は「神経質」、B型は「マイペース」といった「有名な」性格特性には、「必ず」血液型により差が出るということです。
つまり、
・1980年代以降に「統計的に差がない」と結論づけた心理学論文はすべて間違っている
→サンプルが少ない、質問が有名な特性でなかった etc.
・心理学の性格検査で「神経質」「マイペース」といった選択肢があれば[あるはずです]、それは必ず「血液型ステレオタイプの影響が現れる」ことになる
→性格検査は、必ず血液型による差が現れるので信用できない(補正が必要?)
といった、大変なことになります。(*_*)
当然のことながら、『「能見説」の検証を目的とした研究を行って、「能見説」の通りの結果を得た』という論文では、このことについては全く説明がありません。
正直、disraffさんや私は、心理学者じゃないので大胆なことが言えるのだと思います。
967. disraff — March 7, 2012 @23:18:58
まぁつまるところ、自己評価はあくまで自己評価なのです。
私の主張(=統計的に差がある)が認められたやりとり その2…zororiさん
1101. ABO FAN — June 14, 2012 @23:11:31 [抜粋]
> #1096. kyu. — June 13, 2012 @23:51:19
> 血液型で性格を判断することはまず不可能
能見正比古さんも私も同意見です。(笑)
ですので、きくちさんは、いつのまにか「血液型性格判断」から能見(正比古)説を外してしまったようです。
> 性格(内的要因)に関わる遺伝子はおそらく多数
ご承知のように、現時点では遺伝子が性格にどのように影響するかわかってないので、いくら推測しても科学的な推測にはなりません。
念のため、
-----
菊池聡さん 不可思議現象心理学9 血液型信仰のナゾ−後編 月刊『百科』 平凡社 平成10年3月号 28〜29ページ
ただ、最近は血液型性格判断を撲滅しようという意識ばかりが先走って、適切でない批判をする人も散見される。…
血液型が性格に影響を与えるメカニズムが明らかでないことを批判点として挙げる人もいる。説明原理の不在は科学理論として決して望ましいものではないが、現実に承認されている他の科学理論にも詳しいメカニズムが不明なものはある。メカニズムを解明しようとしない血液型学の提唱者を批判することはできても、理論自体をこの点だけから批判するのはフェアではない。…
血液型学に限らず、おおよそすべての性格理論は統計的なものであって、集団全体の傾向としてしかとらえられない。たとえば筋肉を使った運動能力は女性よりも男性の方が優れていることに誰も異論はな
いと思うが、それでも特定の男性を取り上げれば、平均的な女性より力が弱い人はざらにいるだろう。必要なのは個々の事例ではなく、統計的な事実なのである。
-----
これに反対する人は、kikulogにはいなかったように記憶しています。
> 渡邊芳之さんの「ABO FANへの手紙」はまだ前半の一部しか目を通しておりません。
あの内容は数行、せいぜい10行くらいに要約できます。
が、私が説明しても面白くないでしょうから、ここには書きません。
楽しみながら読んでみてください。
> おかげで渡邊さんがなぜ「血液型診断には興味がない」と強調されるのか判ったような気がします。
全く逆ですよ。(笑)
ぜひ、「ABO FANへの手紙」を最後まで読んでみてください。
> 相互作用論がより正しい説なのか、という点は素人の私には判りませんが、
それは、渡邊芳之さんの別の本を読むとわかります。
ぜひ、読んでみてください。
余談ですが、彼には今でも感謝しています。
いろいろ親切に教えてもらったので。
> ABO FANさんの説については「ABO FANへの手紙」やホームページを読んで、判断してみようかと。
ここkikulogでは簡単です。
きくちさん論理(統計的に差がない)の否定です。
最近の論文では「統計的に差がある」が主流です。
繰り返しになりますが、
1. きくちさんの次の文章は間違っています
-----
きくち May 6, 2007 @11:05:11
「多くの日本人が"関係あり"と思いこんでいるにもかかわらず、心理学の調査では関連が見いだせないほど、弱い相関しか存在しない」ということです。「弱い相関」もないのかもしれません。
エントリー:血液型と性格
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1158225244
-----
これは、次の2.の坂元さんや、3.の最近の心理学の文献で否定されています。
2. 山崎賢治・坂元章 1991 血液型ステレオタイプによる自己成就現象−全国調査の時系列分析− 日本社会心理学会第32回大会発表論文集
血液型と性格の自己報告との間の相関は、弱いが認められた。さらに、一般の人々の性格の自己報告は、大学生の血液型ステレオタイプに合致していることがわかった。
http://www010.upp.so-net.ne.jp/abofan/sakamoto.htm
3. 最近の心理学の文献
-----
A. 自分の性格の評価に血液型ステレオタイプが与える影響 工藤 恵理子(東京女子大学)
全体として、血液型ステレオタイプに合致するような自己評価が認められた
B. 血液型性格項目の自己認知に及ぼすTV番組視聴の影響 山岡 重行(聖徳大学人文学部)
高受容群では11項目で血液型の主効果が認められ、低受容群でも2項目で血液型の主効果が認められた。
C. 潜在的な血液型ステレオタイプ信念と自己情報処理 久保田健市(名古屋市立大学)
特性語の種類の主効果(F(1,32)=9.80, p<.01)と特性語の種類×参加者の血液型の交互作用(F(3,32)=3.22,
p<.05)が有意だった…定義づけ課題の結果についても,同様の2要因分散分析を行ったところ,特性語×参加者の血液型の交互作用が有意だった.
D. Physica A: Statistical and Theoretical Physics Volume 373, 1
January 2007, Pages 533-540
Blood-type distribution
Beom Jun Kim, Dong Myeong Lee, Sung Hun Lee and Wan-Suk Gim
A psychological implication for the case of B-type males is also
suggested as an effect of a distorted implicit personality theory
affected by recent popularity of characterizing a human personality
by blood types.
[大意] MBTI検査では、ただ1つB型男性を除いては血液型による差がなかった。これは、血液型ブームによる歪みが現れたものと考えられる。
-----
1107. やまちゃん — June 16, 2012 @00:55:53 [抜粋]
初めまして、いやーすばらしい結末ですね。ROMしてましたが思わず出てきました。
>#1101 の
>これは、次の2.の坂元さんや、3.の最近の心理学の文献で否定されています。
の以下の文章に書いてある内容、すなわち、これまでの血液型性格判断の世間への浸透のために、自己診断した性格と血液型の間には明確な相関関係が認められるようになった、というのはこれはもうkikulog常連の方々も認めざるを得ないんではないでしょうかw。
ABOFANさんの完全勝利と言っても良いかと思います。これにておしまい、って感じでしょうか。
#敗北した人はいないけどw。
1108. ABO FAN — June 16, 2012 @07:19:30 [抜粋]
やまちゃんさん、おはようございます。
> #1107. やまちゃん — June 16, 2012 @00:55:53
>
これまでの血液型性格判断の世間への浸透のために、自己診断した性格と血液型の間には明確な相関関係が認められるようになった、というのはこれはもうkikulog常連の方々も認めざるを得ないんではないでしょうかw。
ありがとうございます。
おっしゃりとおりです。
> #敗北した人はいないけどw。
私もそう思うんですが…。
が、これだけ沈黙しているところをみると、「敗北した」と思っているのじゃないですか?
それ以外に、沈黙している理由が見当たりません。
あるいは、単に「ニセ科学批判」が間違っていたことを認めるのがイヤなのか?
本当はどうなんでしょう?
余談ですが、私が“勝利宣言”をしているのは、反応がほしいという理由も大きいです。
少なくとも、「悪い噂」は広まりますので、それなりの効果はありますね。(笑)
1109. zorori — June 16, 2012 @06:47:16 [抜粋]
やまちゃんさん、
>の以下の文章に書いてある内容、すなわち、これまでの血液型性格判断の世間への浸透のために、自己診断した性格と血液型の間には明確な相関関係が認められるようになった、というのはこれはもうkikulog常連の方々も認めざるを得ないんではないでしょうかw。
最初から認めているんです。ただし「明確な相関関係」ではなく、大量のサンプルでやっと検出できる弱い相関ですが。
A型は几帳面というステレオタイプを信じているA型の人は、自分の性格を几帳面と診断しやすい。
そりゃそうだと思える仮説だけど、実際に調べてみると意外に小さな相関しかなかったということかと。
なお、このステレオタイプは大学生の間に流布しているステレオタイプであって、能見説とは違います。
1109. zorori — June 16, 2012 @06:47:16 [抜粋]
やまちゃんさん、
>の以下の文章に書いてある内容、すなわち、これまでの血液型性格判断の世間への浸透のために、自己診断した性格と血液型の間には明確な相関関係が認められるようになった、というのはこれはもうkikulog常連の方々も認めざるを得ないんではないでしょうかw。
最初から認めているんです。ただし「明確な相関関係」ではなく、大量のサンプルでやっと検出できる弱い相関ですが。
A型は几帳面というステレオタイプを信じているA型の人は、自分の性格を几帳面と診断しやすい。
そりゃそうだと思える仮説だけど、実際に調べてみると意外に小さな相関しかなかったということかと。
なお、このステレオタイプは大学生の間に流布しているステレオタイプであって、能見説とは違います
1110. やまちゃん — June 16, 2012 @10:53:38
zororiさん、
どうもすみません。野暮になるかなと思ったんですが、やっぱり冗談だとはっきりわかるように書いた方がよかったでしょうか。
#できれば大笑いしてほしかったです。
1117. ABO FAN — June 17, 2012 @02:36:20 [抜粋]
> #1116. かとう — June 17, 2012 @00:41:28
> kyu.さん
> そもそも、それを明言しないというのも、この方の問題の一つなのです。
> そして、現時点でのkikulogでは、それ以前の心理学をやる為に必要な統計の知識に関して、この方の統計の知識が問題なので、まずそれを片付けないといけないというレベルで止まったままです。
何回指摘しても無視されますが、kyu.さんもいらっしゃるのでもう一度書きます。
きくちさんの当初の定義は、
血液型性格判断=能見説=古川説=血液型と性格は関係ある
です。能見説は統計的に定義できますし(effect
sizeで小から中程度=相関係数で0.3程度)、ここの議論では既に統計的には実証されました。
#少なくとも、明確に間違っているという人は(現在は)いません。
しかし、こうなってしまうと(どういうわけか?)きくちさんは定義を変えてしまいました。
血液型性格判断≠能見説(=古川説?=血液型と性格は関係ある?)です。
統計的な相関が実証された後には、(なぜか?)血液型性格判断は「強い相関」となり、能見説との関係は不明になりました。
きくちさんによると、強い相関とは「血液型で性格が判断できる」であり、いくら要求してもこれ以上の説明はありません。
つまり、きくちさんによる「血液型性格判断」の科学的な定義は現在も不明ということになります。
定義が不明なら、議論するだけムダというものです。
それなら、このエントリー全体が初めからムダです。
#なぜ定義を変えたのか、私にはよくわかりません。
ひょっとして、血液型性格判断=能見説=古川説=血液型と性格は関係ある、が統計的に実証されると「ニセ科学批判」にとって何か都合が悪いということなのでしょうか?
それから、血液型が性格に影響を及ぼすのは「連鎖」とだけ限定するのはいかがかと思います。
神経中の「神経伝達物質」に影響を及ぼすことも考えられますし、能見説ではそうなっています。
そのほかの説もあるようです。
ただ、現在では科学的に未解明な点が多く、その点は菊池聡さん(既出)のおっしゃるとおりです。
念のため、
-----
菊池聡さん 不可思議現象心理学9 血液型信仰のナゾ−後編 月刊『百科』 平凡社 平成10年3月号 28〜29ページ
ただ、最近は血液型性格判断を撲滅しようという意識ばかりが先走って、適切でない批判をする人も散見される。…
血液型が性格に影響を与えるメカニズムが明らかでないことを批判点として挙げる人もいる。説明原理の不在は科学理論として決して望ましいものではないが、現実に承認されている他の科学理論にも詳しいメカニズムが不明なものはある。メカニズムを解明しようとしない血液型学の提唱者を批判することはできても、理論自体をこの点だけから批判するのはフェアではない。…
血液型学に限らず、おおよそすべての性格理論は統計的なものであって、集団全体の傾向としてしかとらえられない。たとえば筋肉を使った運動能力は女性よりも男性の方が優れていることに誰も異論はな
いと思うが、それでも特定の男性を取り上げれば、平均的な女性より力が弱い人はざらにいるだろう。必要なのは個々の事例ではなく、統計的な事実なのである。
-----
これに反対する人は、kikulogにはいなかったように記憶しています。
また、「血液型性格判断の社会的影響を受けている」とのことですが、これは推測であり、私の知る限り立証されてはいません。
データを見る限り、元々は大きな差はない(effect
sizeで小から中程度=相関係数で0.3程度)が、社会的影響で差があると思う人が増えている、というのが一番妥当な説明になります。もちろん、まだ立証されてはいません。
よろしくお願いします。
1124. 関西人 — June 19, 2012 @12:08:46
>ほとんどの人が「回答拒否」なので、今回は単にそれを
>確認する結果になると思います。
これはもうABOFANさんはご自分のHPで勝利宣言するしか
ないですね!
1125. koma — June 19, 2012 @19:43:38
そうですね。もう誰もABO FANさんのことは否定できません。
いまこそ勝利宣言ですよ!
|