スローライフなローストビーフ作り

此の頃、美味しい牛肉の赤身を食べたくなる時がある。老人にも上等な蛋白質は必要なのです。
赤身となれば頭に浮かぶ料理はローストビーフ。ロンドンは「シンプソンズ・イン・ザ・ストランド」で食べるローストビーフは美味しかった!
口に入れるとジューシーな肉片が「とろり」と
口の中でとろけるようにして胃の腑に納まる。消化もよい。しかも、ヘルシー。グレービーソースもさっぱりと仕上げる。
以下は其の実践編でっす。

薪ストーブの火でゆっくりと焼く。この時の火加減がかんよう。
ミディアムレアに仕上げる
焼きあがったローストビーフを暫く休ませ切り出してみる、Very Good !
焼き加減はミディアムレア、
熱が微妙に芯まで通り食欲をそそるではないか!
ヨークシャープディング、クレソンを添え、さっぱりと仕上がった
グレービーソースをタップリかけて出来上がりました。

ローストビーフ試食雑記

ややもすると、我が老人生活、平凡で灰色なモノトーンの中に推移する。
何か、目の前の目標を定めたいと、思案しているとき、友人との雑談中
「此の頃、なんか・・・こう・・美味しい赤身の肉が食べてみたいスョネェ〜」
という一言が私の気持ちの中に妙に残った。
考えてみると、世の中、牛肉料理といえば「すき焼き」「、霜降りステーキ」
の類が世の中に溢れている。確かに霜降り肉で下仁田ネギをあしらった「すき焼き」は
美味しい。焼き豆腐など入っていれば尚上等、間違いない!私も寒い冬はことさらにその味が恋しい。
しかし、私は主治医から「肉料理はいけません」「食べるなら、赤身のお肉を程ほどに」
と云われている身分。なんか・・・こう・・やるせないんです。老人生活がパワーアップ出来ない!
そんな、欲求不満状態の時、友人の一言が僕を奮い立たせた。
キーワードは「美味しい赤身肉」「ヘルシー」「元気が出る」とこんなところ・・・。
自分の食歴ファイルを検索する。
浮上してきたのはロンドン「シンプソンズ・イン・ザ・ストランド」、LAの「ロリー・ザ・プライムリブ」
後はバンクーバー「某店(この店の名前は失念、確かホテルジョージアの付近)」での食事の場面。
料理はいずれもローストビーフ。各店とも料理が美味しかったのでよく通った。
そう、昔の私はかなりの「肉食人間」だったのです。
仔細はともかく、美味しいローストビーフを作り、食べてみようと思い立ったわけです。
試行錯誤の結果、肉塊を飛駒の寒風に晒して熟成させた後薪ストーブの直火で時間をかけて
炙り焼く方法にたどり着いた。

いよいよ試食

肉片を口に含むと「とろり」舌に密着して、ホースラディシュの淡い辛味とミネラル感ある香が赤身の肉がマッチ。
咀嚼中、各素材全体の統合した複雑な香が鼻腔を刺激して次の肉片を求めて手のナイフ、フォークが自動的に動く。
グレービーソースが全体の食感をことさらに引き立てる。3切れの肉片をペロリと食べてしまった。
家人が、此のところ愛読する伊丹十三著「女たちよ!」中、著者が指摘するように、
あたたかいローストビーフは美味しい!
「血の滴るような」ミディアムレアに仕上がる、我がローストビーフ!
ここに至りて、完成。

2008年3月吉日作成

カフェブロッサムのメニュー

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