八尾市立埋蔵文化財調査センター
発掘情報
平成27(2015)年度


平安時代末期〜鎌倉時代初期の
軒丸瓦を発見!


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薗光寺跡(おんこうじあと)<第20次調査>
神立(こうだち)五丁目






 薗光寺跡は、八尾市の東北部に位置し、神立五丁目157番地付近を中心とする東西約280m、南北約250mがその範囲で、生駒山地西麓のT.P.+83.0〜124.0m付近の斜面上に立地しています。
 今回の調査では、寺院建物や寺院付随施設など薗光寺に直接つながる遺構を確認することはできませんでした。しかし、後世の整地層から平安時代末期〜鎌倉時代初期の梵字文軒丸瓦が見つかりました。当寺は平安時代前期の創建と伝えられますが、それに近い時期の資料であり、今後薗光寺を研究する上で重要な手掛かりとなるものと思われます。なお今回出土した梵字文軒丸瓦は、穴太神社(宮町一丁目所在)の神宮寺であった穴太廃寺(千眼寺跡)出土の梵字文軒丸瓦と同笵瓦である可能性が極めて高く、当該期における寺院相互の関係や瓦の供給関係を知る上でも貴重な資料となるものです。






調査地周辺-南東から-




2区 北壁




3区 東壁





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