八尾市立埋蔵文化財調査センター
発掘情報
平成27(2015)年度
鎌倉時代の居住域の周辺で
水田を発見!
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池島・福万寺遺跡(いけしま・ふくまんじいせき)<第7次調査>
上之島町北(かみのしまちょうきた)三丁目
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池島・福万寺遺跡は、市域北部中央から東大阪市南部にまたがる縄文時代晩期(BC10C)〜室町時代(16C)に至る複合遺跡です。当遺跡は、生駒山地西麓部の扇状地末端から西側に広がる沖積地上に存在します。
今回の調査は市立上之島小学校耐震性緊急貯水槽設置に伴うもので、調査面積は約192uです。調査の結果、鎌倉時代(13C前半)〜室町時代(15C前半)の水田および耕作に伴う溝<SD01〜04>などを確認し、本地は生産域であったことが判りました。溝<SD01〜04>は南北方向に平行して延びる溝で、14世紀前半の瓦器小皿、土師器小皿などが出土しました。これらの溝は水田耕作に伴う遺構で、「堀り上げ田」の痕跡である可能性が考えられます。
一方、本地の北に近接する第1次調査地からは、鎌倉時代〜室町時代の掘立柱建物や井戸などが見つかっています。また、中世の遺物を多く含む地層の存在も確認されていることから、北部に同時代の居住域は存在していることが判明しました。
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調査地周辺-東から-
鎌倉〜室町時代の水田-東から-
溝〈SD3〉検出状況-南から-
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