八尾市立埋蔵文化財調査センター
発掘情報
平成26(2014)年度


十三街道に沿った中世集落を発見!

鎌倉時代の居住域ほかを確認

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西郡遺跡(にしごおりいせき)<第2次調査>
桂町(かつらちょう)二丁目






 西郡遺跡南東部の市営住宅跡地の埋設物調査に伴う発掘調査で、2m四方の調査区8箇所(1〜8区)を調査しました。
 調査の結果、1区から中世の居住域に関連した遺構・遺物が見つかりました。中世時期の居住域は、西接する第16次調査で検出された居住域と関連するもので、北側に隣接して東西方向に走る十三街道の南側に沿って展開した集落であったと推定されます。2区の遺物包含層からは、古墳時代中期の埴輪片が発見されており、この付近に古墳時代中期の古墳が存在した可能性が新たにわかりました。なお、調査区東部の4区・6〜8区では河川堆積層に特有な湿地性の堆積層が見られるため、古墳時代初頭以降に存在した「萱振分流路」の流路域であった可能性があります。






1区 中世の居住域に関連した遺構検出状況




2区 中世の居住域を構成した土坑〈SK3・4〉の検出状況





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