八尾市立埋蔵文化財調査センター
発掘情報
平成26(2014)年度
邪馬台国時代前半の吉備系
土器が出土!
古墳時代初頭および古墳時代中期の居住域を確認
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成法寺遺跡(じょうほうじいせき)<第29次調査>
高美町(たかみちょう)一丁目
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成法寺遺跡の北東部で、児童福祉施設建設工事に伴う発掘調査を行いました。
調査の結果、弥生時代後期後半(2C)、古墳時代初頭(3C)〜古墳時代後期(6C)の居住域のほか、中世以降の耕作に関連した遺構が見つかりました。
古墳時代初頭(3C)では、吉備地方から持ち込まれた外来系土器の台付直口壺・鉢・高杯が出土しており、邪馬台国時代における地域間交流を考えるうえで貴重な資料と言えます。
古墳時代中期(5C)のにおいては、居住域を構成した掘立柱建物や多数の土坑が検出されており、居住域の南西に近接した調査で検出された埴輪を持つ当該期の古墳との関連が想定されます。
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1区 4層上面遺構検出状況
1区 土坑〈SK108〉遺物出土状況
吉備系台付直口壺-古墳時代初頭(3C)-
1区 土坑〈SK108〉遺物出土状況
吉備系鉢・高杯-古墳時代初頭(3C)-
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