中田遺跡は八尾市中南部に位置する弥生時代前期(前4C)から鎌倉時代(13C)に至る複合遺跡です。
診療所建設に伴う発掘調査を実施した結果、弥生時代後期前半(1C)、古墳時代前期後半(4C)〜後期(6C)、鎌倉時代(13C)の遺構・遺物が見つかりました。
なかでも、弥生時代後期前半の集落は、北西部に近接する第35・54次調査、2012-16調査地および北に隣接する小阪合遺跡第10次調査の第9調査区を含めて約200m規模の集落であったと推定されます。調査地の北東約400mの小阪合遺跡第28・48次では、同時期の方形周溝墓を中心とする墓域が検出されており、これらの調査地との関連が推定されます。
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