八尾市立埋蔵文化財調査センター
発掘情報
平成26(2014)年度


弥生時代後期の方形周溝墓4基を発見!

弥生時代後期の墓域を確認

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小阪合遺跡(こざかあいいせき)<第48次調査>
山本町南(やまもとちょうみなみ)七丁目





 
 小阪合遺跡は八尾市のほぼ中央部に位置する弥生時代中期前半(前2C)〜中世の遺跡です。
 遺跡範囲南東部で、南山本小学校の改築に伴う発掘調査を行いました。
 調査の結果、弥生時代後期前半の方形周溝墓4基〈SX1〜4〉、土器棺2基〈SX5・6〉、溝5条〈SD6〜10〉などを検出しました。
 調査地点の西側で行われた第28次調査においても、弥生時代後期前半〜後半の方形周溝墓4基〈SX301〜304〉、土器棺墓2基〈土器棺墓301・302〉が検出されており、弥生時代後期を通じて一帯が墓域として利用されていたようです。中河内地域においては、弥生時代後期の墓域の検出例が少ないため、本例は当該期の墓制を考えるうえで貴重な資料と言えます。
 





1区 弥生時代後期の方形周溝墓〈SX1・2〉の検出状況




土器棺〈SX5〉検出状況




1区 方形周溝墓〈SX2〉検出状況




2区 方形周溝墓〈SX3・4〉、土器棺〈SX6〉検出状況






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