八尾市立埋蔵文化財調査センター
発掘情報
平成26(2014)年度


縄文時代後期のムラ跡を新たに発見!

縄文時代後期(前20C)の居住域を確認

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太田川遺跡(おおたがわいせき)<第4次調査>
水越(みずこし)四丁目





 生駒山地西麓部の扇状地から沖積地に展開する太田川遺跡東部の水越四丁目で、下水道工事に伴う発掘調査を行いました。
 その結果、縄文時代後期(前20C)と弥生時代後期(2C)の遺構・遺物が見つかりました。
なかでも、縄文時代後期(前20C)の遺物包含層からは遺存状態の良好な土器が出土しており、当該期の居住域が存在していたことが明らかになりました。また、近接する第3次調査においては縄文時代晩期(前10C)の土器が出土しており、当地一帯が長期にわたって縄文時代の居住域となっていたようです。

    





弥生時代後期後半(2C前半)の高杯が出土した溝<SD1>





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