八尾市立埋蔵文化財調査センター
発掘情報
平成25(2013)年度


東高野街道に沿って成立した中世の居住域を発見?

鎌倉時代前期の居住域を確認

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恩智遺跡(おんぢいせき)<第30次調査>
恩智南町(おんぢみなみまち)五丁目






 恩智遺跡は八尾市の南東部に位置します。大正時代に市域で初めて発掘調査が実施され、縄文時代以降の遺跡として認識された遺跡で、特に弥生時代には集落規模が拡大し、地域の中心的な役割を果たした大規模な集落であったことが推定されています。
 恩智遺跡南東部の恩智南町五丁目の旧国道170号線(東高野街道)部分で、公共下水道工事に伴う発掘調査を行いました。
 調査では、鎌倉時代(12C末〜13C初頭)を中心とした遺物が発見され、東高野街道に沿って展開した中世の恩智氏に関わる居住域の一部であった可能性があります。






調査のようす




鎌倉時代の瓦器椀出土状況





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