八尾市立埋蔵文化財調査センター
発掘情報
平成25(2013)年度
新たに古墳時代前期後半の古墳発見!
古墳時代初頭〜前期(3〜4C)の居住域や墓域を確認
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八尾南遺跡(やおみなみいせき)<第38次調査>
西木の本(にしきのもと)四丁目
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八尾南遺跡は八尾市の南西部に位置する、後期旧石器時代(約20,000年前)から鎌倉時代(13C)に至る複合遺跡です。
調査では、古墳時代初頭〜前期(3〜4C)の土坑1基(SK1)・溝4条(SD1〜4)が見つかりました。特に、SD1・2からは円筒埴輪片が出土しており、これらの溝が古墳の周溝であったとすれば、隣接する調査地の成果と合わせて、一辺約10m程度の方墳であった可能性があります。
今回の調査地点の南部にあたる地下鉄谷町線八尾南駅の建設工事に伴う発掘調査では、古墳時代前期後半(4C後半)の居住域が発見されており、これらの集団により築造された古墳の一つであったと推定されます。
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検出遺構全景(北から)
円筒埴輪出土状況(SD1)〈古墳時代前期前半〉
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