八尾市立埋蔵文化財調査センター
発掘情報
平成25(2013)年度


教興寺に使用された古代瓦を多数発見!

飛鳥時代の瓦類を多数確認

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教興寺跡(きょうこうじあと)<2013-491調査>
教興寺(きょうこうじ)七丁目






 
教興寺は、現在の教興寺の南西位置にあった古代寺院です。これまでに、現寺院の南部に位置する「寺池」の改修に伴う発掘調査が実施されており、飛鳥時代〜鎌倉時代の瓦が見つかっています。これらの調査により、創建時期は飛鳥時代中期で、創建期の軒丸瓦には、原山廃寺(柏原市)式系の瓦が使用されていたことがわかっています。
 今回の調査地は、「寺池」の北西部に隣接した位置で、これまでの調査同様、飛鳥時代中期以降の瓦類が出土しました。これらの調査成果は、寺域や寺の推移を考えるうえで貴重な資料と言えます。






飛鳥時代以降の瓦類が出土した状況





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