八尾市立埋蔵文化財調査センター
発掘情報
平成25(2013)年度


東郷廃寺周辺で奈良時代の居住域を発見?

弥生時代後期〜鎌倉時代の居住域を確認

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東郷遺跡(とうごういせき)<第79次調査>
桜ヶ丘(さくらがおか)一丁目





 東郷遺跡の南東部の桜ヶ丘一丁目地内で発掘調査を行いました。
 その結果、弥生時代後期〜鎌倉時代(1C〜13C)の長期間におよぶ居住域を中心とした遺構・遺物が数多く見つかりました。
 主な遺構・遺物としては、古墳時代初頭(3C)の溝や古墳時代中期(5C)の井戸、奈良時代後期(8C後半)の井戸があります。なかでも、奈良時代後期(8C後半)の井戸からは、調査地の南東部に隣接した東郷廃寺(飛鳥時代中期〜平安時代前期)に使用された平瓦が見つかっており、寺院の範囲や存続時期を考えるうえで貴重な資料といえます。






古墳時代中期(5C)の井戸




奈良時代(8C)の井戸





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