八尾市立埋蔵文化財調査センター
発掘情報
平成19(2007)年度


弥生時代末期・多量の土器を捨てた溝の謎

弥生時代後期、古墳時代後期などの遺構・遺物を確認
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東郷遺跡(とうごういせき)第69次調査
(北本町(きたほんまち)二丁目)



 近鉄八尾駅北200mの地点で調査しました。
 弥生時代末期の土器が大量に廃棄された溝や、古墳時代後期、平安〜鎌倉時代の遺構・遺物を確認しました。



 弥生時代後期末(2世紀後半頃)の溝からは、一時(いっとき)に捨てられたと思われる多量の弥生土器が見つかりました。土器類が特に溝の北西部に集中していることからみて、ムラの中心が溝より北西側に広がっていたことが推定されます。ムラの引越しでもあったのか、まつりごと(祭祀・儀礼)でもあったのか、弥生時代後〜末期にはこのような「土器廃棄溝・投棄溝」と呼ばれる溝が多く見られます。

 古墳時代後期の溝からは、須恵器や埴輪が見つかりました。溝の形状からみて古墳の周溝であった可能性があります。この調査地の南西50m地点(北本町第一公園)の調査地では、銀製の耳環(じかん=イヤリング)が見つかっていることから、この周辺に古墳があったのかもしれません。

 



弥生時代後期末の土器が出土した溝


大量に廃棄された弥生土器<弥生時代後期末>

 


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