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プロセスを見るとよいと思う
先日の台風、すごかったですね。これをご覧の皆さまのお住まいの地域は、
被害などありませんでしたか。私はその日は穴吹クリニックだったのですが、
帰りは至る所で通行止めがあり、帰宅に6時間を要しました。疲れた・・・。
さて、9/18、19の二日間、この時期恒例のPAACセミナーが行われました。
今年は初日が長年ホリスティック医療を実践されている帯津三敬病院院長の
帯津良一先生と、我がPAACのSOT講師今村泰啓先生の講演、二日目には、
同じくPAACの重鎮小柳公譽先生と共同研究者である森田哲矢先生による講演
が行われました。
近頃は情報過剰傾向で、様々なところで様々な人が様々なことを言います。
特に我々の業界は資格もありませんし、検証したり真偽を判定して取り締まる
機関もありませんから、まぁ言ってみれば、言いたい放題のやりたい放題。
溢れ返る情報の真偽の判定は、それを受け取る受講者の判断に委ねられます。
一般にブランド品はコピーや偽物は陰で(それなりの値段で)取引されるもので、
買う側はそれを承知で購入するわけです。つまり価値などないことを承知して。
しかし情報は違います。それがコピーや偽物かどうか、売る側が言わない限り、
それを判断することは、初学者には難しいでしょう。
通常売る側は、本物です、と言って、コピー先と同等の情報として売るものです。
それがとんでもなくいい加減な情報や劣化コピーのような情報でも。
では、情報って本物と偽物とで何が違うの?、どうやって見分けるの?、という
ところが重要になりますね。それはですねぇ、、、わかりません。情報なんて、
ただの「言葉」。ただの言葉に本物も偽物もないかもしれません。それが本当に
「完璧」にコピーされた情報ならね。
人の身体に関する理論、特に我々の業界に関わる理論というのは現在、「仮説」
であるものがほとんどです。なので理論は、結論まで含んだ全てが、基本的に
「仮説」です。だからこそ、結論を導き出す理論そのものが構築された背景、
つまりプロセスの方にこそ意味があるのだと私は思うのです。
その理論が本物かどうか、それはその言葉にプロセスが含まれているかどうかを
見極めればよい、とそんな風に思っています。ではどうやって?と思いますよね。
それは大体分かるでしょう。ただの受け売りは、突っ込んだ質問をされると大抵
ボロが出ますし(不機嫌になったりね)、言葉に重みも深みもありません。
そこに至ったプロセスを思い描きながら講義を聴く、最近は、それがセミナーの
醍醐味だと思っています。そういう意味では、今回のセミナーは面白かった。
小柳先生森田先生の理論は、20年も研究を突き詰めてこられたそうです。
今回は時間の関係で結論のみの講義となりましたが、その裏には長年に渡る
膨大な考察の蓄積がある。研究とは、ロマンですな(笑)。
とまぁそんな流れで(どんな?)、次回は私が仙腸関節の理論の構築に至った
プロセスなどを、少し書いてみようかなぁと思っています。
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