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カイロプラクティックとは?





カイロプラクティックは、何でも治る魔法の治療法ではありません。
もちろん、まったく効果の無い「いんちき療法」でもありません。
カイロプラクティックは、正しい判断の元に適切な矯正が行われれば、
非常に効果の高い有効な治療法であると言えます。




さて、カイロプラクティックとは、
「サブラクセーション(椎骨のずれ)を徒手で矯正することで
神経圧迫を取り除き、自然治癒力を向上させる治療法である」

といった解説が一般的です。
ところが、それがカイロプラクティックの本質を充分に表しているかというと、
決してそうではないように思えます。
これはどちらかと言うと概念的で、尚且つ抽象的な表現です。
確かに、脊椎に対する刺激が神経に影響を与えていることは明確で、
その結果として、身体の不調が改善されるという臨床的な証拠は充分
揃っているように思えます。
しかし、サブラクセーションが神経を圧迫しているという「科学的」な証拠は
まだ無く、否定的な意見も多く見られます。
同時に、矯正により神経圧迫が取り除かれるという証拠もありません。


また一方、別の見方をすれば、神経学的考察では全く説明困難な治癒例も
数多く存在します。
私の経験では、骨盤の調整により手指の痛みが取れる、等ということが
頻繁に起こるのです。
骨盤から手の指へと直接繋がる神経線維は有りませんから、
上記の神経学的な説明は極めて困難です。


それでは、カイロプラクティックとは何でしょう?
実は、私にも良く分かりません。
そこで、このサイトでは、カイロプラクティックについて、管理人自身が
納得できる形での解説を試みようと思っています。




一口にカイロプラクティックといっても、実に様々な理論体系、学派が存在し、
それぞれが独自の考えに基づいて治療にあたっています。
また、それぞれがそれぞれの理論(持論?)を強く主張し、お互いに反目
しあっているようにさえ見える時があります。我々から見れば、
「いったいどちらの主張が正しいのか皆目見当がつかない」
という事もままあるのです。
そこにのこのこと入り込み、それらに異を唱えようなどというつもりは
毛頭ありません。


しかし、それぞれの理論体系に基づき行われてきたものが、それぞれに
一定以上の効果を上げ今日まで伝承され続けているということは、
そこには共通した「何か」が存在し、その「何か」が人体に対して
よい効果をもたらしていることは明白です。
と言うことは、その共通した「何か」が何であるのかを求めれば、
そこに「カイロプラクティックとは?」の答えが見えてくるものと思われます。


では、それぞれの共通点とは何でしょう?
最終的にそれは
「(脊柱その他の)骨格に対するアプローチ」
に他ならないのではないでしょうか?
ですから私は、カイロプラクティックとは、
「骨格を通して人体に介入しようとする学問及びその手法である」
と考えています。
この「骨格を通して」の部分をもう少し補足すると、
「骨格の“歪み”を通して」ということになります。
したがって、骨格の歪みが意味するものを解明出来れば、それが人体及び
カイロプラクティックの本質の理解につながるように思えます。
そして、その先にはカイロプラクティックが行ってきたことの意味や、
その必要性さらには有効性の証明へと繋がるような気がします。


それらに結びつく大きなヒントが、「仙腸関節」に隠されているように、
私には思えるのです。