きらら☆星広場 A |
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水 仙 |
海星館展望室辺り |
6分咲きの頃 2009/1/25
ム ベ |
2007/4/3 関崎海星館/きらら星広場にて 2007/7/30
ムベ(むべ:郁子)アケビ科の蔓性の常緑低木。
常緑なので常盤通草(トキワアケビ)ともいわれます。葉は数枚集まって掌状
をなし、花の咲き頃は葉が入れ替わります。暗紫色の果実は5〜8センチの卵形で、
熟しても通草(あけび)のように裂開しません。
4ヵ月後(2007/7/30)に訪れたときには、青い実が沢山ついていました。
佐賀関の人々は、郁子の実を「ポッポ」と呼んでいます。
姥 百 合(ウバユリ) |
ウバユリ Cardiocrinum cordatum
きらら星広場の第三駐車場から展望所へ上る辺りに群生するウバユリ
2007/7/30
藪や林の中に生える多年草です。関崎岬のあちこちに群生していますが、地元
の人には大事に扱われていませんので心配です。
茎の先端につく花は緑白色で、つぼみの頃は上に向いていますが咲くと水平方
向に向きます。草丈は50〜100cm、花の長さは7〜10cm、内部に褐色の斑
点が見られます。一見して他のユリ科とは次の点で異なっています。葉脈が網
状脈(単子葉植物の多くのものは平行脈)、花が左右対称であることなどです。
ウバユリの語源は「花の咲くとき、すでに葉(歯)がない」という洒落からつけ
られたとのことですが、実際は葉がついています。まだ見たことはありません
が、オオウバユリは草丈100〜150cm、花の数10〜20、葉の形は広卵形
(幅が広く先が丸みをおびる)です。
花の終った直後 2007/7/30
コオニユリ きらら☆星広場の入口辺り 2007/7/30
ムラサキシキブ/第二駐車場山側 2007/7/30 →果実2007/11/10
八つ手の花 |
関崎岬の九十九折を行く |
媛 治 む 岬 伝 説 花 八 つ 手 陽鳥
2007/12/10
早津媛が愛でたであろう八つ手の花が、九十九折のあちこちで咲いています。
ウコギ科の常緑低木Fatsia japonica
Fatsiaは日本語の古い言葉「ふぁち」又は「八手(はっしゅ)に由来する。
別名「天狗の羽団扇」
早津媛(はやつひめ)伝説
昔々、倭が新羅を平定(369年)したころ、佐賀関半島(現在の佐賀関町とほぼ同じ
一帯)では、日本書紀や豊後風土記でおなじみの早津媛さまが活躍していたそうで
す。今も残る馬場古墳は、当時の豪族を葬った墳墓であろうと言われています。
山彦と海彦が登場した古代は、山の幸や海の幸がとれるところに人々は集落をも
ち暮しておりました。佐賀関地方の古い地層には砂鉄の産出跡が見られますが、
早津媛さまが活躍した4世紀頃になると、鉄と海運の重要性が高まり山部より海
部へと権力が移って行きました。早津媛さまは、海部(あま)の首領であったろ
うと思われますが、それこそ単独でこの一帯を統治したようです。日本史上、他
に例を見ない偉大な女性であるも、これが以外と知られていないのです。