花の歳時記
FLOWER
嬉しいであい 


 オオバヤドリギ Scurrula yadoriki

 オオバヤドリギ科・オオバヤドリギ属の常緑低木。
 関東地方南部以西〜九州のツバキ、モチノキ、マサキ、ヤブニッケイ、ネズミモチ、
 イヌビワ、スギなど、常緑樹に寄生する。ややつる性で、高さは80〜100cmになる。
 葉は普通対生し、長さ2〜6cmの卵形〜広楕円形。長さ約3cmの花が2〜7個つく。
 花被の上部は4裂してそり返る。花期は9〜12月。(参照:松江の花図鑑)


 2013年10月22日
さほど大きくはないシラカシ(白樫・2mほど)に寄生するオオバヤドリギ(大葉寄生木)
とその花の画像を米春君がEメールで届けてくれた。

   

  
シラカシの半分ほどを占有するオオバヤドリギ(地面に垂れさがる枝の部分)
         /大分県立看護科学大学の駐車場

<シラカシ・白樫>ブナ科・コナラ属の常緑高木。
名前は、材が白色であることから。樹皮の黒さから「クロカシ・黒樫」の名もある。


 であい 2014年9月24日 米春君の案内で現地を訪れました。

前年10月にオオバヤドリギの所在を聞いたときのメモを忘れないように書斎の壁に
止めて、この日の来るのを待っていたのです。

 

 

 

 
オオバヤドリギの葉 寄生根がシラカシの幹(写真下)に食い込んでいる

 2015年9月21日  オオバヤドリギがさらに生育していました。
 
  

 オオバヤドリギが寄生したシラカシの大半を占拠していました。
 シラカシの枯れた枝が目立つようになっており、このままだとシラカシは死滅し、
 オオバヤドリギもいずれは枯れてしまうでしょう。

 2018年3月4日 取り除かれたオオバヤドリギ

 米春君から、「看護大のキャンパスを散歩して立ち寄ってみたら、一番南のシラ
カシ(一番新しく発見した3番目のもの)を除いて、先に発見した2本のシラカシに
寄生したオオバヤドリギが除去されていました。」と、画像を添付してメールが届
きました。

一番目に発見した木
 

2015年9月の画像と比べるとシラカシの枝葉はほとんど残っていなかったことが
分かります。

 

シラカシの切取られた太い枝の紅い部分はオオバヤドリギの浸食痕です。

2番目に発見した木
 

3番目に発見した木〜オオバヤドリギは除去されずに残されています
   シラカシさん、オオバヤドリギさん、仲良くしてね。
 

 2020年2月19日 取り除かれたオオバヤドリギ <その2>

 米春君からの報告
今日、散歩に行ったときに、以前、オオバヤドリギが一番茂っていた木を
見たところ、オオバヤドリギの幹が枯れていたので、ちょっと引っ張ったと
ころ簡単に取れました。赤いところが赤いところに、青いところが青いとこ
ろにくっ付いていました。

 
 
 

  

 
デンドロビウム・スペシオサム・コンパクタム 
       Dendrobium speciosum var.compactum


 
                          2008/3/25

大明石斛(タイミンセッコク)の名で知られる。
ニューギニア〜オーストラリアの低地に原生する着生種。
この個体は小〜中株で開花するコンパクトタイプ。花径は2cm、30cm内外の
花茎に20〜30輪着花する。花期は冬〜春。
(育て方:光線は強め、冬期は低温(5〜10℃にして潅水は少なめにする。)
                      
40年以上も前(1985年頃)に日出町の阿部直温氏(故人)からいただいて、その後
10年ほどして 初めて見事な花が咲きました。それから数年後にまた開花、そして
今回が3回目の開花ですが、 初めに比べ小ぶりの花茎です。

  2014年4月 4回目の開花
 
                          2014/4/1
 2015年4月 5回目の開花
 
                        2015/4/18
 この冬は鉢を庭に置いたままにしていたのですが一茎に花が付いたのです。
 2024年4月 6回目の開花
 
                 2024/4/09
 
やっと完成型の花が見られました

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