オーストラリア訪問記 1996 | |
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オーストラリアで出会った
オーストラリアの人々 |
西沢 宏一 |
家庭訪問をさせて頂き、ランチの接待を受け、テーブルをはさんで美術の先生をしていらっしゃるという方と向い合っていました。
彼のお母さんが背後からワインを注ぎました。彼は一寸ふりむいて「サンキュー・マーム」といわれました。 ごく自然な言葉に、お互いの「おもいやり」人間関係の豊かさ、暖かさを感じ感激しました。瞼にやきついています。 四〜五歳の子供達が活発にはねまわっていましたが、家族の一言に、すぐ反応して言う事を聞いていました。 日本兵の墓参をしました。綺麗に掃除が行き届きお墓も立派でした。 ホテルのフロントで「街の地図あります?」「サアどうぞ」で、ロビーで見ていましたら「何かお手伝いできますか」と、受付係にいわれ、ホテルから行きたい所を教えて下さいました。 若くキレイな女の子に道を尋ねましたら、「ご免なさい。私ここの者でありませんの」とニツコリほほえんで、軽く会釈してくれました。 Tシャツ十枚程まとめて、「値引きしてくれる?」と頼みましたら、若い男子の店員が「ご免ね、この店には値引ありません。もし値引きすると、僕がボスに叱られてしまう」と肩をすくめ、両手を開いてのポデーランゲージ。ニコニコしての対応は、フレンドリーでした。日本とは一寸雰囲気が違うなと思いました。 公園で品のよいお婆ちやんに声をかけました。下手な英語でくり返す事が二度三度ありましたが、息子さんが日本で英語の先生をしているが、どこにいるか分からない由でした。「私は毎日歩いています。また歩きます。失礼します。よい日を」と笑顛で「サヨナラ」といって下さいました。 人にやさしく、明るく寛大でスケールの大きな国、頭の下がる思いでした。 また訪れたい国。サア英語の勉強を! |