えびちゃんの山行記録
樹氷とスキーと明神平
前山から望む明神平、水無山、国見山
日 付 |
平成13年2月4日(日) |
ルート |
大又林道終点〜旧馬酔木山荘〜明神平〜前山(スキー)or明神岳〜往路逆順 |
天 候 |
曇のち晴れ、風弱し |
同行者 |
もぐもぐさん、水谷さん、佐竹さん、大加茂さん(以上ML低排メンバー) かめいさん(テレ研) |
概 要
あぁ明神平。それは奈良県3大(^^;スキー場の中でも、秘境中の秘境スキー場である。大又林道の終点から、雪道を登ること約2時間、ここにその世界でも類を見ない?天然のスキー場があります。先の台風により登山道に続く林道は荒れ果て、現在工事中の林道を通行可能なのは工事をしない日曜日のみ、樹氷が素晴らしいことでも有名なこの明神平を目指すML低排御一行様の中に、八尾テレ研山岳部の奇姿があった(中略^^;)。
今回の明神平(テレ)登山においては、ML低排からもぐもぐさん、水谷さん、佐竹さん、大加茂さん、八尾テレからかめいさんの御同行を頂き、スノーシュー、XCスキー、スノーボード、わかん、テレマークスキー、つぼあし?各1名という総勢6名の、なんともとりとめない登山パーティーが結成されました。しかし、不思議なことにそれぞれの個性的な山行スタイルが見事に融合して、まずまずの天候の中、明神平の樹氷・霧氷・スキーを100%楽しむことができたのです。(ですよね?皆さん・・・え゛っ、もしかして・・・) これで洞川、和佐又と続いた、えびちゃんの奈良県秘境スキー場巡りも最終章を迎えることとなった訳ですが、洞川スキー場については営業中に滑ってないので、いずれもう一度滑り(テレマークの布教)に行きたいと考えています。
08:45 大又林道終点
大阪でかめいさんと大加茂さんを車でピックアップ、大又までの道路は幸い凍結もなくスムーズに林道終点まで到着することができました。(嘘です・・・、1回道を間違えて薊岳方向に進みました。そういえば前に来たときも間違えたな〜歴史は繰り返す。じゃない学習能力が無いだけだろ!:天の声) すでに北大阪組?の水谷さんのパジェロミニは到着しており、更に数台の車で林道の駐車スペースはにぎわっていました。途中追い越した路線バス内にも大量の登山客が確認され、今日の明神平は大混雑になるのではないかとちょっと心配になります。(杞憂でしたが・・・)
09:00頃 出発!
思い思いの装備を整えさあ出発!スキー板を担いだ佐竹さんと私、スノボーを担いだ亀井さんがひときわ異彩を放つが、さらに亀井さんはプラスチックのスノボーブーツ・・・。「チョットまずいんとちゃうの!」とみんなが騒ぎ出したので「その靴で大丈夫ですか?」と確認すると、スノボーブーツは背負うと重いので履いていくとのこと。まあ夏場に明神平に登られたことがあるということだし、どういう道か分かった上でその靴を履いているんだと、沸き上がる不安を飲み込んで、改めて「しゅ〜っぱ〜つ!」(声ふるえてますけど・・・)。 *結局かめいさんはプラスチックの靴で全経路を踏破されました。う〜ん、真似でけへんわ(^^;
10:00頃 明神滝到着
旧馬酔木山荘付近は、前回登ったときよりも荒れていました。天気が良かったので何とか越えられましたが、吹雪いていたりすると大変そうです。 ここを抜けるとしっかりしたトレースが続き快適な雪中ハイクと
なります。やがて標高が1000mを越えるあたりから霧氷が見え始め、明神滝に到着する頃には辺り一面樹氷・霧氷の嵐で、只々圧倒されるばかりでした。「筆舌に尽くしがたい」とはこのことを言うのでしょうか?「写真に撮ってもこの凄まじい風景は伝えられないんだよな〜」と言いながらもみなさん狂ったようにカメラのシャッターを押していきます。本当に絶景でした。
11:30頃 明神平到着
山頂に近づくにつれ、ますます壮絶になる樹氷・霧氷の中、自然の神秘を感じつつ最後には言葉もなく明神平に到着しました。ふぅりゅくふぉぉ〜って気分です(意味不明)。
新馬酔木山荘の向こうに水無山・国見山、反対側には前山の真っ白な斜面が望め、いよいよスキーの出番です。ここからはつぼ足だと30cmくらい雪に沈み、もぐもぐさん、かめいさんは苦しむことに・・・(かめいさん、スノーシュー置いてけ!と言ってすみませんm(_ _)m あまりにも重そうだったので・・・)
12:30 昼 食
三ツ塚分岐手前の雪原で前山の雪斜面を見ながら昼食にします。今回は段ヶ峰の教訓を生かしてカップ麺を持参しましたが、七味入りの激辛うどんにしたため、舌が痺れました。う〜んカップ麺はノーマルがいいね。寒ければ良かったんでしょうけど今日は薄日のさす好天気、日焼け止めを家に置いてきたえびちゃんはお肌も心配です(逆パンダになるるぅ〜)。 食後、かめいさんと私は前山の斜面でスノボー&テレマーク、その他の皆さんは明神岳へ向かう。
バージンスノーを大滑走
このために明神平に来たんです!あまりにすごい樹氷のため本来の目的を忘れてかけていましたが、滑りに来たんですよ。予想以上の積雪のため登りに時間がかかり6本づつくらいしか滑れなかったですが、充実した滑走&転倒を満喫しました。 *今回の装備は段ヶ峰と同じく、登山兼用テレマーク靴のクリスピ:マウンテン、板はフィッシャー:マウンテンクラウンで、XCスキーに近いものでしたが、和佐又スキー場での練習の成果があったのか、何とか滑ることができました。積雪は50cm以上、雪質は重く、板は10cmくらいしか沈まなかったのが逆に良かったのかも?パウダーだと、この装備じゃ滑れないでしょうね。
下山開始
明神岳往復組と合流して下山開始。明神岳からの景色もかなり素晴らしかったようです。少し残念ですが、仕方ないか・・・。 いや〜、あまりに素晴らしい景色の連続のためデジカメのメモリーが無くなっちゃいました。こんなに写真を撮ったのは初めての経験です(HPに載せる写真の選定にも非常に苦労させられました)。ただし下山する頃には、綺麗だった霧氷もあらかた溶けてしまい、改めて登りであの素晴らしい一瞬に出会えた事に感謝感謝でした。そう言えばもぐもぐさんの下りのハイペースぶりにもビックリ!でしたが。(とても前日、六甲山でとんでもないものに「でくわした」とは思えない元気さだったので・・・)
* 終わりに
今までえびちゃんは、単独テント泊行に登山の喜びを求めてきましたが、ML低排に参加させて頂き、少しずつその考え方も変わってきたようです。無理して重い荷物を担いで山中テント泊しなくても素晴らしい山行は経験できる事に気がついたからです。こんな当たり前のことに気づかせてくださった「あきゆきさん」はじめML低排のみなさんに感謝しつつ山行報告を終わりたいと思います。ただし、この世に休みがある限りテント泊行はやりますよ!!(^^)
登山地図はこちら
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