えびちゃんの山行記録
奇蹟の氷ノ山
三ノ丸から望む氷ノ山
日 付 |
平成13年2月27日(火) |
ルート |
若桜氷ノ山スキー場〜三の丸コース〜三ノ丸〜山頂〜往路逆順 |
天 候 |
快晴&微風(言うこと無し) |
同行者 |
大加茂さん(もはや説明の必要なし) |
概 要
厳冬期(2月)の氷ノ山を登るのは危険である(やめなさい)とよく言われますが、この日は近畿地方が高気圧におおわれて風も弱いまさに奇蹟のような天気。こんな日は、借金してでも山に行きなさい!という家訓を持つえびちゃんは、休みをもらって現在春休み中の「おなじみ大加茂さん」と氷ノ山に向かったのでした。 今回は、長い林道歩きをさけて、若桜氷ノ山スキー場から山頂を目指すことにします。スキー場の駐車場では、大加茂さんの靴ひもが「ブチッ」と切れて「なんと不吉な・・・・」。予感は的中し、澄んだ空気の中、富士山まで見えるのでは?という見晴らしと、一面真っ白な雪原と青い空で、危うく気絶・昇天してしまうところでした。(危ない危ない・・・^^;)
07:30 道の駅「山崎」
いつもは朝早いのですが、今日はゆっくりということで朝5時に八尾を出発(これでも十分早いですね^^;)7時10分頃に道の駅「山崎」に到着して、朝食を摂っていると大加茂さんがバイクで無事到着する。「よかったよかった」ということで、以後の正確な記録は大加茂さんの記録をどうぞ!
これ以降の記録については、内容の正確さを保証できませんので、この記録を参考にして行ったあらゆる行為に対して、当方は一切の責任をとりませんm(x_x)mあしからず。
09:00頃 若桜(わかさ)氷ノ山スキー場
平日ということもありスキー場はガラガラ(^^)、リフトでスキー場最上部にあがりたかったのですが、第3リフトは雪が少ないために停止中でした。仕方がないので歩いて登ってみると、こんな急斜面によくリフト付けたな〜と感心するぐらいの斜度でした。1年間のうち何日、ここに雪がしっかり着くのかな?と言うよりも、こんな急斜面をまともに滑れる人はあんまりいないのではないでしょうか(^^;
凍り付いたゲレンデにはアイゼンが気持ちよく突き刺さり、スキー場上部到達すると、素晴らしい眺めが広がっていました。一際白く尖った山は後で大山と判明、澄んだ空気のため距離感が狂ってしまったようで、大山もすぐ近くにあるように見えました。当然、日本海もハッキリ見えました。
![大山方向の眺め](../phot/hyounosen3/daisen.jpg) 大山方向の素晴らしい眺め
10:40頃 三の丸への道
三の丸へは痩せた稜線を交代でラッセルしながら前進。深いところでは腰まで埋まりました。
ここを抜けると、想像を絶する雪原が我々を迎えてくれました・・・・。一面の雪・雪・雪・・・雪面には風紋が刻まれ、樹氷も残っていました。早速テレマーク・スキーを付けて雪原をはしゃぎまわると、本当に心が洗われます。明神平、段ヶ峰と続いた雪山行も氷ノ山で頂点を迎えたようです。卒倒しそうです。どうにでもしてくださいって気分です。もう普通のゲレンデ・スキーヤーには戻れませんよ!絶対に。
11:45頃 三の丸にて
三の丸で感激に浸っていると、神戸からというテレマーカーが戸倉峠から登って来られた。う〜ん、氷ノ山にテレマークは似合いすぎる!!!
![テレマーカー](../phot/hyounosen3/telemarker.jpg) テレマーカー登場!!
三の丸からは滑ったり、登ったりしながら山頂を目指します。すでについているトレースは1本、それにこだわることなく、私と大加茂さん、神戸のテレマーカーさんは広々とした雪面を思い思いのコースをとりながら山頂へ・・・・。 * 今日の雪は重くて、全然滑らなかったので、登るときもシールは必要なく、ステップソールのみで山頂までいけました。
![三の丸からの道](../phot/hyounosen3/sannomaru.jpg) 三の丸からの道
12:50頃 山頂にて
山頂は冷たい風が吹いて結構寒い。とりあえず山頂小屋にて昼食をとり、落ち着いてから、雪原でテレマーク遊び(^^)・・・でもアイスバーンでうまく滑れませんでした(x_x)おまけに疲れました・・・ちょっとはしゃぎすぎたみたい。
ものすごい人がいるモンだな〜!なんと、氷ノ山国際スキー場から道なき崖を単独で登って来られた人がいました。どんなに凄い装備できたのかな?(ザイルとか持ってきてるのかな?)と出迎えると・・・ 「アイゼンもなにも持ってないので怖かったです〜」 ・・・・無謀なアタッカーでした。。。人のことは言えないけれど、そこの崖は何人も死んでるんですけどねぇ〜。天気いいと、こういう事も許されてしまうんですよ。(くわばら、くわばら)
14:05〜下山開始
名残惜しいですが、下山せねば・・・。三の丸までの道は疲れました。あまりの素晴らしい景色のため、疲労が頂点に達していたようです。スキーも直滑降、斜滑降のみで降りていきます。ターンするのもしんどい・・・。わかんの大加茂さんはもっとつらいんだろうな〜と思いながら、三の丸に到着(15:00頃)して休憩。。。天気悪かったら嫌になるのでしょうか?(多分それでも良い思い出になるんでしょう^^) やっぱりこの雪原は素晴らしい・・・。三の丸の西斜面は、疲れを吹き飛ばしてくれます。まさに青と白の世界・・・・。大加茂さんが段ヶ峰の時のように帰りたくない症候群になっていました。
下り始めると大加茂さんは早い!スキー場に到着して、スキーを履いているうちに大加茂さんは一気に下まで降りていってしまい、一番下のリフト乗り場に到着する時間はそれほど変わりませんでした。ただし、圧雪された雪の上では(細く軽いテレマークスキーでも)快適にターンできたので、山頂付近でちゃんと滑れなかったのは大自然の雪は歩くのも滑るのも高度な技術がいるということでしょうか。
終わりに
2月に氷ノ山に登れたことは、一生に何度あるかわからない幸運でした。まさに平成13年の2月27日は「神の日」だったのでしょう。ただし、雪質は滑りに適していなかったので、滑りやすい粗目(ざらめ)雪にかわる3月終わりか4月初めに、もう一度氷ノ山に行ければいいな〜と考えています。
登山地図はこちら
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