えびちゃんの山行記録

雪冤にけむる段ヶ峰(だるがみね)
雪冤にけむる段ヶ峰

日 付
 平成13年1月14日(日) :坂の谷林道(氷ノ山)は13日(土)
ルート
 国民宿舎「生野荘」跡地〜達磨ヶ峰〜フトウガ峰〜段ヶ峰〜千町峠〜林道〜
出発点
天 候
 雪 時々 晴れ間 及び 吹雪 ~(x_x)~
同行者
 dameさん、大加茂さん、佐竹さん(ML低俳メンバー)

概 要
 単独行がメインのえびちゃんも、ML低俳のdameさんが転勤で関東へ東下り(あずまくだり:源氏物語より)されるということで、その追悼登山(ベキッ!)・・・いや送別登山に参加させて頂くことになりました。段ヶ峰はdameさん曰く「兵庫の山でどれか1つ登るならココ」というくらいの秀山で、おまけに山スキーもできるらしいので期待大です。ただし今回は地図を用意できなかったので、ついていくだけのお任せ登山行となりました。まあ雪山は単独じゃ怖いしね〜。
 集合場所に集まったメンバーは4人。。。やっぱり今年1番の寒気の中、雪山に登るのは無謀に思われたのでしょうか?

前哨戦「坂の谷林道(氷ノ山)」
 段ヶ峰アタック前の足馴らしとして、前回雪が少なくて寂しい思いをした氷ノ山の坂の谷林道へスキー歩きの練習に行きました。前回からかなりの雪が降ったので、坂の谷林道から殿下コース口あわよくば三の丸までを目標として登ることにします。ヤマメ茶屋から林道へ続く道は雪で完全に塞がれており、車ではもう通れないため、圧雪10cm+新雪10cmの絶好のスキーハイキング状態となっていました。
 天国編:今日の天気予報は今年1番の大雪!朝8時過ぎから登ろうとする物好きはいないらしく、真っ白なバージンスノーにスキーの跡を付けて登っていくのは、何とも気持ちのいいものでした。また一部、雪崩れているところもあり、冬山の厳しさも感じることができました(^^;。

坂の谷林道

 地獄編:登りはじめて1時間半経過後、急に、左足があがらなくなる・・・。殿下コースへの分岐点まで2時間弱かかり、これじゃ前回MTB押した時と変わらんで〜(;_;)と嘆いているうちに、雪が降り出してきたので、途中で引き返すことにしました(10:30頃)。下りは約1時間、小学校の時の富士山8合目で下山して以来の敗退でした・・・。(ショック!)
* 段ヶ峰から帰宅した後でよく確認すると、左足中指の爪の中にまめができて膿みがでていました。このため左足のリンパ腺が少し腫れて、足があがらなくなったようです。みなさんも靴擦れには注意しましょう。

段が峰登山当日:朝8時頃
 一晩寝ると左足の痛みもほとんど無くなったので、これなら大丈夫?(単独じゃないし・・・誰か助けてくれるでしょ^^;オイオイ!)ということで集合場所の夢前町の「たいこ弁当」へ向かう。8時前に到着するが、まだ誰もきてないようだったので、(佐竹さんとは今回初顔合わせ)テレマークシューズにアイゼンの金具をあわせていると、大加茂さんと佐竹さんが来られた。大加茂さんの言うにはアイゼン必要ないとのことなので、潔くサイズ調整あきらめてアイゼンは置いていくことにする。
 (注)段が峰登山の正確な状況は、dameちゃん、大加茂さんのHPを確認してください。私の記録は一部、偏った主観が混じってますので・・・(^^;。

09:20 出発!!
 健脚「大加茂」ばく進ス!てな感じで、dameさんの話は嘘ではありませんでした。積雪10cmくらいの急登を大加茂さんはひょいひょいと登っていきます。足跡をトレースして登っていくので何とかついていけますが、先頭でこのスピードは出せませんで〜!後ろの方ではdameさんの熊よけの鈴が苦しげに鳴っていました・・・・。

きつい登り

10:10 達磨ヶ峰
 自分だけがきついのかと思ったら、みんなきつかったみたい。と言うより暑かった?雪も降るけど時々日も照るので、汗が出て気持ち悪い。ここでdameさんと私は防寒着を脱ぐ。
 あとは緩い登りだからスキーできるし楽ですよと言う言葉を信じさらに前進するが・・・。所々スキーで歩けそうなところはあっても、付けたりはずしたりする方が担ぐより大変なので、我慢ガマン。スキー担いで嫌なのは身長より高いところにある枝にスキーが当たって引っかかったり、その時に枝から雪が落ちてきて冷たい思いをすることなんです。逆にテレマークの板は軽いので見た目ほど重量は気になりません。

11:50〜 鞍部で昼食
 山頂は、風が強いのでその手前で昼食をとることに・・・。フトウガ峰の手前で佐竹さんがポツリ「腹減った」とつぶやかれたので、早めの昼食となった。私はとっくに腹が減って、スニッカーズを囓りながら前進していたので早めの昼食は大歓迎(佐竹さんナイス!)。寒いとすぐに腹が減るんですよね。
 dameさんと大加茂さんはストーブでお湯を沸かしてカップメンを、佐竹さんと私は冷たい?おにぎり、それでも佐竹さんは魔法瓶持参で暖かいお茶を飲んでおられたが、私は冷たいお茶。寒さに負けて、ストーブでお茶を沸かす。
 大加茂さんはコーラを持参されていた。そうか!冬は山でコーラが飲めるんだ!以前夏山へコーラを持っていってバーストした経験があるので、山に炭酸飲料は御法度!と決めつけてましたが冬なら大丈夫なんですね。今度から持って行こう。(何しろ私はコーラとポテチがあれば1週間生きていける人間なんで・・・^^;)

スキーでフトウガ峰へ

13:20頃 段ヶ峰山頂
 吹雪いたり晴れたり忙しい天気の中、段ヶ峰に到着。フトウガ峰の手前あたりからスキーで滑れたので満足でした。山頂では吹雪の切れ間から素晴らしい展望も開け、これまた大満足でした。
段ヶ峰の木

14:50 林道を華麗にテレマーク!のはずが・・・
 待ってました!千町峠から登山口までは下りの林道。スキーの恩恵に与れるのはここぞとばかりに、板を付けて佐竹さんと颯爽と滑り出したところ・・・。
 ガリッ?グウワッ!ジョリジョリ〜。。。。なんと林道は小石混じりの雪で凍っている上に、積雪5cm未満で、到底快適に滑って降りられる状況ではありませんでした。それでも林道の1/3ぐらいを無理して滑っている間に滑走面はボロボロ、たまらずスキーをはずしていると、健脚「大加茂」さんが追いついてきました・・・はえ〜(^^;
 スミマセーン、早く降りたら車で迎えに行くって豪語したわりには、「テレマーカーかっちょわりー」の一面を見せてしまいました。おまけにミラーバーン(氷結した道)でスッコロンで、「ウゴワッ!」「いてえ!」。。。おや?誰だ「いてえ!」って叫んだのは・・・?dameさんでした。僕の担いでいたスキー板が頭を直撃したらしい。これ以後dameさんは私に近づかなくなる。もうこけませんて〜(^^;と言ってるうちにまたズリッ。「すみませんヤッパ近づかないでください・・・」
 林道には犬を連れた猟師さんが何人かおられて、なるほどdameさんの鈴は猟師よけの鈴でもあったんですね〜いつの間にか凍り付いてあんまり鳴らなくなってますけど・・・^^)と変に納得する。また猟師よけには服装も派手な方がいいですね〜、僕の黒系の服では撃ってくださいと言ってるようなものですで。

おわりに
 dameさん関西最後の山行お疲れさまでした。関東でのご活躍をお祈り申し上げます。大加茂さん佐竹さん、またどこかへ連れて行ってください(他力本願^^)。なんにしろ段ヶ峰にはまた登ります。いや登りたいですね・・・いや多分、ひょっとすると・・・。

みなさんお疲れさまでした。

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