えびちゃんの山行記録

おもひでの青葉山
京都側からはハサミの形
帰りの車窓にて青葉山を望む

日 付
 平成16年 5月2日(日)
ルート
 松尾寺〜西峰〜東峰 (往復)
天 候
 晴れ
同行者
 山頂でたくさんの人と再会(^^)

概 要
 京都府北部の舞鶴に実家のある私は、子供の頃に何度か青葉山に登ったことがある。比較的貧しかった我が家は、休みになると家族でお金のかからない山によく登った。山にはおもちゃ屋さんがなく、したがっておもちゃをねだって駄々をこねられることもなく、山好きな父親には最適な家族サービスであったことであろう。
 私が青葉山に登ったのは、おそらく幼稚園か小学校低学年の頃だったと思うが、幼い頃の記憶がほとんどない私には珍しくその時の記憶が少しだけ残っている。そんなこともあって、GWにメジャーな山には登りたくなかったが、低徘の山仲間も登るらしいと聞いて、おもひでの青葉山に足を向けることになった。そう、世間はゴールデンウィークの真っ最中であり、私も久々に実家に帰省していたのである。

10:30 松尾寺
 福井県と京都府にまたがる青葉山は、福井県側から見ると尖った鋭鋒に見えるため、若狭富士なんて格好いい名前で呼ばれているようだが、京都府側から見ると西峰と東峰が分かれて見えるため、ハサミ山なんて呼ぶことが多いような気がする。
 青葉山の登山道はいくつかあるが、昔たどったおもひでに浸るため、駐車場も完備された松尾寺から山頂を往復する経路を選んだ。松尾寺は西国霊場の第29番札所であり、結構参拝者も多いが、はっきり言ってお寺には全く興味が無いので、駐車場代の幾ばくかが気になったくらいである(セコイ)
 携帯電話の伝言板を見ると、低徘仲間のだめちゃん一行は11時半頃から登り始めるとのことであったので、山頂で再会する事にして、登り始めることにした。駐車場には見覚えのあるアンテナを付けた車もあり、どうやらハンドルネーム「たぬきさん」もすでに登っておられるようだ。

松尾寺周辺
 松尾寺周辺は観光客でごった返しており、ザックを背負って歩くのは気恥ずかしい感じがするが、お寺の境内を奥へ進むと登山道の概要が看板で表示してあり、迷うことは無さそうだ。しかし上空は開けているのになぜかGPSの感度が悪く、精密な歩行データは得られそうにない。これも霊場による影響なのであろうか?(ナイナイ)

10:54 鳥居にて
 鬱蒼とした森の中をしばらく歩くと、石の鳥居が現れ、そこからしばらくは日の光もさして明るい。よく見ると鳥居の上にはびっしりと小石が乗っていることに気が付く。他の地方ではあまり見かけないので、私の生まれ育った地域だけの風習かもしれないが、幼い頃は小石を鳥居の上に投げて乗せることができれば、願い事がかなうと言われたものだ。しかし石を投げて、すでに乗っている石を落としてしまうと、悪いことが起こるとも言われ、夕暮れが迫る中、落としてしまった石を必死になって鳥居に乗せ直そうとしていたことも今となっては良い「おもひで」である。

昔は良く願ったものだ
 そういえば最近は、子供の頃のように何かを願うこともなくなってしまい・・・・いやそれよりも、子供の頃に何を願っていたのかすら忘れてしまっている始末である。果たして今の子供達は何を願って小石を投げているのだろうか?それとも今乗っている小石は私達が子供の時代に乗せたものなのだろうか?

11:45 西峰到着
 鳥居からしばらく行くと、登りは急激にきつくなるが、緑も濃くなって木漏れ日がとても心を和ませてくれる。あえぎながら登ると鏡が奉ってある古い祠が現れ、そこからしばらく行くとすぐに西峰に到着する。
 子供の頃は、ここを青葉山の山頂と呼び、東峰を新山頂と呼んでいたような記憶がある。西峰には展望台のような大岩が鎮座しているが、下から眺める姿は子供の頃の記憶とほとんど変わっていなかった。あの頃は高所恐怖症のため登ることは出来なかったが、二十数年経った今、ようやくそのてっぺんに立つことができ、今回の山行の目的は果たすことが出来たような気がした。

懐かしの西峰
 ところで西峰までの登山道はショートカット道ができて、かなり荒れていた。ショートカット(直答)道があると登りは九十九折りに登っても下るときには、これを使って真っ直ぐ下りてしまうものだ。一度出来てしまった道は、登山者が無くならない限り元には戻らないので、これ以上崩れてしまわないことを祈るだけである。

12:00 再会、そして・・・
 西峰に到着したのが昼時であったので、山頂は弁当を広げたグループでかなりの混雑状態であった。見知った顔も無かったので、そのまま東峰へ向かうことにする。幼い頃の記憶によると、東峰への道は「馬の背」といってクサリ場もあって、とにかく楽しかったように覚えている。
 非常に残念であった。クサリ場には立派な鉄の階段が設置され、なんの苦労もなく歩けるようになっていた。小学校低学年の高所恐怖症の少年でもクサリ場を通過することができたのに、この道は一体誰を歩かせようと整備されたのだろうか?メジャーな山を歩くたびに悲しいことは増えていく・・・そんな気持ちになったときに、前方の方から聞き覚えのある声が聞こえてきた。

悲しみと喜び
 たぬきさん(夫妻)であった。おまけに島田さんも!1年以上ぶりの再会(なべちゃんともう1人の方とは初対面)に、やっぱり山って良いもんだな〜と思ってしまう自分もかなりいい加減である(^^;

12:40 東峰にて
 東峰にて昼食にする。見晴らしはとても良いのだが、もやで遠くの方はよく見えない。昨日登った建部山も五老ヶ岳の向こうにうっすらと輪郭が分かる程度。そういえば昨日は建部山からも青葉山が見えなかったような気がする(ただし覚えていない^^;;)

東峰にて
 山に登り始めた頃は、三脚などを使って自分の姿を撮ったものであったが、最近は面倒くさくなって撮らなくなった。と言うよりも人が多い山ではコソコソ撮るのが恥ずかしいからでもある。証拠写真も記録さえつけていれば必要ないとも思われるし。。。しかし、知っている人と登ると写真を撮っていただけるので、それはそれでありがたいものだ。上の写真は私が斜めに立っているように見えるが、多分カメラが傾いているからだろう。(岩から落ちそうになっているわけではない)
 写真提供ありがとうございました。>しまださん

13:15 再び西峰にて
 来た道を引き返して西峰に戻るとだめちゃん一行が到着していた。東峰へ向かったGORYUさんとはなぜか会わずにすれ違ったらしい。(ほとんど一本道なのに・・・)だめちゃんは相変わらず元気そうで、高価そうなカメラがとってもうらやましい。(関東に遊びに行くときは是非よろしくお願いします。)
 しばらく低徘MLをサボっていたため、やまごさん、呉春さん、たらちゃんとお連れの方とは初対面だったが、低徘の人には悪い人がいないというのを改めて確認できて嬉しかった。そういえばオフミではトレード・マークだった帽子をかぶって来るのを忘れてしまったのかちょっと残念ではあった。

だめちゃんは用を足しているわけではありません
 だめちゃんとやまごさんと西尾根を探検している間(新たな発見は無かった)に、たぬきさんグループは下山されてしまい、だめちゃんグループも今寺コースを下山するということなので、ここで皆さんとは別れ、西峰での眺めを堪能してから、元来た道を下りることにした。(14:40下山開始)

終わりに
 松尾寺の駐車場に到着したのは15:20頃、久々の長い下り道で足はガクガク。こんな事では、低徘のオフミには参加できそうにないな〜(xx)と思いながら、そういえば山頂でお会いした皆様の写真をほとんど撮っていないことに気が付いた。特にタヌキさんグループの2名の方は、次回お会いしても気が付く自信がない・・・・。大人数で登っておられるグループは別として、単独または少人数で山に登っておられる方との山での出会いは大切にしたいものである。 

福井県側から望む青葉山
福井県側からみると見事な鋭山である。

GPS軌跡図はこちら

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