えびちゃんの山行記録

雪が崩れる!赤坂山
雪をかぶった赤坂山
粟柄越から望む「雪をかぶった赤坂山」

日 付
 平成13年 3月18日(日)
ルート
 マキノスキー場〜・562〜・859(稜線沿い)〜粟柄越〜赤坂山〜粟柄越〜
赤坂山歩道〜マキノスキー場
天 候
 曇りのち晴れ&強風 霞あり遠望は×

概 要
 今日は、家でゆっくり引っ越しの準備をするはずでした。しかし3/11に国境スキー場からの帰りに見た赤坂山周辺の雪山を忘れる事はできず、ニュースの「今日の昼からは晴れ」という予報に、えびちゃんは準備を開始、雨が降る八尾を7時に出発し、9時半にはマキノスキー場に到着したのでした。登山開始は10時頃、いつもより遅い出発がえびちゃんの山行にどの様な影響を及ぼすことになったのでしょうか?

3/11の赤坂山周辺
真っ白に雪をかぶった湖北の山々(3/11)

09:50 出 発!
 雪がほとんど無いマキノスキー場から・562のピークに向かい道無き道を前進。登山道は不明瞭かつ雪で倒れている木により歩きづらい。背中に担いだスキー板が雪でしなっている枝に引っかかって、最悪でした。峠(10:55)でスノーシューを担いだ3人組に出合い、話をすると、「粟柄越」に向かうとのこと。「しめしめ、これでラッセル及びルートファインディングは楽になる(^^)」「お先にどうぞ」と声をかけると「そうはいきませんよ」と返答され、結局ここからは先行することに・・・念のためアイゼンを付けて前進することにしました。
マキノスキー場

11:30頃 腐れ雪にまいる(スキー装着)
 アイゼンのお陰で少しはましになりますが、しなっている枝で登山道は塞がれていて疲労度が増していきます。膝までのラッセルに溜まらずスキーを着けますが、急斜面・深い藪・腐れ雪のため、後ろに滑る、雪は崩れるで、全然前に進みません。スキーを脱ぐと今度は腰までスボッ!助けてくれ〜(x_x)
 あまりにも斜面が急なので、トラバースしようとピークを回り込むと、だんだん斜面が急に・・・「崖になっちゃいました(;_;)」後退することもできず、板を外して両手に持ち、斜面に突き刺しながら10mくらいの距離を10分以上かけて登り、何とか脱出。山渓「スキー登山」の本に書いてあったこと役に立ちました
m(_ _)m感謝。
急斜面
 そうこうしている内にようやく広々とした稜線に到着。セッピも大したことないみたいなので、やっとスキーが活躍するときです。いつの間にかスノーシュー3人組は遥か遠くの稜線を歩いています。「あぅ、もう見えなくなった・・・」こういう山ではスキーよりもスノーシューが上なのか・・・?「いやいや僕の技術(根性)が足りないだけなんでしょう」
赤坂山への道

13:15頃 雪原を大滑走?
 単独行で赤坂山は遙か彼方・・・、まずいっすよ!昼飯もそこそこに、スキーでとばしていきますが、「クレバスがあるんです(;_;)」いきなり雪の裂け目に出くわし、ジャンプしてクリアするも、その後は、激しい転倒が待っていたのでした(x_x)
クレバス

14:15頃 粟柄越
 ようやく粟柄越に到着。スノーシュー3人組のトレースは下山路に向かってますが、赤坂山はもう目前(約500m)。行くしかないでしょう!
粟柄越

14:25頃 赤坂山山頂
 ふっくぅわぁ〜つ!急に元気がでてきて一気に山頂に到着。ただし山頂は強風でゆっくりできませんでした。なのに遠方は霞がかかって景色は・・・・三国山方向は素晴らしかったです。
三国山
 ほんとうに雪原は素晴らしいんだけどね〜。今までの山行の中では一番スキー滑走距離が長かったのでは?と思います。でもそれ以上にきつくて、滑りを楽しむ余裕がありませんでした(x_x)。
 何でこんな事をしているんだろうと自問自答しながらの山行でしたが、ヘトヘトになって誰もいない寂しいスキー場に降り立つと、また少し強くなったような気がするから不思議です・・・・(^^;ビュルビュル〜これだから、山行はやめられないんですよね(^^;
山頂にて

終わりに
 下山は、赤坂山歩道を利用したので、16:20には駐車場に到着する事が出来ましたが、スキーで滑って降りて1時間40分は早いのか遅いのか?また登りは4時間以上・・・。もし、先行者のトレースが無かったらもっと時間がかかって暗くなっていたことでしょう。雪山に登るときは、周到に準備して、早い時間に登らないと大変な事になってしまうということです。今回は天気が良くなるという予報を信じて登ったので、精神的には追いつめられなかったのですが・・・。
 900mに満たない山々ですが、湖北の山を侮ってはいけません。厳冬期で今回のコースは、初めから1泊する計画が必要かも?しれません。時間があれば三国山まで行ってやろうと思っていましたが、とてもとてもでした。「でも来年はやりますよ!」って懲りないえびちゃんなのでした(^^;

登山地図はこちら

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