宇宙の謎  
 
宇宙の謎太陽の謎>太陽は燃えていない



 

太陽は燃えているわけではない


 太陽が燃えているってよくいいますよね。しかし、実際には太陽は燃えているわけではありません。

 何かモノが燃えるときって酸素が必要になります。この酸素が太陽の周りの宇宙空間にはほとんどありませんので「燃える」という化学反応は起きないんです。

 そんなこといっても太陽はメラメラと燃えているように見えますし、とっても高温ですね。地球にまで、その熱は届き、多くの惠を運んでくれています。これは、どういうことなのでしょう。



 太陽の主な成分は水素です。この水素と水素とが核反応起こすとヘリウムとなる現象が起こります。この時にとても大きなエネルギーが発生し莫大な熱を発生させるのです。

 太陽は巨大なガスの固まりですので、その重力により、中心部分は押しつぶされ高温、高圧力の状態となっています。この高温、高圧力の中で核融合という現象が起こるのです。

 太陽の中心部では水素原子4つが融合してヘリウム1つとなる核融合反応が起こります。しかし、水素4つに対してヘリウム1つでは0.7%ほど重さが足りないんです。では、この失われた重さはどこにいくのかというと・・・。

 それが、エネルギーに変換されます。重さがエネルギーに変換される?ちょっと、難しいですね。これは、アインシュタインのE=mc2という式が表している現象です。Eはエネルギー、mは質量、cは光の速度ですが言い換えれば、エネルギーとは質量に光の速度を2乗したものに等しいという意味です。まぁ、質量とは、ある条件が整えばエネルギーとなるってことですね。

 これが、太陽の中心では毎秒5億4600万トンという水素がヘリウムになっているため莫大なエネルギーが作られているんです。ですから、太陽の中心部分の温度は1500万度!

 この莫大なエネルギーにより太陽は輝き、高温の熱をだします。その恩恵を我々も受けているってことですね。