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火星の探査・解析ロボット「キュリオシティ」


 2011年11月26日。ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられ、2012年8月6日に火星に着陸したマーズ・サイエンス・ラボラトリー。通称キュリオシティ。

 このキュリオシティは掘削作業などにより火星表面の探査・解析を行っています。



 とはいえ、何もこのキュリオシティが初めて火星に送られたロボットというわけではありません。

 2004年には「スピリット」と「オポチュニティ」という2台のロボットが火星には送られています。

スピリット オポチュニティ 

 スピリットの方は2010年までの通信遮断まで6年間も活躍し、オポチュニティに関しては10年以上も現役で活躍しています。

 この2つのロボットとキュリオシティの違いといえば、キュリオシティに取り付けれらた長いロボットアームとその先端の掘削用のドリル。これにより岩を砕いて、その破片を分析するといった細かな探査が可能になりました。

 ちなみにスピリットとオポチュニティは170〜185キログラムであるためエアバック方式で火星に着陸しました。風船の中にロボットを入れて落とすような感じですね。対するキュリオシティの重量は899キログラムもあるのでスカイクレーンといわれるパラシュート方式で着陸させました。


 
 これら火星に送られたロボットの使命は将来、人類が火星にて居住できる可能性があるかどうかを調査するため、また火星での生命の痕跡を探すためともいわれています。

 火星といえば赤い砂というイメージが強いですが、実際キュリオシティにより表面の砂が取り除かれると火星の表面は灰色であることがわかりました。また、岩石の内部が青い岩や白い岩も見つかっています。

 さらに以前から火星には水が流れていたことは知られていましたが、キュリオシティが岩盤に穴をかけ採取した岩のサンプルを分析した結果、スメクタイトという酸性度の低い静止した水の中でつくられることの多い物質が見つかり、火星にもかつては生命がいたとしても不思議でない環境であったということがわかりました。

 今後、キュリオシティはどのような発見をしてくれるのか?楽しみですね。