宇宙の謎  


 

銀河の誕生


  1989年にNASAはCOBEという宇宙背景放射探査機を打ち上げました。そのCOBEは宇宙背景放射にわずかですが、温度のゆらぎがあることを発見します。この温度のゆらぎは物質密度のムラがあることを意味しています。

 この密度の高い部分の重力により、さらに物質は集められ、やがて高温、高密度の状態となり星や銀河が生まれる原因となっていきます。




 宇宙が生まれてから1億年から5億年後までに宇宙にて最初の星が生まれたと考えられています。

 最初の星といっても1つだけポツンと出来たわけではなく、いくつもの星が同時に出来たといわれています。ですから、正確には、第1代の星とでも言ったほうがいいですかね。

 この第一代目の星たちは、残念ながら観測によって発見はされていません。しかし、ある程度予測することは可能です。おそらくは、水素、ヘリウムで出来た大きな星であっただろうといわれます。宇宙の初期には水素、ヘリウム、リチウムの3つの元素しかつくられていませんでしたから。

 その第1代目の星たちの内部での核融合。また、その星たちが一生を終え、爆発したときにそれ以外の元素がつくられ、周りに撒き散らされ、第二世代の星たちの材料となります。ですから、第二世代以降の星たちには水素、ヘリウム以外の元素が多く含まれていくことになるんですね。

 この第二世代の星たちもやがて爆発をし、あたりにガスやチリを撒き散らし、また新たな星ができる。このようなことを繰り返し、やがてたくさんの星ができ、銀河という集団ができていったと考えられています。
 

宇宙の最後ってどうなるの?