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詳細(民族)


オーストラリア人のほぼ4人に一人が自宅では英語以外の言語を使っているといいます。2001年の国勢調査では、外国生まれの人が約22%で、その出生国は、イギリス5.5%、ニュージーランド1.9%、イタリア1.2%、ベトナム、中国0.8%、ギリシャ、ドイツ、フィリピン0.6%、インド0.5%、オランダ0.4%、その他9.0%です。


オーストラリアにはその昔、白豪主義がありましたが、現在は人種差別はほとんどないと思います。むしろ原住民のアボリジニに対し気を使いすぎているような気さえします。昔アボリジニの子どもたちを親から引き離し、欧米流の教育を施そうとしたなどの失政があり、現在では優遇策をとっています。しかし、一部の人だと思いますが、彼らに対する優遇政策がかえってアルコール依存症をもたらし、さらにその対策が必要になっています。パース駅周辺でもベンチに子連れでただただ居座る姿を見かけます。

2005年12月に東海岸でアラブ系の人が攻撃されるというトラブルがありました。レバノン系の若者らがボランティアの海難救助員を襲った事件を受け、これに反発した白人のサーファーらが12月11日、シドニー南部のクロヌラ・ビーチなどで暴動を起こしました。今回の対立は、裕福で白人の多いビーチ沿いの地区と、貧しいシドニー西部地区から来るレバノン系の若者の間の対立を浮き上がらせるものでした。

一方シドニーの中心部では、約2,000人が人種差別に反対する集会に参加。白人とイスラム教徒との対立激化は、オーストラリアが米国主導のイラク戦争に加担したからだという意見もありました。結局、いろいろ経緯があり、特殊で、一部の問題のように見受けられますし、そう考えたいものです。

クリスマス、年末年始シーズンを控えて在シドニー日本国総領事館からは、在留邦人に対し、「12月上旬にクロヌラビーチで発生した人種対立に起因する暴動事件は完全に沈静化していないので、最新の関連情報には十分注意し、周囲の状況に注意を払うなど安全確保に心がけるよう」、3回にわたり注意喚起が行われました。

WA州民の30%は海外で生まれ、多民族社会を形成していますので、少なくとも働くこともなく、直接利害関係のないロングステイでは差別的雰囲気を感じることはありませんでした。

第二次世界大戦時にオーストラリア領に攻め込み、捕虜を結果的とはいえ虐待した日本に対し、極高齢の人はわかりませんが、一般のオーストラリア人は親日的です。オーストラリアの輸出先の一番は、数年後には中国に変わるとの話もありますが、現在は日本なので日本に好感をもっているようです。買物に行っても、ときどき「日本の方ですか?」と丁寧な日本語で話しかけられます。知人が日本に行っているとか、就職に有利なので日本語を習っていたなどの人がけっこう居ます。日本語の初級レベルを学んだ人がパースには約4万人いるそうです。

それにしても中国人でなく、なぜ日本人とわかるのでしょう?聞くと服装でわかるなどというのですが。私も雰囲気で区別がつくときもありますが、言葉を聞くまでは区別が付かないことが多いのですが。

パースでは、金髪の女性の方がむしろ多いような気がします。地元の人に聞くと慣れると染めているかどうかわかるそうで、男性が金髪好きなためなのでしょうか。もちろん私も嫌いではありませんが。