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詳細(現地口座)

1年定期で5.5%の利息とすると、仮に1,000万円貯金すれば年に利息が55万円となり、2ヶ月程度の現地経費をまかなうことも可能な計算になります。
ただし、オーストラリアには日本の預金保険に該当する制度がなく、最終的に円へ換える場合は為替も含めリスクがあります。口座開設手数料などは約1万円程度です。

オーストラリア非居住者の利息に対する源泉税率は10%です。利息は、現地普通預金で受け取ることになります。海外における利子所得は、日本において税務申告の対象です。

日本に居るときに日本支店で現地口座を作っておくと、出国前に口座に入金ができ、口座開設にともなうやりとりも日本語でできますので安心です。
ただし、在日支店では海外口座からの引き出し・振替え、口座解約等は一切出来ないので、その後の日本語での問合せなどは、日本人のいるオーストラリアの支店とやりとりすることになります。また、キャッシュカードは現地の支店で受け取ることになります。カードを受け取ったら支店内のATMですぐ暗証番号 PIN Number を自分で忘れないものに変更しておきましょう。

200万円相当額を超える外国向け送金は、銀行が各支店所轄の税務署に調書を提出します。また、オーストラリアから申告なしに持ち出せる金額は約100万円です。

オーストラリア4大銀行のうち、日本に支店のあるのは以下の2つの銀行です。

ナショナル オーストラリア銀行(Natonal Australia Bank)はオーストラリア最大の銀行。東京支店 Tel:03-3241-2144、東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井2号館、現地口座開設サービスは1,500万円以上。

ANZ銀行(Australia and New Zealand Banking Group Limited)は、オーストラリア4大銀行のひとつです。東京支店 TEL:03-6212-7788、東京都千代田区丸の内2-4-1丸の内ビルディング33階、 現地通貨50,000ドル以上

定期預金でも最近は(2006年6月)、6%を超えるものが増えてきていて、日本からみるとうらやましい限りです。しかし、現地の人にとっては、物価上昇と税金で実質的メリットはそれほどでもないようです。例えば、定期預金で6%の利回りを受取り、所得税率30%(年収 $25,000-$75,000 )ですと、税金を除い手取りの利回りは、6% * (100%-30%) = 4.2 % になってしまいます。2006年6月の消費者物価上昇率は 4 % ですから、実質利益はわずか 0.2 % に過ぎず、日本と大差ないことになります。