『龍が如く』(2007年/東映)
監督:三池崇史。
かつて「堂島の龍」と呼ばれた一人の極道桐生一馬が10年の刑期を終え、ネオン街神室町へと帰ってきた。そんな彼の前に遥という一人の少女が現れる。少女は消息が途絶えた母親美月を探すため孤児院を抜け出し一人この町にやってきたという。少女の母親探しを手伝う桐生。一方、彼との勝負に執念を燃やす真島組組長で桐生の兄貴分でもある真島は桐生の出所を知り桐生を付け狙う。そして桐生を狙うのは真島だけではなく、東城会の消えた100億円に絡む錦山もまた桐生を狙っていた。 2007年3月5日(千日前国際シネマ) |
『あかね空』(2006年/角川映画)
監督:浜本正機。
江戸深川の裏長屋。そこへ京都からやってきた豆腐職人永吉が長屋の一角で豆腐店「京や」を開く。最初は物珍しさと同じ長屋のよしみということで瞬く間に売り切れた豆腐だが、江戸の豆腐と違い永吉の作る京風の豆腐は形も小さくやわらかく、深川の人の舌には全く受け入れられず、毎日大量の売れ残りを出す始末だった。しかし永吉が長屋に来てから彼が気になって仕方のない同じ長屋の大工の娘おふみの応援と、賑わう永代橋の上で行方不明になってしまった4歳の息子が、今生きていれば永吉と同じような年齢ということから、息子の姿と重ね合わせ影ながら応援してくれる永代寺出入りの老舗の豆腐屋相州屋のおかげで、永代寺出入りとなり、多くの料理屋の得意先も増え、「京や」は繁盛しだす。永吉とおふみが夫婦になってから18年。3人の子供にも恵まれ、相州屋のあとを受け表通りに店を構え、幸せな日々を送る「京や」一家だったが・・・。 2007年4月2日(梅田ガーデンシネマ) |
『シルクハットの大親分』(1970年/東映)
監督:鈴木則文。
日露戦争に人夫として組をあげて参加し、大活躍をした四国道後の熊虎一家は、大歓迎を受けるものと勢い勇んで神戸港へと帰港した。ところが出迎えたのは妹の清子と代貸の二人だけ。しかも同じように大陸へ渡っていたものの、軍の高官と結託して私欲を貪っていた熊本鎮台一家の谷垣の歓迎会が盛大に開かれていると知った熊虎は、その会場を大混乱に陥れる。なんとかその場は大阪の堂島組の女組長おたかの裁量で納まったものの、鎮台との遺恨は残ったまま。そんな中熊虎は陸軍省防衛部長の松村から、君の活躍は乃木大将からの手紙で知った、ぜひとも今後の戦局に重要となる遼東半島の要塞構築にかかる人夫と食料調達の任を与えられる。しかし仕事場は鎮台の地元九州。何としても熊虎を排除したい鎮台一家は彼らとつるむ陸軍中佐鬼頭と共に執拗な妨害工作が始まる。 |
『関の彌太っぺ』(1963年/東映)
監督:山下耕作。
生き別れになった妹を探して旅を続ける渡世人の弥太郎、通称「関の弥太っぺ」は、川に落ちた少女お小夜を助ける。別れた頃の妹と同じ年頃のお小夜に妹を重ね、いいことをしたと娘の手を引き去っていく父とお小夜の後姿を見送る弥太郎だが、その父子を「ごまのはえ(盗人)」だと追ってきた同じ渡世人箱田の守介に斬られ瀕死となった父親に頼まれ娘をある旅籠に届けることになる。それから10年。金で人を斬るやくざな暮らしで面相がすっかり様変わりしてしまった弥太郎は、出入りで出会った旧知の田毎の才兵衛から、美しく育ったお小夜とその家族が10年前に助けてくれた旅人を探していると聞く。 2007年4月19日(道頓堀東映) |
『日本橋』(1956年/大映)
監督:市川崑。
日本橋元大工町。路地の細道を入った幽霊が出るという噂のある家に移転してきた雛妓お千世を始め抱妓九人を抱える稲葉屋のあるじお孝は、ことあるごとに日本橋で有名な美人芸者清葉に張り合い、清葉に振られた男を拾っては「私が嫌になったらおしまいよ」とはっきり言い渡し付き合うということを繰り返していた。そんなある日行方不明となった姉に似ている清葉に思いを寄せる医学士葛木晋三が、思い切って清葉に心情を打ち明けるも、清葉は旦那持ち、通らぬ思いに苦悩しながら別れの盃を交わす。その帰路葛木は一石橋で巡査にしつこく不審尋問を受けるがお孝に助けられ、葛木が清葉に振られたと知ったお孝は葛木を口説き二人は結ばれる。しかしいつもの男たちの場合と違い、お孝は真剣にそして一途に葛木に惚れていくが・・・ |
『女王蜂の逆襲』(1961年/新東宝)
監督:小野田嘉幹。
関東桜組の親分桜珠美は自殺した大滝組の金竜親分の弔いに鬼怒川温泉へとやってきた。ところがそこで、今では組を解散し、旅館経営をしている金竜の息子慎介から、元湯の権利譲渡を金竜が断ったことで、黒部組から嫌がらせをされていることを聞き、金竜の自殺に不審を抱く。元湯の権利を巡り暗躍を続ける黒部組の悪事を暴こうと探りを入れる珠美の前に現れる「無鉄砲のマサ」と名乗る不思議な男。職探しさと黒部組にやたらと自分を売り込むマサに黒部は慎介を消せば雇ってもいいとピストルを手渡す。 |
『唄祭り赤城山』(1962年/東映)
監督:深田金之助。
上州国定村の忠治の子分板割の浅太郎は、代官所の役人を斬ったことで長の旅に出ていた。祭り太鼓に今頃国定村でも祭りの時季だと村を懐かしむ浅太郎だったが、国定村では飢饉と代官の横暴に苦しむ村人の心やすめにと、忠治が私財を叩いて催した祭りさえも代官によって邪魔され、怒った忠治は代官所を襲い代官を斬り、子分たちと共に赤城山へと立てこもっていた。旅先でそのことを知り急ぎ赤城山へと駆け付けた浅太郎はそこで叔父勘助の裏切りを聞く。 |
『妖刀物語 花の吉原百人斬り』(1960年/東映)
監督:内田吐夢。
武州佐野の絹商人次郎左衛門は、先代に拾われた捨て子だったが、今では先代の後を継ぎ真面目な性格で商いを繁盛させ、奉公人たちにも慕われていた。しかし彼には生まれながらに顔に大きな痣があり、そのためか嫁の来てがなく、何度も見合をしては断られていた。今日もまた商売仲間越後屋の仲人で見合いをするも、また断わられる。そんな次郎左衛門を気遣ってか、越後屋は彼を吉原へと案内する。生まれて初めて吉原へと足を運んだ次郎左衛門だが、遊女たちにさえ顔の痣を厭われる。ところが最後にやってきた岡場所あがりの玉鶴は、痣など気にも留めず次郎左衛門に優しく接する。そんな玉鶴にすっかりのぼせあがった次郎左衛門は、足繁く吉原へと通い、茶屋の主人たちにもいいカモだと、うまくあしらわれ、多額の金を貢ぐことになる。ところが信州には雹が振り、次郎左衛門の商売は苦しくなる。金の切れ目が縁の切れ目・・・そこまできてやっと次郎左衛門は自分が利用されていたことに気づくが・・・。 |
『破戒』(1962年/大映)
監督:市川崑。
飯山の小学校教員の瀬川丑松は、父の身に不安を覚え十年ぶりに信州烏帽子嶽山麓の番小屋へとやってきた。丑松の不安は的中し父の死を知る。しかし部落民だという素性を隠す丑松は父の死に顔を一目見ることしか出来なかった。父の死を大っぴらに嘆くことすら出来ない自分の身の上を恥じながらも、父の言いつけ通り自身の素性を明かすことはしないと誓うのだった。自分の目の前で繰り広げられる部落民への差別に苦悩する日々を送る丑松。そんなある日丑松は尊敬する部落解放を叫ぶ猪子蓮太郎と出会う。しかしその猪子にも部落民であることを隠す丑松だったが、やがてどこからともなく丑松が部落民であるという噂が流れだす・・・。 |
『緋牡丹博徒 一宿一飯』(1968年/東映)
監督:鈴木則文。
明治17年上州。高利貸しの倉持に収穫物をカタに取られて困っていた農民たちの我慢は限界にきていた。常に事を大きくしないようにと農民たちをなだめていた戸ヶ崎組だったが、農民たちのため倉持との決着を付けることにする。しかし舎弟分の笠松が裏で倉持と結託し、戸ヶ崎を陥れる罠を張っていた。戸ヶ崎組長は急襲した警官隊に射殺され、戸ヶ崎組は実質上解散したも同じ状態となってしまう。四国の熊虎一家でそのことを聞いたお竜は急ぎ上州へと戻る。戸ヶ崎を亡きものとし、次に笠松は戸ヶ崎組の持つ郵便馬車の権利を狙っていた。笠松の悪事をなんとしても阻止しようと動くお竜だったが・・・。 |
『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~ 』(2007年/) 監督・脚本・キャラクターデザイン・録音・FLASH・編集・声の出演 : FROGMAN
世界征服をもくろむ秘密結社「鷹の爪団」。しかし今彼らは、資金難のため家賃すら払えない状態だった。執拗な家主からの取り立てに、とうとう彼らは夜逃げを実行する。ところが夜逃げを決行した彼らの車に逃がすものかと貼り付いた家主が!その家主を振り払おうと出力全開にあげたマシンは勢いがつき過ぎてなんと宇宙空間へと飛び出してしまう!宇宙で途方に暮れる彼らを救ったのは宇宙実験施設ピースボール。これで家賃なしの生活が出来ると喜んだ彼らだったが・・・。 2007年6月1日(TOHOシネマズ泉北) |
『しゃべれども しゃべれども』(2007年/)
監督:平山秀幸。
東京の下町。うだつの上がらない二つ目の落語家の三つ葉は、ひょんなことから、落語教室を開くことになる。美人だが無愛想で、会話が苦手なために他人とのコミュニュケーションがとれない五月。関西弁のためにクラスになじめないでいる村林少年。極度の口下手のため、野球解説が出来ない元野球選手の湯河原。三つ葉が彼らに与えた課題は『まんじゅうこわい』。文句は多いしケンカはするし・・・何度も頭を抱える三つ葉だが、彼らと接するうちに自分自身の落語への思いも少しづつ変化していく。 2007年6月10日(MOVIX八尾) |
『パッチギ!LOVE & PEACE』(2007年/)
監督:井筒和幸。
1974年の東京。アンソンは妻亡きあと母と妹、そして一人息子チャンスと暮らしていた。彼らは筋ジストロフィーという難病にかかったチャンスの治療のために京都から出てきたのだった。しかし、東京の病院でもチャンスの病気を治す手立てはなく、アメリカでなら・・・という言葉を信じ、無謀な計画を立てる。一方妹のキョンジャは、チャンスの治療費を稼ぐために、焼き肉屋でスカウトされたことをきっかけに芸能界に入る。やがてキョンジャは日本の特攻隊を扱った映画の主演を射止めるが、日本軍への徴兵を逃れ、生き延びた父親への思いが映画への思いとすれ違うことに・・・。 2007年6月11日(TOHOシネマズなんば) BACK
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