登山学

郡山山岳 岳修会 21世紀の森公園にて開講 

登山講座 18時  第1、火曜日 2時間  

講義内容

基礎講座 テーマ

パーティとは 歩行技術 登攀技術 雪上技術 70shouhi.htm へのリンク栄養補給 低体温症
安全登山 危険予知 セルフレスキュー 医療 高山病 高所医学
地図の見方 磁石の使い方 山岳写真 森について 高山植物 山菜
衣類 食料 幕営 水についてtosangaku2.htm へのリンク 計画書 きのこ
気象 雲について 観天望気 燃料と燃焼器具 温泉 尾瀬の自然
ヒマラヤ 沢登り ロープワーク 運動生理学 グリコーゲンローテング 目標山岳の選定
環境保護 環境汚染 里山について 萌芽更新 フィールドワーク 発想法KJ法
植物遷移 指標生物 山座同定 登山の消費エネルギー ザックについて
雪崩について 京都議定書&環境家計簿 蝶のついて 雪洞&イグルー アルピニズムについて 絶滅危惧種 RDB
火山 磐梯山


パーティとは
                登山の世界ではグループ、チームの事をパーティと呼びます。
                意味は外国では御一行様の意味で使われています。
登山の世界では、好むと好まざるとに拘わらず、条件が悪化すると運命共同体となる可能性があります。
その事を理解しての参加、入山が必要であり、リーダーシップとメンバーシップを理解せねばなりません。
気配りの対象がパーティであり、現場では顔色、体調を判断して休憩の取り方や担荷量、スピードを
決めるのが効率的です。
所持品のチェック(食料、装備)を掌握してのスタートが賢い登山です。
団体登山の場合はパーティ内パーティをいかに構築する事ができるかが成否の鍵となります。
フィールドでは大声を上げての意思伝達は不可能であり、効率的に整然と行動するためにパーティ内パーティ
の構築と伝達方法の構築が必然的であります。
訓練としては日帰り登山でなく、合宿形式での山行によりトレーニングが計れます。
担当を決めての登山(リーダー、サブ、食料係、装備係、医療、等)が合理的です。
パーティ内での共通認識をもっての行動が必要不可欠であり、出発前の打ち合わせが大切です。
メンバーの山へ向かってのコンセントレーションの方向(ベクトル)が成否の鍵です。

歩行技術

   山岳歩行   歩く事については全ての登山者は熟達者であり、今更何を?という向きもあるが、
            いざ山を歩いてみると案外技術の深さがある事に気が付く、人間は養分補給、
            水分補給しながら、 その人に適したスピードで継続するといくらでも歩ける。
            スピードのバロメーターは心拍数であり、自分の最適な心拍数の把握が大切です。
            山岳書では中高年の登山の歩き方
            歩幅は狭いほうが疲れない、急斜面も1歩が狭ければ緩斜面となる。 
            力学的に言うと力で得をし距離で損をする登山。登頂時には仕事量は同じ。
   
    アルバイト 登山では体を持ち上げる事を仕事をする、アルバイトをすると言います。
            急斜面でアルバイトをさせられた。=高度を稼いだ事になります。
            急斜面を登る事を心好しとする登山者も多い。
            瞬間、瞬間を一生懸命に登る事は悪い事ではなく、本人の充実した山行につながる。
            早い方がいいメンバーと遅い方がいいメンバーがいるので
            パーティとしては多様なメンバーの存在の理解が必要である。(包容力のあるパーティ)

    直登主義  デレッテシマ 登山がより困難を目指すスポーツならば、自分に負荷をかけての登山も否定できない
            安全登山の意味では時間という要因も無視できない。短期速攻が安全につながる考えも理解できる。

   筋肉に使い方 
            緊張と弛緩により血液のポンピングをスムーズにすることは筋肉疲労をおこさない歩き方であります。
            登山では血液内の糖分を筋肉組織で酸化燃焼してエネルギーに変える内燃機関であり、
            筋肉内に乳酸が溜まると運動能力が低下します。
            痙攣を起こす人は、緊張の連続の事が多い、1歩の中に弛緩状態を作る。
            リズムを持って   リズミカルな行動は疲れない。マラソンランナーは体内リズムを持っている。

            人間は肉体という船に自分がのって舵をとって生きています。
           船頭が肉体船の事を考えないと拒否反応を示します。これが生体反応です。

     
            登山での不調、疾病は、すべて船頭に起因する=因果関係

      
   呼吸法     歩行は有酸素運動であり、体内での酸素必要量が負にならないような呼吸法を身につける。
            Oの負債の解消に口すぼめ呼吸がある=意識的な深い呼吸を身につける。
            これはヒューという音声を伴うことがあり肺内の空気を全部吐き出す。
            吐いた分だけ吸える。換気量を多くする。
            呼吸法とは吐くことと見つけたり。水泳での呼吸法も然り。
             シェルパ族の酸欠解消呼吸=努責呼吸といい、怒責とはいきむの意味
            いきんだ後の吐き出す呼吸を意識して行う。
            心拍数を下げるのに意識的にしていると
            無意識に体が利用するようになる。
           
             

  養分補給   食事はこまめにとり、ベストコンデションの持続が大切である。
            初めての登山者で誤解により、昼食号令があると思っている場合とか、普段小食の人
            朝飯抜きの生活習慣を持っている人は、意識的に登山前に食を取るよう心がける。
            自分だけの問題でなく、パーティ全体の問題となる。
            シャリバテ=空腹による戦意喪失状態、体が動かない。
            食料は、持続性のある食品と即効性の食品をバランスよく取る。
            発汗で失った塩分(ミネラル)補給で体内イオンバランスを考える=ポカリスエット?等 
            K分の多い食品は、痙攣しないを言われているし、果糖、ブドウ糖は即効である=バナナ等
 
      
  
水分補給        
            体温調整のため発汗がある、水分が急速に無くなると日射病、熱射病の原因
            登山の場合、持参の装備、食料が全てであり、水分の補給の計算と収支を理解
            しながらの行動が必要である。
            登攀の場合は、軽量化とのバランスが必要でより高度な自己規制が求められる。  

  安全歩行    安全の観点より
            登山道でより低い所を歩く、いつも高いところを歩く人はいつも滑落の可能性があります。
            低いところは濡れる可能性があり、嫌らしいが怪我をしない所である。防水靴にて
            人間は目の位置が高いので、上に安全な足場があると錯覚いやすい。初心者は知らないうちに
            高いところにいる事が多い、特に沢遡行の場合など

 ナンバ歩行     
日本古来の人達は、手と足を同時に動かして歩行していた、軍隊の行進は後年外国より入ってきた
歩行方法であり、普段,明治になってズボンでの歩行は手足を交互での歩行である。
和服での歩行はナンバでこの方が合理的であり、刀を差しての歩行は足と肩が前に出る歩行、肩で風を切る
あるきかたであり、武道、能の立ち振る舞いは、このような歩行であり、登山の歩行、狭い場所の通過に利用。
空手の型、農業者の鍬の振り下ろし方などはナンバ歩行である。
       
地図の見方    
登山の場合、目標山岳が決まったら、まず地図を購入しよう、国土地理院の25000分の1の地図が一般的であるが5万分の1の地図でもいい、必要箇所をコピーで倍に拡大すると縮尺は2万5千分の1となる。
中高年の登山者には現場で見やすい地図になる(老眼鏡の要らない)  
地形図と呼ばれるものである   入手法は大きな書店、大きな登山用品店、で購入出来る、
簡易的には図書館で必要箇所のコピー又はインターネットで国土地理院にアクセス、地形図が閲覧出来る。
最近はカラーになっているので見やすい。
図郭線に沿って折りたたみ携行し易いように折りたたみましょう。

地図には
磁北線赤線か見やすい線を引いておく事により現場で利用できる。
磁石は真北を指すのではなく日本では西に偏っている。   
図郭の外側の右下に西偏6度30分記入されている。読み取りが必要。
北海道稚内で9度、鹿児島で5度、東北福島で7度位の偏りである。
磁北線は円形分度器で正確に書く方法と、コンパスで度数線を偏角にセットしてリングの矢印を図郭に平行に置いてベースの側面で描く方法がある。正確さは前者の方法である。


行程が決まったら高低図を作成          
蛍光ペン等で出発点から目標の山頂までの登路を書き入れ、下山路も同様に記入しよう
次に出発点の標高を読み記録し、1センチ毎に標高を読み記録しよう。1センチは250mである。
等高線(コンターライン) 標高は10m刻みで、50m毎に太線である。コピーは読み難いので原図がいい。
1/5万図では20m刻みである。
縦軸に標高、横軸に水平距離 (ピッチは250mか500m)でプロットする。
方眼紙に記入する方法とパソコンのエクセル等でグラフを書かせる方法がある。
高低図は大体のガイドブックには掲載されているが、根気の要る仕事である、行く山の難易度が解る。
tanを出すと平均斜度が出せる、スキー場の急勾配30度を目安にすると理解できる。
鎖場、岩場は別にチェックがいる。    地図を持って山に行きましょう


磁石の使い方
   磁石(コンパス)を購入しよう   
山ではオリエンテーリング用の磁石が必要です。
ベースとリングの付いた磁石で2000円位から1万円位まであります。
スエーデンのシルバコンパスが有名です。シルバは森の意味で見通しの利かないやまでの案内役です。
都会で地下鉄から表に出た時、咄嗟にどっちの方向に行っていいか解らないとき頭に地図があれば磁石さ  えあれば何とかなります。晴れた日は太陽の位置とかで歩き出すか、聞くしかありません。
 
コンパスのみ利用の場合  
目標がはっきりしているとき、目標と正面に向き合い、ベースの矢印を目標点に向け、
リングの矢印を磁針に方向に合わせます
進む方向はベースの矢印の方向です。度数線を読むと相対角度がでます。磁北よりの角度であり、
磁針とリングの矢印が合っていれば目標点に到達できます、
霧に遮られても、吹雪にあっても、視界の利く所に登ってセットが大切です。沢登り、山スキー
などでは役立ちます。登山道のない山など。


 
地図とコンパスの利用 
地図上で現在地と直線的な目標点読み取り、取あえずそこまで進むまた目標点をセットして
そこまで進むの繰り返しである。
地図上に相対角度を記入しておき、現場で読み取りながら進む方法である。
但しこれは自分の現在地が何時でも解っている事が大切で、
高度計とか周辺の指導標や顕著なピークで観察確認が必要です。
初めての山で分岐点等で大いに利用できます。


 山座同定  
国土地理院の1/20万の地勢図は多色刷りであり山の地図を買う時に一緒に購入しよう。
山頂で周辺の山を眺めるとき初めての山ではただ山があるということだけで山の名前が認識できません。
周りの人に聞く方法もありますがその人も正しいとは限りません。
山行前に1/20万地勢図にて山頂より周辺の相対角度をメモって行くと頂で磁石をだして、ベースの矢印知りたい山に向けてリングの矢印が磁針に入った時の度数線の角度がメモの相対角度と一致した山です。 
同定という。

360度の分度器の中心部に長い糸つけて角度を測定すると早いので便利
        

山名について

中国では字に意味を持つ使われ方をする。NHKBSを見た


巒  らん 低い連山
峰  ほう 三角の山

嶺  れい 高い連山

岑  しん 針峰   とんがった山
英  えい 双耳峰  

 *層峰塁巒 
    (そうほうるいらん)
  意味: 多くの山脈が塁塁と層を成してそそり立つ、
      峻絶な景観。塁はとりで、重ねる意。
      巒は峰、いくつも続く山々の意。

福島県須賀川市に巒亭という料亭がある。一度お邪魔した事がある。

イメージ的にはこんな写真の事かな? 2003.11.22 雲取山にて

山名考
 山の名前にはいろいろなものがあります。「〜山」とつくものや、「〜岳」とつくものはオーソドックスなのですが、中には「〜ノ頭」とつくもの御神楽岳の湯沢の頭のように。「〜峰」などというのもあります。倉は絶壁の意味で使われます。谷川岳の一ノ倉のように。また、東北地方にはないのですが「〜丸」なんていうものものもあります。丹沢にある檜洞丸(ひのきぼらまる)という山は有名です。
マル=ムレ=モリ同義語。 盛、杜、森、   
東北では森が多いモリで山を意味するがさらに山付け呼ぶ所が多い 

これら山の名前の付け方は、朝鮮からか?中国から伝えられたと言われています。中国では山の語彙が豊かだったのですね。

   山冠に品でクラと呼びー と書く、巖ー がんくら がんけ 崖の意味 (秋田では絶壁頭をガンクラと言う。)
   俎板倉、柴安倉 一ノ倉、

  カモシカの事をクラジシとかアオジシ呼ぶ所もある。 偶蹄類=牛の仲間(鹿の仲間ではない)

山と書いて「やま」と読むか?  山と書いて「さん」と読む? 

 「せん」と読むのは関西以西 大山、
  

 宗教的な読み方か?修験の山はサン? 出羽三山はサン 南部恐山 ザン
   吾妻山に一切経山があり、サンでそれ以外はやまである。
   安達太良山 和尚ザン、鉄ザン、箕輪サン、鬼面ザン
    磐梯山  櫛が峰  猫魔が岳
   飯豊山、大日、地蔵、宝珠山、釈迦ヶ岳、阿弥陀が原、庚申山、
   フタラサン=二荒山=日光
 

   仏教と神道に由来のものも多し研究が必要。(鳥の名前馬の名も多い。)
   また山に位を授けた時代もあったので信仰の対象で奥宮が山頂の場合も多い。


富士山以下の標高ベスト10は岳である。意味のあるか無しや?

最初に言葉ありきで、のちに漢字が当てはめられた物が多い、したがって呼名が重要である。
尾瀬では、鉄分の多い水の沢をしぶっさわ〜渋ッ沢〜至仏山。 這いずる程の山〜ヘエズル山〜景鶴山
山名は地方の訛やアイヌ言葉、マタギ言葉、サンカ言葉、から来たものが多いようだ。

燃料と燃焼器具

山での燃料は過去には焚き火などがキャンプサイドで行われたが昨今は、対象山岳が国立公園である事と森林破壊、自然保護の立場より、登山者は燃料を携行しなければならなくなった。

燃料にはどんなものが携行に向いているか?

燃料の種類 灯油(ケロシン) ガソリン ブタンガス プロパンガス アルコール 固形燃料
性質・特徴 どこでも入手可能
こぼすと臭い
移り香注意
引火点が低いので
テント内、山小屋
での取り扱い注意
燃焼ガス中で
安全であるが
冬季気化しにくい
家庭用に利用
ブタンに添加量を多くして
寒冷地用として販売
メタノールで
バイオマス燃料で
火力が弱い。
装置なしで
加熱利用
宴会の1人鍋


現行ではガスが断全多いようだ。個人山行ではクリーン、迅速、コンパクトが魅力、
燃焼器具の発熱量が3000Kcal以上あれば問題なし。

安定性は下置きゴトクタイプ。
コンパクトタイプは不安定であるが1人用は充分。

車内、テント、雪洞は酸欠対策=換気注意とCO2、一酸化炭素COに注意、不完全燃焼は死を招く。


ザックの選び方  

  山行目的にあわせたサイズ 縦走?登攀か?沢か?やぶこぎは?
  サイズはリッター表示である。

とりあえず1つ揃えるならば40〜45Lで大体の山行はOKである。 日帰り〜小屋泊まり3泊程度、冬のハイキング。

気をつけるところ 
1 自分の身長とザック丈のサイズと自分のバックレングス(背面長)はOKか?または調整できるか?
2 腰ベルトがあり、重量分散できるタイプか?
3 河童の甲羅のようにフィット感があるか? ザック上部と肩の調整締め具(ショルダースタビライザー)が付いているか?
4 ザックサイドの締め具が2箇所付いているか(大は小を兼ねるタイプか)?
5 腰ベルトとザックのフィットさせる締め具(ウエストベルトスタビライザー)があるか?
6 背中にフレームがはいっているか?
7 行動中に外から小物が取り出せるか?
競技とか途中休憩が出来にくい方は給水用の専用ポリ袋が収納できるザックを携行しよう。
中身の注入飲料で脱水予防、ミネラル補給ができるので便利。
 色、価格、防水性、重さ、機能性、丈夫さ、補強の有無、等を考慮し選択する。洗濯しないので汚れのめだたない色で。
 
 初心者はザックにいろいろぶら下げて歩くの好きなようだ。これも自由? 本格的な沢、岩、ヤブ漕ぎには注意が必要。
 熊よけ鈴は山と状況により考慮?
上記参考にする。

雪上技術


  春山、夏山、秋遅くの高い山 で思わぬ雪にあった場合の対処法。安全登山のための技術

  1、キックステップ  雪面を蹴り込んで躊躇なくブロックして登行する方法。
               直登、斜行、トラバース、降下、について
               斜面に水平に蹴りこむ、腰の位置、重心移動、思い切りがよい行動。
               長期歩行を考えて 斜面によって力の配分を考える。
               アイゼンを持たない時の雪斜面の通過法。

   アイゼン歩行   軽アイゼン、 アイゼン(8本爪)  氷壁用(出っ歯アイゼン12本爪)

   ワカン歩行 スノーシュー歩行 深雪  登行

   山スキー利用(シール登行)


  2、カッテング    ピッケル等で足場をつくる(難場通過)

  3、すべる      スピード、停止 自己コントロール出来ることが条件で、
              グリセード ピッケルか棒が必要

  4、フィックスロープを張る。 事前用意(スノーバー、ピッケル、シュリンゲ、カラビナ、アイスハーケン)

   登山靴が雪山用か? 無雪期用=トレッキング用か?  スパッツ持参?

   新潟の春山は長靴が多い?








衣類について

要求される特性

命を助ける素材であるか?
発汗でも冷たくない素材=ぬれない素材=水分吸収0%繊維
保温性、体温の温存 =低体温症にならない素材
耐久性(丈夫さ)=デニール 番定考慮
防水性、通気性(雨具)=ゴアテックス

熱中症にならない素材

快適さ、運動時の発汗対応、熱が逃げない素材か?
ウイッキング=汗をかいてもサラッと素材。
熱を放散する素材、

少ない衣類で多機能追求が出来る素材
ファッションも大切な要素であるが
目立つ色の素材がよい。遭難時には存在をアピールする。
染色法により紫外線で退色する素材があることを考慮。
防虫効果のある色素。黄色、赤色
スズメ蜂の攻撃対象は黒
ナチュラルカラー(天然色素) ベジタブルカラー(草木染)
ケミカルカラー(無い色を作る)
全体として軽量化をはかる。

登山衣料の変遷

山登りの初期には、ない時代であった。工夫して利用した。 
誰もがなかったのでパーティ全体が共通認識で登れた。
化学繊維が無い時代があったのでもっぱら天然の羊毛が主力であった
雨具はゴム、オイルを施した帆布とか皮、獣毛利用、シルク利用、ラクダの下着利用。
晴天時には快適なコットンであるが、天候の急変とか発汗後の気温の低下で
遭難時の凍傷,統計上綿製品は、登山の世界では低体温症  死にいたる素材。
濡れに弱い素材のレッテルが貼られた。
ナイロンはザイルを変え、ハイパロン登場で登山用品は変わった。
アクリル、ポリエステル、の開発により
ぬれても冷たくない素材の開発があり、濡れない性質の繊維は登山に最適であった。
ゴアテックッスの発明により防水と透湿性を可能にした。
また羽毛製品の輸入が山岳界で脚光を浴びた。1点豪華主義が世相を反映した。
機能性素材の開発は目覚ましく、完全に天然の繊維をしのぐにいたった。
混紡により両面の良さを利用して現在に至っている今日である。

繊維最先端

キーワード

ウイッキング
毛細管現象
表面張力
合成樹脂〜繊維へ 断面の工夫
糸の軽量化 デニール   1g  9000m
引き裂き強度=リップストップナイロン パラシュートクロス
立体裁断
シーム処理
繊維のブラウン運動利用
第2の皮膚 暑い時は放熱、寒い時は保温
ストレッチ〜 ルーズフィット
レイヤー(層 ) 〜 重ね着
ベンチレーター効果  煙突効果 体表面気流
吸汗 速乾
結露抑制機能
クロー値

バイオミメテックス 生体模倣技術=バイオテックス