9月26日  釣るまで帰らん!


9月26日(日)、先日、職人中村氏が、伝授した副会釣法を自分なりに改良を加え、
山陽小野田チヌクラブの中で私の持つ記録である31枚を
サクッと抜いたようである。
ほんとは今日は釣りに行く気はあまりなかったが、そうと聞いたら行かないわけにも行かず、
2つのバッカンを携えて本家の意地を見せてやることにした。

自分の中では今年の一文字でのチヌ釣りは終わり、当初は釣りに行く気はなかったので
船長に予約を入れたのは前日25日の夕方。
ここ最近、20枚、30枚釣れたってな情報を船長が大々的に広めてくれてるようで、1便のお客さんは予約で
一杯。私は2便になるとのこと。 船長、儲かってまんな〜。

そんで、今日は一人、小野田一文字へ。
ところで、ここの釣り場ではお客さんが多いとき、8人乗りの小さな船に人はたくさん乗れません。
今のところ、前日予約で船長2便だから少し遅く来てと言われても、現状は早く来て、渡船場に荷物を置いた
者勝ち。

この日も、2便でと言われたにも関わらず、勝手に1便に乗られらお客さんがいらっしゃった様で、一緒に2便に
乗られた方が、「船長は1便で行けると電話で言ってたのに・・・」って愚痴ってらっしゃいました。

2006年10月8日、まだまだ青二才だった私も、ちょっとだけ船長に文句を言いました。
人が相手のサービス業だけに、予約名簿なりルールなりを作って、その辺はきちんとしておかないと、いくら
ホームページで宣伝してくれって言われても、堂々と他の釣り人の方にお勧めできませんし、お客さん同士の
トラブルの元にもなると思います。

朝の寝坊による遅刻や、お願いしてる回収時間になってもパチンコで当たってて、遅く来られることもしばしば。
体調があまりよろしくないのは存じてますが、お金を貰って仕事をされてる以上、やっぱりそれとこれとは別の
ような。今後は、その辺がもう少し改善されると良いかと思います。


そんでもって本日、私は4年前との私とは違い、別に1便でも2便でもどっちでもかまいません。のんびり
行きます。昔はガッついて、我先にと自分の気に入った釣り座を押さえに行ってましたが、今はもう別に
どこでもいいです。 とりあえず、ここ小野田一文字においては、釣り座は関係ないと思います。

で、無事上礁。
本日は、いつもの南側はすでに他の方が入られてます。ついでに北にも人が入っておられるので、
一番空いている、真ん中へと入ります。 糠と砂が目一杯入ったバッカンを2つ抱えての移動もしんどいですし、
団子をボットンボットンやって、他人の迷惑になってもいけないですしね。
そんな感じで、今日も目標は2桁で頑張りたいと思います。


で、本日の仕掛け

竿    シマノ 鱗海スペシャルアートレータ06-53 
リール シマノ テクニウムMgc2500D
道糸  シマノ ファイアブラッドの赤い糸 1.7号
ハリス サンライン トルネード1.2号、1号、0,8号
針    がまかつ チヌ針2号(赤、銀) 細地チヌ2号、1号 
浮子  ダイワ 発砲センサー団子 S、M 


本日、中潮で、満潮は10時位。
ここの釣り場では、一番いい感じに釣りができる条件が揃ってます。

早速仕掛けを作って釣り開始。

にも・・・、関わらず・・・     ぜーんぜん釣れません。
確かに今日の潮の流れ、この釣り場の一番悪い潮である沖への払い出しの潮であることもそうなんですが、
それにしたってアタリがありません。
粘り強く団子を打ち返しても、一向にチヌが寄ってくる気配が感じられません。
時々訪れる横流れの潮でパタッとは釣れますが、後が続きません。
感じとしては、通りがかりのチヌが、たまたま食いついたみたいな・・・

ぐるり周りを見渡しても、あんまりパッとしてない様子。
一瞬訪れる横流れの潮も、すぐに沖へと向きを変え、安定しません。9時頃までの時点で、2枚しか
釣れてません。中村氏の記録を塗り替えるどころか、2桁も難しそう・・・。

ハリスも1.25→1号→0.8号と、極限まで細くして仕掛けの抵抗を消す努力をしても、たまに釣れてくる
チヌは全て単発。全て通りがかりのおチヌさんのようです。潮の流れが悪いのも厳しい状況のひとつ
なんですが、たまに一度食いついてきても、口から離すんですよね・・・。

で、ハリスのチモトがガジガジになって帰って来る、みたいな。
一応、そういったチヌも、釣り座から離さないようにあれこれして、やって来たチヌは確実に1枚1枚獲るって
努力はしたんですけど。
最近、毎日のように釣り人が入り、チヌ自体の個体数が減り、また、たくさんの人にイジめられてスレてきて
いるのも否めないでしょう。しかし、それを加味したとしても今日は渋い。

時刻は11時、現在7枚。
一人の御年輩の方が、11時回収で帰ろうと思って竿をたたんだが、本日は船釣りの客が入っており、
回収の船は12時にならないと来ないとのことで、私の釣り座を見学に来られました。
お話しを聞くと、手の平サイズが2枚とのこと。今日は渋いですねと話しながら、先週はよく釣れたんですけど
って話をすると、「あんたが20枚も30枚も釣る人かね。船中で噂になっとるよ!」との事。
何でそんなに噂になってるんですかと聞くと、どうも船長があれこれと広めて下さってる模様。
いやぁ、別に私、そんなに大して上手くもないんですけど、とりあえずまぁ、広告塔ってところでしょうか。
船長、恥ずかしいんであんまり言い振らさないで下さい(汗)  それからあの、袖の下・・・

で、丁度そのタイミングで、また僅かに浮子が海面に沈む前アタリを捕らえたかと思ったら、すぐに浮いてくる
まさに本日の渋い状況を象徴するかのようなチヌのアタリ。
ハリスのチモトは案の定チヌにかじられてガジガジになってます。チヌは居るけど食い込まない。

さりげなくおじさんに話しかけます。「今、この下にチヌが居ますよ。居るんですけど喰わない。今日はずっと
こんな状況です。」と伝えると、不思議そうに「浮子が一瞬入ったのはわかるけど、何でチヌと分かるの?」と
いった感じのおじさんに、針のチモトのガジガジを見せてあげます。

ガジガジのハリスを切って針を結び直す際に、これまでの赤メッキのチヌ針2号から、「ちょっと軸の細い、
細地チヌの2号に変えて、食い込むときの違和感を無くすと同時に、浮子の真下にガン玉打って、今より
残浮力を殺してみましょう!」ってな感じで再度仕掛けを投入。でもって再び前当たり。

「今また、同じチヌがアタって来てますよ!」とおじさんに説明。しかし、いつもならそこから一気に海中に姿を
消すはずの浮子が再び浮いてくる。

「今日はこんな感じで、全然食い込まないんです。」と説明しながら、今度は更に捕食時の抵抗を減らす
ために、ガジガジになった部分のハリスをカットし、針を細地チヌの2号から、1号に結び変え、G6のガン玉を
更に浮子の真下に打つ。この時使っていた浮子である、「発砲センサー団子S」のトップは、1cm程度しか
海面に頭を出していない、超渋々設定。「これで多分釣れると思うんですが・・・」と説明する私の目の前で、
今度は綺麗に海中に姿を消して言った浮子。 で、「ほほう・・・」といった感じのおじさん。
正解か違ってるかは分かりませんが、こんな感じで、こんな私の釣り方で良ければいくらでも教えてあげますよ。
ただ、来年の夏までは、もうここには来ないと思いますけど^^;

で、時刻は11時30分。今日は渋いし、私も12時回収の船で帰ろうかとも思ったが、当初の目標である
2桁達成のために、今暫く辛抱してみる。ただ、そこからはぼちぼち釣れ出し、魚を絞める時間等も考慮して
12時半の収竿までに合計12枚。粘ればまだ釣れそうだけど、もう良いです。疲れました。
  
確実に秋は深まりつつあり、私の一文字釣行も、今年はこれが最後。
今年の夏も色々と楽しませてもらい、ありがとうございました。
今後の私の釣りは、魅惑溢れる秋磯、大物潜む冬磯へと移行していくことでしょう。
今年もまた、寝袋と熱燗持参で、寒も深まる荒波の日本海に立ち向かいたいと思います。

ところで、「寒」と釣りで思い出したのですが、管さん、釣魚島(尖閣諸島)を巡っての日中関係対立で、
大変ご苦労をされていらっしゃるようでとっても心配なんですが、でもまぁ、山口県は宇部市出身の管さんなら
きっとなんとかしてくださることでしょう。
以前には、「信じることさ。か〜な〜ら〜ず、最後に愛は勝つ〜」って歌われてた位ですし。
いや待てよ。あれは、かんはかんでも「KAN」だっけか? 
ありゃ、こいつは「かん」だけに、とんだ、「勘」違いをしてもーた。 でもまぁ、今日の所は「堪」忍してください
ってことで!     タコっちで〜す!




本日の釣果の一部