10月8日  反省点の多い釣り

巷では今週末3連休。
7日土曜日には、下関市長府の一文字にあがる予定であり、
8日は家族で遠足の予定であった。
9日は仕事の為、今週は7日のみの釣行予定である。

が、しかし、7日は風が相当強くなるとの予報が出ている
経験上、海で5m以上の風がふくと、海面には白波が立ち、釣りにならない。

とりあえず、会長に連絡を取る。

私「土曜は、風がやばいね。」

会長「無理やね。仕方ないから、日曜に小野田一文字にあがるか。」

私「それが良いだろうね。永田と2人、がんばってチヌ釣ってきて!」

会長「がんばって釣ってきてって・・・、  副会長は行かないの?」

私「だって俺、家族で遠足やもん。」

会長「何?」

私「遠足です。 だから釣りには行けません。」


釣りに行きたいのは、山々だが、
その代償に家族を失うのは、ちょっと嫌だ。
会長を見ているとつくづくそう思う。
釣りはずっと楽しみにしていたのだが、まぁ、仕方ない。
天気には勝てない。
今週は私、釣りはやめときます。


会長「えっ?何?釣りに行かずに、遠足だと?
  山陽小野田チヌクラブ、副会長ともあろうお方が・・・
  あれほどチヌを愛していた副会長が。
  お前も丸くなったよのぅ。

  とりあえず、遠足は月曜に行けばいいじゃん。
  日曜は釣りに行こうよ。チヌと家族と、どっちを取るつもりなの?」


私「決まってるじゃん。家族だよ!
  日曜は遠足、月曜は仕事。
  今週は無理だよ〜ん!」


会長「 な 〜 に 〜 ? 」

私「だから家族。  遠足に行きます! 」


・・・・・



会長「目を覚ませコラァー!  ドスッ ゴスッ 」

私「痛ててて、何すんだよ。 俺は遠足に行くんだよ。」

会長「ふざけるなぁー、歯をくいしばれー!  ドスッ ゴスッ ボカッ」

私「うぐぐっ  え、遠足・・・」

会長「気合いが足らぬわぁー! ドスッ ゴスッ ボカッ バキッ!」
 
 「さて、貴様にもう一度だけチャンスをやろう。
  チヌと家族と、どっちが大事なのか。
  ここではっきりしてもらいたい。」

私「うぐぐっ   チ・・・  チヌです・・・  ぐはっ 」


会長「よし。結構。  副会長って、ほんと、釣りが好きなんだから〜♪」


強引な会長の誘導尋問の元、とりあえず釣りに行くことになった。

土曜が仕事の嫁に、一日子供を見ることを条件に日曜は11時までの釣り、
その後、午後からは遠足という条件のもとで釣行許可を頂く。

日曜は天気も良くなりそうだし、小野田一文字はかなりの人手が予想される。

11時上がりの私は、少しでも長く釣りたいと、土曜日の朝一で予約を取り、
船長から「一番船に間に合うよう、5時までには来てくれ」と言われる。

予約が多くて1番船に間に合わない時は、 「少し遅めに来て!」 と
言われるので、なんとか明日は1番船に乗れそうだと、ほっと胸をなでおろす。

しかし、漁港に着くとプチハプニング発生。

船長が、今日は人が多く、1番船には乗せられないという。

えっ?

そのために、私は、前の日の朝一番に予約入れて、時間の確認まで行ったと
思うのですが・・・

私「昨日の朝一で予約して、5時に来てくださいと言われたから来たのですが、
  一番船には乗れないとは、どういうことですか?」と、
  思わず少しだけ嫌味を言ってしまいました。

すいません。悪気はなかったのですが、その辺の管理は適当なのかなと、
思わず言ってしまいました。
他のお客さんにも、気分を害された方がおられましたらすいませんでした。

朝から、少しだけ自己嫌悪に陥りつつ、気を取り直して一文字へと上陸。


10月に入り、日も大分短くなった。
一文字もまだまだ真っ暗なはずであるが、今日は随分と明るい。
月の明かりだ。

先週の金曜日は中秋の名月だったのであるが、

「名月の名残ここに有り!」

と言わんばかりの存在感で、我々を照らしてくれている。

秋の透き通った空気の中、遥か彼方の満天の星達も、神秘的な輝きで我々を
出迎えてくれた。

今日は絶好の釣り日和になりそう。 

予想通り、すでに一文字は、別の船であがって来た釣り人も含め、
大混雑の様相を呈している。

3人並んで罵り合いながら釣りをするために、人気のまばらな、
一文字の奥の方に、隣の方と1ケーソン空ける形で入らせてもらうが、
2番船、3番船と、人が続々とやって来たため、今日はどこで釣っても
大混雑の状況だった。

少し前の地元の新聞に、チヌが好調と載ったためかほんとに人が多かった。


で、肝心の釣果はというと、結果は激渋。
加えて、今日は潮が速く、複雑な流れをかもし出し、とても難しい釣りであった。

とはいえ、我々以外の釣り座では、ぼちぼち竿が曲がっている。
ぐるり周りを見る限り、釣れていないのは我々3人だけ。

苦労している我々を見かねた船長が、
「君ら3人だけ、スロットで言えば設定1やね。」   と、
気分転換の冗談を言ってくださる。

なかなかうまいこと言いますね。

私「どうしてここだけ釣れないんですかねぇ」 と、問うと、

船長「そりゃあ 腕が悪いんじゃろ」 と、
全く持っておっしゃる通りのアドバイスをくださる。

ちょっとだけ、おセンチになる。


そして、これを使ってみろと、オリジナルの手作りミックをくださった。
このミックが結構いい感じだったようで、永田名人が船長オリジナルミックで、
かろうじて1枚。

撤収間際、絶えず打ち返しの手を止めなかった私も、なんとか粘りの1枚。
(会長の釣り座に行って、撒き餌のばら撒き対決をしていてたら、
 なんとなく浮きが海面から消えていたとも言う。)

そして、今日もまた、メールばかりしていた会長がボーズとなる。

「海に落ちかけたタコをかろうじて腕一本、ファイト一発風に救助しました。
 彼は、中性脂肪の塊で、とても重かったです。」 という、事実無根の内容や、

「永田に続いて、タコまでもがチヌを釣りました。俺は今、猛烈にプレッシャーを
感じています。」とか、
どうでもいい状況報告まで、逐一メールでやりとりしている。

ほんとにもう、全くもって、うらやましい限りだ。

あげく、今日ボーズなのは、メールのせいだと、ボーズの理由をメールのせいに
した。いちいち彼の行動全てに突っ込みをいれ、釣りに集中できずに巻き添えを
喰らったのは、この私だというのに。


で、さて撤収の時間が迫ってきた10時半頃、このままでは帰れないと、
彼が急にやる気を見せ始める。

いつも思うのですが、あなたは絶対にやる気を見せる時間帯を
間違ってますよね?

んで、

「俺は今日、釣れるまで家には帰らない。
 釣れたら写メール送る。
 メールが送られて来なかったときは・・・
 
 それまでのつまらない男だった。とでもと思ってくれ・・・」  と言う。


あ、それは別に大丈夫っすよ!
釣れても釣れなくても、みんなわかってますんで。


それと、釣れるまで家に帰らないって、あなたはそれで良いかもしれませんが、
あんまり遅くすると船長に迷惑がかかるので、4時過ぎても釣れていない
ときには、

「今日は釣れるまで帰らずに、この一文字で一泊しますから、
迎えには来なくてもいいです。」 って、きちんと連絡してくださいね。
大人なんだから。


そして・・・

「ついに二人は帰ってしまった。これからは孤独との戦いとなる。」と、
再び訳の分からないメールを打っている会長を見送りながら、帰りの船に
乗り込むのであった。


それと、本日、釣り座がお隣だった方へ。
もし、このページ見てくださっているならば、
人が多く釣り座の間隔もあまり取れない中、我々はいつものように
罵り合っていたので、少しうるさかったかもしれません。
この場を借りて誤りたいと思います。

色んな点で、今日は自分的にはあまり良い釣りではなかった。
朝一、ちょっと船長に嫌味を言ってしまった点、
会長の行動にいちいち突っ込みを入れ、自分の釣りに集中できなかった点、
隣の方の事を考えず、いつものように罵り合ってしまった点、
それぞれを考慮して、今日の釣りは自己採点で30点位。
もっと精進せねば。




で、その後私が、家族で公園に遠足に行ってると、
結局チヌが釣れていないにも関らず家に帰ったしまった、
つまらない男から電話がかかってきた。


つまらない男「なんか今日は、ルアーでハネをたくさん釣っている人がいた。
        今日みたいに渋い時には、ルアー投げても面白いかもよ。
      
      それでさぁ、帰り際、その人のことを、
      いつもタコにやってるような、雨に濡れた子犬のように可愛らしい目で
      見つめてみたんだけど、魚、分けてもらえなかった・・・」
        
    とかのたまう。


あたり前だ! 

図々しいにも程がある。

加えて言うならば、あなたの目は可愛らしくない。

むしろ気持ち悪い。    
                                以上




まだ真っ暗な一文字から、
中国電力の夜景を!
夜が明け始め、
幻想的な月
永田名人が釣り上げた、
なんとか鯛。
相変わらずチヌ以外の
魚を釣るのが上手い。
今日は、チヌ1枚に対し、
3匹ものボラをあげたボラ釣り名人。

「お、あそこの兄ちゃんが
でかそうなのかけてる!」

「なんだ、ボラか。」

ってゆー、一文字中の
視線を独占してた。
う〜む、うらやましい。
今日も釣りそっちのけで、
メールをする会長。
とにかく人が多かった。
釣行後、近くの公園で子供に、
これが東京タワーだよ!と
教えていると、
つまらない男から電話が
かかってきた。