8月01日  危機一髪


最近、釣りには行ってるけども、何かと忙しくて更新が追いついていない今日この頃、皆様いかが
おすごしでしょうか。

この時期、磯に行ったら石焼ビビンバ状態になるのは必至。ほんとは快適な冷たい水に浸かり、
綺麗な川で鮎の友釣りでもしたいのですが、残念ながら鮎の釣り方はよくわかりませんし、何十万円も
するような高価な鮎竿は、高くて買えません。それでなくても先月はタモの修理やら枠の購入やらで
金欠となってしまった私、本日は砂浜で砂を取ってきて、それに米の精米機(色んなとこに設置してあって
糠が無料で手に入る)から、糠をかっぱらってきて(違法じゃないですよ)超お手軽紀州釣り。

再婚して子供が生まれ、下関市民になってしまった会長他、同じく子供が生まれそうな(もう生まれた
んだっけ?)のカクちゃん、永田も7月15日の大水害の後片付けや海でのキャンプ、それに今度シンガ
ポールへ遊びに行ったりと、色々忙しそう。
挙句、釣りキチである浮子職人の中村君も最近は仕事が忙しく休日も自宅待機が続いており、なかなか
釣りには行けないご様子。

だもんで、本日は一人ぽっちで久しぶりに小野田一文字へ。
なんかここに来る度に、「帰ってきたなぁ・・・」 とか思ってしまうのは何故だろう。

で、本日の釣り人は私を含め8人。
最近は北側でも南側でもなく、船が着くすぐ真ん中の調子が良いとの事で、皆さんその辺に入られる。
で、まぁ、私はとりあえずフカセの人の横で団子をぼっとんぼっとんするのもあれなんで、一人距離を置いて
端っこの方で釣りをすることに。

ここの釣り場のシーズンは夏。今まさにシーズン真っ只中であるが、昔はカンカンの直射日光を
思いっきり浴びながら糸を垂らすのが大好きだった私も、最近は年のせいか日光を浴びると
すぐに日焼けした所の皮が剥けてしまう。 だもんで、涼しい午前中に適当に遊んで、昼前には
帰ろうかなという本日の作戦、とりあえず目標は2桁。 


釣り座につき、団子をボトボト落としながら仕掛けを作る。


ほんでもって、本日の仕掛け

竿    シマノ 鱗海スペシャルアートレータ 06-53 
リール シマノ テクニウムMgc2500D
道糸  シマノ ハイパーデュラハイスピードミュー 1.7号
ハリス サンライン トルネード1.2号
針    がまかつ 細地チヌ2号(金、銀) 
浮子  ダイワ 発砲センサー団子S    永易ウキS 

こんな感じで始めてみる。潮は少し早いながらも左への横流れで、そこそこいい感じ。
で、3投目、早くも浮子がチヌっぽい前アタリを捉える。
完全に浮子が海中に消しこむのを待って合わせを入れると、35cm位の本命。

その後、午前7時半位までに、30分に1枚のペースで計4枚。
しかし、その頃から潮がぱったりと止まり、仕掛けを真下に落とすと、回収時には仕掛けがそのまま垂直に
上がってくる状態に。

そこから2時間はそんな状況が続き、魚もほとんど釣れずに、10時までの間に1枚追加したのみ。
しかし、10時を過ぎた頃からまた潮が横に動き始め、パタパタと釣れ始める。

で、通算7枚目を釣り上げ、スカリに入れようとした時に、スカリの中の異変に気付きます。
なんと、釣った魚が全部死んでいるではありませんか。
確かに、朝から海の色が良くないなぁとの印象は受けていたのですが、恐らく赤潮による酸欠死でしょう。
                     (予想通り、翌2日にはこの辺一帯に赤潮警報が発令されてました。)

しかし、これまで幾度となく夏場にチヌを釣ってスカリで生かしてましたが、こんなことは初めてです。
いつも最後は数枚を残して皆リリースするのですが、今日は死なせてしまったので食べてあげないと
申し訳ないと思い、全てクーラーに入れます。

で、再び釣りを再開し、順調に数を重ねていた最中、魚とのやり取り時に突然、真夏の夜の恐怖体験が私を
襲います。(別に夜ではないですが)


合わせを入れた後のやり取りの最中、どうもリールを巻く時に違和感を感じる。どうもリールが巻きにくい感じ。
なんだろうと、ふと穂先を見てみると、なんとアートレータの竿先がタフテック状態になってます。(ニュアンスで
わかると思いますが、要はクルクルグニャリとなっている、例のCMのような感じです。)

「やべー、また折れた?」とか思いながら糸を緩めるとなんとか穂先は大丈夫?
なるべく竿先に負担をかけないように、時間をかけて魚を弱らせタモで掬う。

急いで竿先をチェックしてみると、最悪の事態は避けられたものの何故か1番ガイドと2番ガイドの間の
糸の中を、仕掛けがくぐったような状態になっており、もう少し気付くのが遅れていたら、大変なことに
なるところでした。  しかし、いつ、どんな理由で竿先がこんな状態に???
チヌ達を、無駄に死なせてしまったバチが当たった?ほんとに原因が不明のままの恐怖体験、危機一髪の
所でした。

その後も数枚のチヌを追加し、計11枚釣り上げた午前10時半、西からの風(この釣り場だと正面から)が
徐々に強くなり始め、非常に釣りにくい状態になったので11時の回収で帰ることにしました。

他の皆さんも、正面からの強い風に耐えられなくなられたのか、全員が11時の回収で帰られてました。
どうやら私が今日の竿頭だったようで、回収の船を待つ間、他の方々に色々と話しかけられました。

「兄ちゃん、釣りが上手やねー。見るたびに竿が曲がりよったもんねー。やっぱりフカセより、団子釣り
(紀州釣り)の方が、よう釣れるんやろか?」 などと。


実は、私がチヌ釣りを始めた当初、嫁の実家の防府にて、同じ事を思いました。
防府の波止で、フカセで釣ってる私のすぐ隣で、バンバン釣られる常連さんの釣りを見て、全く同じような
事を考えました。過去の釣行日記を読んで頂けると一目瞭然です。

で、私はそれから一念発起しました。 そして、私はとにかくこの小野田一文字に足を運びました。
ここに通い続けて足掛け5年。色々考えて色々試してみて、5年もやってればそりゃー色んな発見もして
きましたです。

「フカセよりも紀州釣りの方が良く釣れる?」 答えがどっちかなんてはっきりわかりませんが、とりあえず
ここの釣り場で私が一番上手いなと思っている方は、撒き餌によるフカセ釣りです。

団子か撒き餌かというよりも、仕掛けが棚に入っているかとか、ツケ餌はちゃんと先行しているかといった
海の中での仕掛けのイメージ。また、そのイメージに近づけるためのライン操作。釣り方よりも、そっちの
方が遥かに重要なのではないかと思います。
仕掛けのイメージ、まさに3年前に私がぶち当たった壁です。

で、この3年前の日記の中で出てきて毎回チヌを爆釣させている人こそ、私がこの釣り場で一番上手
だなと思っている人です。

普段は仕事中に色々考えて、週末に釣り場でそれを試して試行錯誤して、また仕事中に色んな事考えて
週末に釣り場へ通って・・・

多分、何が正しいといった正解なんてないんじゃないかと思います。釣り人が100人居れば、
100通りの釣り方があってしかるべきだと思います。上手い人がいれば、その人の釣りを試してみる。
本やDVDを見て、色んな名人の釣り方を真似てみる。その中で、自分なりにアレンジを加え、自分の
釣りを確立していくのも、釣りの醍醐味のひとつなんじゃないでしょうか。

ってことで、もし良かったら皆さんも、この小野田一文字に足を運んでみてください。
全くの初心者の方でも、優しい船長が手取り足取りチヌ釣りのイロハを教えてくれます。
とりあえず一人で悩まず、まずは気軽にお電話を! とは、船長談です。

そしてその折には、必ず山陽小野田チヌクラブのホームページを見て釣りに来ましたと伝えてください。

そしたら・・・、 何か私に、良い事が起こるかもしれませんから・・・(爆)


 
渡船:アングラー  090-8718-5589  渡船代2000円




いやぁ、やっぱこの光景だが好きだ。
普段は最後に逃がすのですが、
赤潮で酸欠のために皆死んでしまったので
持って帰りました。ご近所さんにもおすそわけ
です。
ふと1週間位前の読売新聞に、
何気に私とカクちゃんがどしゃぶりの雨の中で
釣りに行った時の記事が載ってました。

この33cmを掬おうとした時に、悲劇が
起こりました・・・