燕岳 2763m

2005年8月5日(金)〜7日(日)

  05年は1月に高見山に登り、霧氷のきれいさと初めて雪の山を登った興奮で『毎月1回で、年12回は山に登ろう!』と軽く誓いを立てたものの、2月に近くの天狗倉山に登ってから、ゴールデンウィークまで山には登れませんでした。ゴールデンウィークにえらく予定を入れ、釈迦ヶ岳、子ノ泊山、大普源岳周遊と出かけたのですが、それから体調を大きく崩し、てくてく日記をまとめる気持ちにならなかった。てくてくどころか、ギターにも触る気がしないほどでした。
 しかしどうにか、こうにか身体を夏までもたせました。この夏は、心身共にリフレッシュをしなければと、やっぱり癒し系のken先輩憧れの北アルプス、燕岳〜大天井岳〜常念岳縦走を計画しました。ほんとに楽しみにしていたのですが、T先生は御家庭の事情でどうしても、行くことができなくなってしまった。かわいそうな、T先生・・・このために二人で名古屋まで出かけて、デジカメを新調したのに・・・ほんとかわいそう・・・しかし、そんな先輩を私は裏切って、燕岳にいったのです。ほんと、男の友情なんて、こんなものです、人の気持ちなんて頼りないものなのねぇ〜m(_ _)m

  

                (1日目) 中房温泉登山口〜合戦小屋〜燕山荘〜燕岳〜燕山荘泊
                (2日目) 燕山荘〜燕岳〜燕山荘〜合戦小屋〜中房温泉登山口



800円は高いけど、すごくおいしかったです。
当日は、なんやかんやと支度を済まし、家を出たのが午後六時。国道42号線、伊勢自動車道、東名阪、中央道、長野道と大型トラックに囲まれながら、豊科ICで下り、登山口である中房温泉に着いたのは、もう二時半を過ぎていました。少しだけ?お酒を飲んで、朝早く登り始めた私です。
 中房温泉からの登りは、アルプス三大急登のひとつと言われてますが、人も多く、休憩も多くとったので、しんどいけどそれなりです。弥山や大普源岳など、大峰の山々の方が、きつく感じました。(でも、やはり高年の方に、どんどん抜かされましたが)
 あまりにたくさんの人なので、道に迷う心配もなく、合戦小屋に到着。名物のスイカを食べました。ほんとすごい美味しかった。子どもの頃に食べたスイカの味がしました。朝早かったので、朝食を食べずにいた私は、勢いづいて山菜そばまで食べました。やっぱり朝をしっかり取らないと駄目ですね。教訓、教訓!
 富士見ベンチくらいからは花崗岩の道になり、燕山荘があと少し、でも空はガスって、何も見えません。11時前、燕山荘着。早くもテントを張り始めている方もいました。とりあえず、宿泊手続きをして(初めての小屋泊まり(^^)、カレーの大盛りを食べて、頂を目指します。この頃から奇跡的にガスも晴れ、本当だったら歩くはずだった大天井岳に続く表銀座の稜線が見え始め、いるか岩、コマクサなど、ほんときれい。するとどうでしょう、憧れの槍ヶ岳が見えるではありませんか!!いつか登ろう・・・これ以上衰える前にと思った私でした。燕岳の頂上は、案外狭く、写真を撮って早々に退散。でも帰ろうと思う頃、遠くで雷が鳴り出し、ちょっと怖いな、小屋に急がんとと思った瞬間、みんな早足で下山しはじめたのには、びっくりです。でも良かった。小屋に着くやいなや大粒の雨が降り出しました。

燕山荘は何でもある快適な山小屋でした。

燕山荘から、燕岳まではコマクサがたくさん咲いていました。

いるか岩

きれいですね

めがね岩
燕山荘では、小屋のご主人のアルペンホルンの演奏も聴け、生ビールがうまい!たくさんの方が大ジョッキやらワインを飲んでるので、ついつい雰囲気に負けて、もう一杯、もう一杯と杯が進んでしまいました。それにしても、山小屋なのに何でもあるんですね。トイレも水洗だし。とても清潔な燕山荘です。初めての小屋泊まりは、快適でした。
 そして、もうひとつ楽しみにしていたのが、高山で見る星空だったんですが、これは雨が降り出し、残念。見えませんでした。夏から秋にかけての天の川を期待していたのですが、これは次回の楽しみにしましょう。
 朝は一番に朝食を取り、小屋を後にしました。たくさんの人が下山するのでびっくり。燕山荘は600人収容の小屋なのですが、もしかしたらそれ以上に宿泊していたのかもしれません。


こんな稜線を歩きました。


朝、槍ヶ岳が見えました。


  ゆっくり下りましたが、途中のベンチは、昨日ほどの混雑はありません。若いカップルの登山者が仲良く休憩するのを見て、少しうらやましかった私です。
 「これはやみつきになりそうやなぁ」と山に登るたびに思う私。少しずつ体調を整えたいと思います。
 でも、こんなに山に登りたいのも、もしかしたら、体調を崩してるからかな・・・
 山にも、自分の体にも、もっとのんびりつきあわなあかんなぁ。教訓、教訓・・・