烏帽子山(909.2m)

2006年12月29日(金)雪〜晴れ


 今年はなんやかんやで、夏以降ぜんぜん山に行くことができなかった。ここはと思う時期は、ken先輩と日程がつかないし、日程の折り合いがつくときは、二人とも疲れていて、なんとなく山に行くのがおっくうというサイクルが続いていたんです。
 『誰と登るか?』は違う部屋で書くとして、今年最後、どこかに行きたいと考えていた私は、近くにある『烏帽子山』に登ってみる事にした。
 でもいくら近くの山でも、ひとりで行くのは少し恐い気もするし、なんとなく淋しい感じがしたので、息子を無理矢理誘って出かけることにした。
 すると、当日朝になってみると、この温暖な紀南の地でも雪がちらつくような天気で、息子はそれだけで『意気消沈』している様子でした。
 6時に起き出して、ふつうにご飯とコーヒーを飲んで7時には出発したんですが、168号線は結構雪がちらついていて、息子の『意気消沈』がつづく・・・
 こんな事につきあわせてなんか悪いなぁと私も内心弱気になってたんですが、つとめて明るくふるまう私・・・・
 168号線から高田方面に向けて車を走らせ、7時半に登りはじめた私たちですが、左の写真が、そのときの息子の表情。こりゃあかんわ・・・ それになんでヘッドランプなんかつけてんのよ
烏帽子山っていうのは、最近の世界遺産登録で、那智勝浦側から昇る人が多いと思うんですが、高田からでも行けるでとken先輩やたまさんに教えていただいてた。那智高原なんかに行くときれいに見える山なんです。それと高田側からだと、谷歩きも、雑誌なんかで紹介されています。
 だけどこの日は、なんか雰囲気が暗い。登山口も薄暗いし・・・いつものように、息子が先にさっさと歩き出す。ヘッドランプをつけた息子が・・・
 軽い登りをゆっくり歩いて、小さな沢をこえたりしながら登りはじめました。息子はなんだか無口。写真ではそう思わないかもしれませんが、結構寒い。
 1時間近く歩いたので、休憩にすると『あとどれくらい』と息子がひと言。『手がちきれるくらい痛い』としくしく。私の予備の手袋と使い捨てカイロを渡すが、なんか困ってしまった。
 私のどこかにつきあわせて悪いなぁという気持ちあったからでしょうね。
 どうする?登るか降りるか・・・という私。『たぶん、手が痛いの我慢できんようになるから降りる』という息子。
じゃそうしようということで06年の山行きはおしまい。敗退だぁ
 左の写真が車についた息子の表情。なんかかわいそうなことさせてしまったな。それもこれもひとりで山に行くのが、恐い私のせいなのね〜 むずかしいなぁ・・・

 いろんなHPを見てても、単独で登られてる方もいらっしゃって、すごくあこがれるんですが、道に迷って、パニックなってる自分をついつい想像してしまいます。
 また、リベンジしよら!という私に、『わかった』とこたえる息子。帰りは田辺市本宮町にある渡瀬温泉まで車を走らせ、雪の降る中、露天風呂にはいりました。これは気持ちよかったな。息子もはしゃいでくれたので、うれしかった。
 罪滅ぼし?に、家に帰る途中、息子用の手袋を買ってあげました。

  

07年は、少し自立した山登りというか趣味をしないといけないな。それにやっぱり自分の時間をしっかりとれないようじゃだめだなぁ・・・いろいろ考えさせられた今回の山行きでした。