槍ヶ岳(3180m)

2013年8月15日(木)〜19日(月)


私にも登れました!憧れの槍ヶ岳

 『槍ヶ岳』 かっこいい山で、どの山に登ってもあれが槍ヶ岳だってわかるランドマーク的存在の山ですした。まさか自分が登るなんて思ってませんでしたし、そんな体力もないと思ってました。
そしたら昨年の夏、硫黄岳に登ったときに山中間のcayo姉さんが一言『来年は槍に登るで!なんか今登らないともう登れんような気がするわ!』という一言で、今回の槍ヶ岳山行が行われるきっかけとなったんです。
 最初はまぁあと一年先だし聞き流していたんですが、夏が近くなりどこへ行くかという話になり、これも山の先輩のken先輩が一言『今年は槍なんやろ?』
 まぁこんなことでもなければ、もう絶対登ることがないような気が私もするので、憧れの槍ヶ岳に挑戦することになりました。
 
山の感相  私は今まで、山小屋1泊以上の山行をしたことがありません。年々、体力の低下はいやと言うほど感じてますので、ガイドブックに書いてあるような2泊3日のコースタイムでは登るのは無理なように感じました。とくに最後の7時間の下りは膝痛がある私にはきつい。みんなに頼んで行程を一日延ばして登山することにしました。
これからも、自分の体力に合わせて登っていこうと思います。
後は荷物をできるだけ軽くすること、サポートタイツの上にさらに膝サポートをするという慎重さです。
もし膝痛が出たら、みんなに迷惑をかけるし事前に整形外科に行き痛み止めを処方してもらってました。
 これで準備万端。後は天気だけ・・・

15日、朝4時30起きで上高地を目指します。とりあえず陸の孤島の和歌山県新宮市から北アルプスを目指そうと思ったら、行き帰りに二日かかるのです。
この日は宿泊先の『ペンションしるふれい』さんで、おいしいビールをいただきました。
 16日。沢渡から乗り合いバスで上高地へ。まだ朝5時なのに、もうお土産屋さんやレストランが開いているのにはびっくり。
 いい天気で、梓川沿いを明神、徳沢と歩いて行きます。
 徳沢に着きました。ここでお昼のカレーをいただいてからしばし休憩です。それにしても登山者が多くてとっても賑やかです。  岩稜の山々の景色がとても美しい。体調もよく今日の宿泊地、『槍沢ロッジ』を目指す。
 朝7時から行動を開始して、休憩込みで12時に今日の宿泊地『槍沢ロッジ』に到着しました。とってもきれいな山小屋です。さすが北アルプスですね。  17日。この日が槍沢ロッジから槍ヶ岳山荘まで歩いて、天候と体力と時間があれば、槍の穂先に登ろうという核心部です。私の歩き始めがとてもしんどそうに見えたそうで、先輩たちは心配したらしいですが、私はそんなこともなく、ゆっくり大きな山塊にいだかれるつもりで歩いていたのです。
 雪渓が見え始め、登りも少し急に。でも吹く風がとても冷たくて、ほんと気持ちがいい。僕はもしかしたら、この風に吹かれたくて山に登ってるのかもしれないなぁ。 登山道のすぐ横が雪渓。天然のクーラーの横を歩いてるみたいです。
 この景色最高だね。歩いて疲れたことなんて、次の日になったら忘れてしまう私です。  先輩たちはとっくに先を歩いてる。でも私は自分の早さでゆっくり歩く。あくまでもゆっくりと。急がないんだ。
 歩き疲れた頃に現れたわき水。この水の味が絶品。こんなにおいしい水は今まで飲んだことがなかった。ちょっとゆっくり休憩して、一緒に休憩をしていた方を話が弾んだ。  やっと槍の穂先が見えてきた。今日はあそこまで行くんだ。私にも登れるかなぁ。
 新田次郎の小説『槍ヶ岳開山』の中にも出てくる、播隆上人が休んだという播隆窟。 足下にはかわいい花が咲いていたよ。
槍の全景が見え始めました。ここまでこれるなんて、感慨無量です。  お昼ご飯は、槍沢ロッジで作ってもらったお弁当。ちらし寿司。疲れた体に酢飯がとってもおいしい。
 殺生ヒュッテから東鎌尾根に出て槍ヶ岳山荘に向かって歩いたら楽だよと、山岳ガイドの方に教えてもらう。  これが槍の全景。槍ヶ岳山荘のテラスからとりました。ここから鎖やはしごをたよりに槍のてっぺんまで登るわけです。
 私は、登るこことで精一杯だったせいか、怖さはほとんど感じませんでした。


 槍ヶ岳の頂上での一コマ。3180メートルです。
ほんと正直、ここまでこれるとは思ってなかった私ですが、優しい先輩たちのおかげで登ることができました。
 『来年は穂高にいくかぁ』といいだしたのはken先輩。こんな楽しい山行ならどこにでも行ってみたい。

 ほんとこの三港に行ったおかげで、登りたい山が増えました。北岳・空木岳・穂高連峰・剱岳・・・

 来年、実は私、50歳になるのです。50歳の記念になるような山行をしてみたいと今から密かに計画しています。


 NICE TREKKING!  GOOD JOB !