常念岳 2857m

2007年8月9日(木)〜11日 どかっ晴れ

 前回の蓼科山で、メタボがどれだけ体力の低下をまねいているか実感した私。ほんとはこの家族登山には行きたくなかった。そりゃそうでしょ、ほんと登れないと思ったもの。
さいわい、天気はずっと晴れ。地元の人の言うことには、『雷も心配なし!』ということで、最高の山日和になりました。常念小屋からは、槍・穂高の展望に恵まれ、振り返ってみると、私の山登り熱をあげてくれることになった山行になりました。
     


大王わさび園から燕岳方面を眺める。


大王わさび園の水車
 8月9日(木) 今日は移動日。朝4時に起き出し、4時45分自宅(三重県紀宝町)を車で出発。小4,中1の子どもを含む家族4人での移動は、何をするにしても時間がかかります。イライラしないのが山行を楽しくする鉄則かな。おまけに飲んでいる薬のせいで、朝早くの車の運転はだめなのです。3時間ほど妻が運転。
 いつものように伊勢自動車道〜東名阪〜伊勢湾岸道〜東海縦断〜中央道〜長野道と乗り継ぎ、豊科ICについたのが午前10時50分。休憩含んで6時間少しのドライブでした。【高速料金 8700円】
 この日は大王わさび園で少し観光して、早くからペンションに入り、翌日に備えました。私も子どもたちも、しっかり睡眠を取っておかないと、次の日の山登りに響きます。これも鉄則かな・・・


 8月10日(金) 3時半に起き出し、予約しておいたタクシーで臨時ゲートまで向かう。昨年の豪雨で、ここから登山口まで約30分ほど余分に歩かないといけない。登山口で朝食を済ませ、6時5分に上りはじめる。
 一ノ沢沿いの登山道は、水が豊富で、吹く風も心地よく快適だった。バテないか心配だった私も、だいたい30分歩いて、5分休憩を繰り返し登ることができた。子どもたちも快調です。
 特にこの日は天候に恵まれ、空の青さが気持ちいい。来てよかったよ〜
 常念乗越に11時に到着。 この景色に感動!
 乗越近くで、家族に少し離されたものの、休憩を含め約5時間で常念小屋に到着しました。私としては上出来だ。
 それに槍・穂高の眺めにほんと満足!しばし見とれてしまった。
 うどんを食べ、宿泊の手続きを済ませ荷物を置いて、頂上を目指すことにする。
テラスで休憩。みんなごきげん!
登りはじめる前に、何となく『もうここでいいかぁ〜頂上まで、なんかしんどうそう・・・・』と思った私ですが、やっぱり登ってしまった。  小屋から見えるピークは8合目。わかっていても、なんかショック。おまけに私は、バテバテになってしまって、『もうやめよう』と思いながらの登りとなってしまいました。
 
これが常念岳の頂上。子どもは1時間。私はなんと2時間強もかかってしまった。子どもは一時間も頂上にいたことになる。 でも、登ったぁって感じでした。後は下りて小屋でお待ちかねのビール。そしてぼんやり過ごそう・・・

 この日は夕暮れまで天気がよく、小屋の外でゆっくり景色を楽しみました。一の沢から登ってきた方ばかりでなく、燕岳方面からの縦走の方もたくさんいて、みんな山の話で盛り上がっている。僕は一人でぼんやり景色をずっと見ていた。それにしてもきれいだったなぁ・・・

8月11日(土) 朝早く起き出し外へ出ると、朝日にてらされた槍ヶ岳が見えた。今日もどかっ晴れみたいだ!
 
苦労した常念。でも今日は気分爽快。 いつまでも眺めていたい・・・
 昨年までは山行の途中で一度は泣いていた娘も今年は泣かずに登ることができました。いつのまにか大きくなって私は少し感動した。
 この日は、下りで膝も痛くなることがなく、ほっとする私。6時に歩き始め、9時50分に臨時ケートに無事到着しました。

 この山行以来、私の『山に行きたい病』は勢いを増してます。てくてくすると絶対何か新しいことに気づくんですね。だからやめられないのかも・・・