蓼科山 2530m 木曽駒ヶ岳 2956m

2007年8月3日(金)〜8月5日(日)

 アルプスは昨年の夏から、1年目。約1年間まったく登ることができずにいました。てくてく日記でも書いているように、その間私の体重はアップをし続け、空身で登っても軽く冬山装備ほどの脂肪がついています。やせてから山に行こうと思っていたら、いつになるかわからないので、『散歩程度や』というken先輩の言葉を信じて、蓼科山を目指しました。

       

第1日目

 私は、ken先輩との電話の中身を取り違え、すっかり土曜日に出発して、木曽駒を登り、その日に帰ってくる予定のつもりでいました。お昼頃、ken先輩からの電話。『山いかんのか?』いつもこの調子なんだな、僕たちは。結局、午後3時半私の家に集合。家を出発したのは、午後3時45分でした。今回は、いつものようにわくわく、どきどきよりも不安の方が先に立つ私の予感は的中したのです。


蓼科登山口の朝は霧。
 第2日目

 昨日の夜は、結局1時を過ぎて車中泊。少しビールとワインを飲みました。朝はごらんの通りの霧。ここでも嫌な予感が頭をよぎります。 荷物を少なめにしたザックなのに、取っても重く感じます。
 朝、6時に起き、サンドイッチをほおばり、6時40分に登山道から登りはじめる。天気は相変わらずの霧。  樹林帯の中を歩く。なんにも見えないよ。コメツガの新芽。  頂上まで2時間30分。全体で6時間のコースタイム。だんだんといわの道になってきました。
 途中もちろん休憩を取りながら歩くのですが、すぐにken先輩が見えなくなる。息はあがるし、もう膝が痛い。
 ken先輩に迷惑はかけたくないなぁ・・・
 いつもなら休憩したら、また登ろうって気になるんだけど今日は登るのをやめてしまいたい。頂上付近になって風も強くなってきた。汗だくのシャツを着替え、カッパを着込む。  あと少しで頂上だ。台風が過ぎた後だけど、風がすごいよ。周りを見る余裕もない。三歩歩いたら、休みって感じ・・・
 やっとの思いで林道につき、登山道まで戻る。さすがのken先輩も少しあきれた様子。
 結局、登山口に戻ったのが3時15分だから、休憩を含めて8時間半かかっている。今までで一番バテた山だった。
 頂上に着いたけど、すごく時間がかかった。大きな岩ばかりで、霧のかかったその風景は『恐山』みたいだよ。  下りはもちろん、いつものように膝通。登りでは使わなかったストックを取り出す。重いからホントは持ちたくないんだけど、こんな状態になったときはストックがあると助かります。  ここから明日の木曽駒ヶ岳に備え、駒ヶ根まで車で戻り、ホテルを探し宿泊。
 少し落ち込み気味の私は、生ビールを前にしても今ひとつ。8時前には寝てしまった。

二日目 木曽駒ヶ岳も見通し悪し
昨夜、千畳敷までのバス・ロープウェイの時間を調べると、この時期は5時に始発らしい。しかし、さすがにそれには乗らず、5時半フロント集合、5時53分のバスに乗り、6時半前は、千畳敷カールについた私たち。  だめだぁ、今日も・・・昨日同様ガスがかかって、なんか重い風景。 『もう花見るだけにしようか?』とken先輩。そうなれば、朝ご飯をかねて、ビールを飲み出す二人。でも、ken先輩、気をつかってくれたのかなぁ・・・  お花畑から見るホテル千畳敷。
 この日、障害児登山のグループに遭遇した。肢体障害の女の子を私くらいの年格好の女性が背負って、八丁坂を登っている。僕にはとうていできないことだけど、思わず声をかけてしまった。
僕も、もう少ししたらまた現場に復帰するぞ!
今年は春先に雪が多かったのか、雪渓が残っていました。 ガスがかかった千畳敷カール。 木曽駒は2回目。でもまだ頂上まで登ったことのない私。

 天候と同じくらい重い気持ちになった今回の山行き。時間が無くて、山に行ってなかったんだけど、時間を作れない自分だったんじゃないかな。それと山に行くのが一番、山の練習になるんだね。山もギターを同じだぁ。
 それにしても、同行のken先輩には何から何まで世話になりっぱなしだったなぁ・・・・ お世話になりました!