寒冷化に向かう九州?

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今から一億年前の中生代は平均気温23度と温暖な気候だったと言われる。九州では熱帯の気候が広がっていた。そのころは南極も北極もグリーンランドにも氷河は存在しなくて、極地にもかかわらず4月ぐらいの温帯の気候でした。赤道付近の気温と極地の気温の差も17~26度しかなく、四季も存在しませんでした。海は今より300mも高かった。ところが白亜期中後期から次第に気温が下がりはじめて新生代の今から1500万年前に南極大陸で氷床ができはじめ、約270万年前には北半球でも大陸氷床ができるようになると氷期・間氷期ミランコビッチサイクルがくりかえされるようになり、100万年前から周期的に氷期・間氷期が交互に繰り返されるようになった。

温度の変化
図1

上のグラフは長い時間での寒冷化の様子です。右側が現在に近くになります。右の帯は氷期・間氷期での温度変化で、現在は氷河期のつかの間の間氷期の暖かい時期です。今は寒いのが本当で九州は東北南部あたりの気温となると言われています。福岡や熊本の平野は栂林あたりと思われます。

帯の部分を拡大してみました。

温度の変化
地点 緯度 現在の
気温
氷期時
の温度
現在と
の差
福岡
佐賀
大分
33.35
33.16
33.14
16.2
16.1
15.7
11.3 -4.7
長崎
熊本
福江
32.40
32.49
32.42
16.7
16.2
16.3
13.2 -3.5
鹿児島
宮崎
31.33
31.55
17.6
17.0
13.5 -3.8

祖母傾の植生についてですが
・氷期は過去何度も訪れているので寒い頃の植生は大量にあるのでは?
・熱帯の動植物は暑かった時代ははるか昔なので希では?特に熱帯産と言われるツノクロツヤ虫が辿った経路は?これにはかつての間氷期の方がもっと暖かかったという。


日本列島における最終氷期最寒冷期の気候からの抜粋

将来はさらに寒冷化が進むのかは不明です。氷期での氷床の発達は正のフィードバックを持っており、後2億年すれば北アメリカとユーラシア大陸が一つの超大陸を作る頃には火山活動の低下でさらに強い氷期を迎え、6億年前におきたという地球凍結がまたあるかもしれない。その場合強い火山活動がない限り復帰できないとされている。

まとめ

・現在は氷河時代(氷河期)時代である。
・今の時代は気候的に不安定な時代である。
・今はミランコビッチにおける間氷期である。
・それはつかの間の暖かい時期だったが氷期に向かっている。
・氷期・間氷期はつい最近、今から200万年前にはじまった。
・氷期は海岸線が今より140m程低く、大陸と陸続きであった。
・氷期になると九州では平均10~13度程。大分では今より4度低い11度。
・北海道では-5度から0度で北海道はかなり寒くなる。
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