祖母山系の薮山

古祖母山から西側を扱う。祖母山系では尾平側に集中する。とくに渓谷美で知られナメを有する谷が随所に展開。

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■祖母山東側

図

小屋よりプラトーより下る約50m。谷には空き缶など山頂から投げ捨てられた1999年製造の空けられていないビール缶があった。谷二つほど渡ると青空にくっきり映えるみごとな岩場h=40m。その下を見るとニードルが見える。薮だけど比較的通りやすい。大岩の左を登るとやや大きな岩屋がある。中を見るとビバーグした形跡がある。たぶん落水谷を登ったが時間切れとなりここで一夜を過ごしたのか。後でわかったが2分ほどで縦走路に出られる。その上は大きな岩場が左右に広がる30×40m。そこの一角に祖母山では初めて山ラッキョウの花を見た。でそこには古いRCCボルトがあった。さらに左に行くと縦走路のハシゴ場に出た。小屋から岩場まではおよそ20分ほど。いずれの岩場もホールド多数で全体では4ピッチIII〜IV級ぐらいだろうか。



■黒金尾根から裏谷岩

裏谷岩の図

 黒金尾根登山道1375m(天狗の水場より50m下)から裏谷左俣へ薮分けする。スズ竹は切り分けを進む。やく200mで裏谷左俣1365mへ付近。裏谷は木がまばらに生え広くて、秋はなかなかの風景の所。ここから右上に見える大きな岩を目指して登っていく。

 急なスズ竹の中を登り、壁にぶつかったら岩のふちをなぞるように左へかき分けていく。スズ竹はそんなに苦にはならない。左に回り込みながら中段と上段の鞍部を目指してひたすらかき分けていく。単調な作業のようにあるが岩風景は次々に変って飽きない。
 
この裏谷岩中段は一般道の裏谷岩鼻より30mほど低いがほぼ垂直に200m切り立っており、谷へ大きく突き出ているので下を見ると天狗岩より高度感がある。まわりは曙ツツジの木が群生しており、天狗岩やすずこや岩塔、裏谷岩上段の風景は今までとは違う角度なので新鮮である。
 最後は急な登りを固定ロープ頼って一般道に出る。

■古祖母山周辺

図

 古祖母山の宮崎県側の薮ルート、林道の標高最高地点1130mなので第一展望台などすばやく写真撮影などに役立つ。石金山ルートには途中の尾根には独立した岩場や広いミズナニラの林がある。右側の1264mのルートは自然が豊かで見ごたえがある。石金山ルートの方が通りやすい。1264mのルートは険しいところもあるので細引きが必要。こちらの方が登りの方がよいだろう。ということで石金山ルートを下りだがあくまでも薮ルートなのでチェックした方がいい。なを最近間伐しているので尾根に取り付きにくい。



■半迫尾根ルート

 (はんさこおね)半迫尾根ルートの図

コミコミさんの記録

 ナメを有する谷が随所に展開。緒方町最高の自然を見せてくれる祖母・傾の奥座敷、断崖、ハード、急峻な地形がつづく祖母山のバリエーションルート。ただしこの記録は1994年の記録なのでその後の変化は不明である。

 半迫出会いまではうるしわ谷をさかのぼる。半迫尾根は本流と半迫谷の間の尾根を登ると獣道が多数交差するが、うまく利用すれば快適な登山道となる。しばらく尾根を登ると松の倒木があるので避けながら進み、標高1150mから傾斜が緩くなると右より落水谷の河原が見えてくる。ここを利用すれば落水谷のバイパスとなる。スズ竹が密生してくると標高1300mから次第に傾斜を増してくる。スズ竹を慎重に分かるしかないが急登を登ると壁が見えてくるといよいよ難所が始まる。

壁を左に見ながら登るが、ここは慎重になろう。スリップは転落を意味する。登り切ると展望のよい岩場で、眼下は落る水谷が迫る。登りは再び壁を左に見ながら急登すると、両サイド痩せた岩場に達する。ここは通過しやすい。再度壁を左に見ながら登るが今度は右から谷沿いを登り、深いスズ竹を分けながら鞍部を越えて南側に回り込む。岩の裾野をトレースすると歩きやすい。岩壁は一段と高くそびえている。適当な弱点を見出して、木の根、岩角を頼りによじ登るが、最後は3級程度の岩登りとなる。直下は30mの崖である。ここからの景観はすばらしく、眼下には原生林が広がり、祖母直下の岩鼻が荒々しい姿が見える。

しかし厳しい登りはまだ続く、背後には高さ50mの岩塔が立っている。直接登れないので裾野をしばらく巻くが右側は50mの壁がつづく。一部はかぶさるようになって下から眺める岸壁は圧巻である。やがてがれた谷沿いを登ってスズ竹を薮分ければ尾根に出られる。そこはいままで急峻な地形がうそだったかのように穏やかな地形が広がる。背の低い落葉樹がつづく丘陵地で、まもなく縦走路に出る。



■小松尾根ルート

記録として2000/1/15
メンノツラ林道終点より造林小屋から。この小屋は朽ち果てており、使用不可である。川を渡り、すぐに右へ渡り谷沿いを登る、途中から尾根コースをたどる。最初はまあまあ歩きやすかったが標高1000mからスス竹が現れて歩きにくくなる。岩尾根を乗り越えると小松本尾根に取りつくといっそう歩きにくくなる。

標高1280mで最初の岩場が現れて岩場通過となる。左の登りやすい所をねらって木の根にすがりながら登る。関門はこれ一つで後の岩場はすべて右を巻く。倒木、斜めのスズ竹で快適な薮分けとは行かない。途中でテントの残骸があったがどうしたのだろうか。およそ3時間でメンノツラコースと合流する。途中シャクナゲの大群があり、5月中旬はすばらしいだろうが、その他は展望もなく探検気分を満足するにはそれなりの価値はあるが、期待はずれとなった。

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