Shirakami  Rod     since 2002           
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 Shirakami Rodの答えは、ケーンの反発力強化のためにだけ火入れをしています。付随的に曲がり癖がつきにくくなることはありますが、それは目的ではありません。従って、反発力が最大になる時点まで火入れをすることになりますが、それがいつなのかは種々の条件により変化しますので、明確に何度、何分と言い切れないところであります。今までの経験ではケーンが炭化する寸前までが限界だと考えています。
 炭化する寸前とはプレーンをかけたとき削りくずがカールしないでパラパラになるかならないかだと勝手に決めています。パラパラになるまで火入れをすると、限界を超えて折れる時にカーボンロッドのようにスパっと折れます。
 それでは具体的にいったい何度で何分になるのかは、現在使用中のオーブン装置では190℃〜210℃で30分〜40分までは、ケーンから煙がでることはないようです。210℃以上になるとさすがに煙が出てきます。また重要な点として、空気が循環するオーブンとそれ以外では明らかに違います。空気の循環を止めると160℃〜180℃でも煙がでたことがありましたので、自分のオーブンにあった温度を見つけることが重要です。
 低い温度でも長時間火入れをすれば結果的に同じになるかもしれませんが、作業時間の効率化=コストダウンになりますので、Shirakami Rodでは現在、190℃以上で50分以上と公開しています。

・火入れの温度はいったい何度が良いのでしょうか?
・何分間火入れをすればいいのでしょうか?
・トンキンケーンは何度で燃えるのでしょうか?
・そもそも火入れは何のためにするのでしょうか?
・水分をとばすため?
・デザインで模様をつける
ため?

 Shirakami Rodのコンセプトとして強い火入れをあげています。これは試行錯誤の結果として得られたものでバンブーの持つポテンシャルを最大限に発揮するための選択です。結果としてブラウンカラーが基本になります。
 ストローカラーで同じポテンシャルを発揮することは不可能ですが、似たような性能にする方法として
 @テーパーデザインで補う
 A高級ケーンを使用する
 B接着剤にユーリアを使用する
等が考えられます。接着剤の性質はロッドの感触に思った以上に現れます。ユーリアは固いのでロッドに張りがでたような感触が現れます。固いロッドが好みの人に向いていると思います。ただし、脆いといわれているので耐久性の点で問題があるかもしれません。(耐久性については、実際にテストしていないので一般論からです。)
 いずれにしても、根本対策ではないので限界があると思いますが、モッタリとしたアクションが好きな人にとってはストローカラーでも何ら問題がないわけで最終的には好みの問題でしょうか。

どうしてもストローカラーが好みの人は 

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火入れについて